プリテンド・ファーザー

  • 集英社 (2022年10月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784087718102

作品紹介・あらすじ

「俺たち、一緒に住まないか? 」
恭平と章吾。正反対の同級生。
唯一の共通点は、1人で子どもを育てていること――。

シングルファーザーとして4歳の娘を育てる36歳の恭平。亡き妻に任せっぱなしだった家事・育児に突如直面することになり、会社でもキャリアシフトを求められ、心身ともにギリギリの日々を送っている。そんななか再会するのが、高校の同級生・章吾。シッターというケア労働に従事しながら、章吾もまた、1人で1歳半の息子を育てていたのだった。互いの利害が一致したことから2人の父と娘と息子という4人暮らしが始まるも、すぐにひずみが生まれて……。

「ケア」と「キャリア」のはざまで引き裂かれるすべての人に贈る、新しい時代のための拡張家族の物語!


【著者略歴】
白岩 玄(しらいわ・げん)
1983年、京都府京都市生まれ。2004年『野ブタ。をプロデュース』で第41回文藝賞を受賞しデビュー。同作は第132回芥川賞候補作となり、テレビドラマ化される。他の著書に『空に唄う』『愛について』『未婚30』『R30の欲望スイッチ――欲しがらない若者の、本当の欲望』『ヒーロー!』『たてがみを捨てたライオンたち』、共著に『ミルクとコロナ』がある。

みんなの感想まとめ

現代の家族の形を問い直す物語が描かれています。正反対の性格を持つ二人のシングルファーザーが、子育てを通じて互いに支え合う姿は、単なる共同生活を超えた深い絆を生み出します。彼らの葛藤や成長を通じて、育児...

感想・レビュー・書評

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  • 「父親のふりをする」

    男性には、なかなか突きつけられることの多い内容だ。母親に育児のメインとなる部分をなんだかんだ意味つけて押しつけるくせに、男ばかりではまともに動かなくなってきている社会のシステム。

    誰にとっても生きづらくなってきていますよね…と。

    父親二人と男女1人づつの幼児。4人の臨時的かつ大人の間に性愛のない家族、とても素晴らしいと思った。

    家族は多様であってよい。
    支え合える人たちが集団を形成して、ともに育っていく。それが家族なんだと思う。

    現代日本のほとんどの父親(のふりをした者)は必ず読め。

    ♪Pretender/Official髭男dism(2019)

  • 性格も違う2人の同級生が、共同生活を始める。
    それは、2人ともシングルファーザーだった為で、互いの利害が一致したことによる共同生活だった。

    亡き妻あと、4歳の娘を育てる恭平は家事育児を全くしてなかった為、保育園の後はシッターさんにお願いしてたわけだが、営業職を離れ人事に回されても不満を言えるわけもなく心身ともにギリギリだった。
    章吾は、保育士を辞めシッターをしているが、妻が単身赴任で海外へ行ったため1人で1歳半の息子を育てていた。

    ちょいちょい恭平の元部下の女性である井口さんは、ズバッと本音を言うのだが、なかなか鋭いのである。

    「世の中にはそういう無意識な偏見を持っている男の人がたくさんいるんですよ。そしてその偏見の集まりが男社会の大枠を作ってるんです。男は男同士で子どもを育てない、育てるなら夫婦関係にある男と女、しかも女がこのほとんどを担うのが子どもにとって望ましいって、どっかでそう決めつけてないですか?」

    女は所詮、結婚や出産で仕事を離れる可能性が高いのだから、大きな仕事を任せたり、重要なポストを与える必要はないと下に見られている。と言うそれに対して違うと声を大にして言い返せる男っているだろうか?と思った。

    これは仕事上でのことだが、子育てにしても誰が育ててるのかというより、子どもにとって大事なのは信頼できる大人が近くにいるかどうかで、子どもに対する愛情は誰が注いだっていいんじゃないと言った叔母さんにそうだよなぁと共感した。

    最後に章吾が言った「子どもを持つことが、つらく苦しいことだって思う人が、少しでも減ればいいなっていう思いがあるからなんだ。まぁ、それが自分にできる唯一のことだったいうのもあるんだけど…なんていうか、子どもたちをみてると、たとえ親のエゴでこの世に生まれたんだとしても、彼らが大人たちから歓迎されない社会にはしたくないって思うんだよ。だって、自分が受け入れられることを疑わずに生まれてくるのに、最初から面倒な存在だと思われてたらあんまりじゃない?」
    これは恭平だけじゃなく私にも響いてきた。シッターの仕事をこのように考えてるなんて凄いなあと感心しかない。

    男の子育て、なかなか良いじゃないか。

  • 〈「ケア」と「キャリア」のはざまで引き裂かれるすべての人に贈る、新しい時代のための拡張家族の物語!〉

    少し単調だったけれど、今必要とされているテーマだと思う
    昭和の妻はグーの音も出ない
    シングルファーザーの葛藤

    いろんなことを考えさせてくれた

    子どもを作るのは親のエゴでも、生まれてきた子どもが歓迎されない社会にはしたくない

    ≪ 血のつながり それが家族の それだけが?≫

  • 育児に奮闘する二人の父親が交互に語る物語である。一方は、妻と死別後、4歳の娘を一人で育てる会社員の恭平。もう一方は、妻は海外勤務、自分は国内でシッターとして働きながら1歳の息子を育てる章吾。彼らは偶然の再会から共に暮らす中で、様々な問題に直面する。

    すべてが二人の目を通して描かれた話なので、他の人々の気持ちがストレートに伝わってこないのがもどかしい。例えば章吾の妻「すみれさん」の本当の気持ちはどうなのか。章吾の「相手を利用していると思われるのが嫌だから」と言うのをきいて「かっこつけてんじゃねえよ!」と言いたくなった。彼女の本心をきいてみたい。彼が両親を反面教師として保育に関わる様子には、一貫した主張があって素晴らしいと感じる。本音と主義主張との葛藤を表した部分は読む側としても辛くなる。

    一方、恭平の場合は成長物語の「王道」だ。一人育児、また父親として女児を育てる上で直面する問題が赤裸々に語られ、気づかされることも多い。「男女共同参画社会」が提唱されてかなりの年月がたっても固定観念が根強いことをあらためて教えられた気がする。

  • 男性の目線でのこういった作品が書かれるようになって嬉しいなぁ…。
    育児、家事、仕事、他者のケア。
    基本的に血縁の家族単位、あるいは個人単位の責任ということに今の日本社会ではなってしまっているそれらは、実際そこで全て成立させるのは無理なのだ。
    今作で描かれた一つの形のように、もっと広がりと緩さのある繋がりの中で行っていけることを願う。

  • 色々と考えさせられる、内容だった。
    家族とは、親とは様々な価値観が書かぶつかり合う。これからの社会で、家族のあり方を考えるきっかけになる一冊。

  • この話、好きだ。
    単調かもしれないし、多様性と騒ぐ世の中的に適度な距離感な本かもしれないが、誰かが始める、書く、という表現で表された良い本だと思った。

    2人の男性、高校の同級生が、それぞれの子ども?を連れて同居する。章吾はシッター、恭平は妻を亡くしたシングルファーザー
    その関係性から、男として育てられ、ろくに家庭をかえりみなかった恭平の成長記録でもある。
    章吾も実は恋心を抱いた妻の連れ子を助ける目的の家庭を築いた、実の親ではない。
    正に多様性。

    男性作家だから、さらにいいのかも。口調も優しく、それぞれの葛藤がとても良かった。


    子育てにはその場にいない人にいちいち言おうとは思わない些細な喜びや驚きがある。

    よのなかにはそういう無意識な偏見を持っている男の人がたくさんいるんですよ。そしてその偏見の集まりが男社会の大枠を作ってるんです。男は子どもを育てない、育てるなら夫婦関係なはある男社会と女、しかも女がそのほとんどを担うのが子どもにとって望ましいって、どっかでそう決めつけてないですか?

    子どもを作るのは親のエゴでも、生まれてきた子どもが歓迎されない社会にはしたくない。

  • 一年前に妻を亡くし、1人で4歳の娘を育てることになった恭平、中東に単身赴任した妻の息子を育てるベビーシッターの章吾。共に暮らすことになった2人が互いに助け合い、意見をかわし、それぞれが親として成長して行く過程を描くストーリー。

    若いのにどこまでも古臭い家族観にとらわれた恭平の内面が描かれている部分は正直イラっとしたし、章吾の卑屈な面や、章吾の妻・すみれさんの身勝手さにもなんだかな〜だったけど、作品全体を通じて描かれる子育てをめぐる世の中のあるべき姿には頷けることばかり。

    特に、

    「子供たちをみてると、たとえ親のエゴでこの世に生まれたんだとしても、彼らが大人たちから歓迎されないような社会にはしたくないって思うんだよ。だって、自分が受け入れられることを疑わずに生まれてくるのに、最初から面倒な存在だと思われたらあんまりじゃない?」

    という章吾の言葉には全面的に賛成。
    子どもに安心感を与え、社会全体で子どもの成長を見守っていける環境を整える必要に迫られていると思う。
    若い親たちが子育てを楽しいと思える世の中になるように、まず変えていかなきゃ行けないのは私たち古い世代の意識なんだろうなぁ。

  • シングルファーザーとして4歳の娘を育てる36歳の恭平。亡き妻に任せっぱなしだった家事・育児に突如直面することになり、会社でもキャリアシフトを求められ、心身ともにギリギリの日々を送っている。そんななか再会するのが、高校の同級生・章吾。シッターというケア労働に従事しながら、章吾もまた、1人で1歳半の息子を育てていたのだった。互いの利害が一致したことから2人の父と娘と息子という4人暮らしが始まるも、すぐにひずみが生まれて……。

    こういう形も有りだと思う一方で、イヤイヤ省吾の嫁はあかんだろう。人を助ける仕事は崇高だけど、それをやるのは自分がきちんと人間として親としての責任を果たしてからだろう・・・と思うのは昭和な女だからか?

  • ある番組で紹介していたので、手に取ってみました。
    イメージでは、シングルファーザー同士が助け合う為に同居して、楽しいエピソードをみたいな話かと思っていましたが、全く違いました。
    男同士で同居する事の世間の目の難しさ、妻を亡くし娘と向き合うことの大変さ、覚悟、家事。
    周りから反対され、単身で働く奥さんを支え、他人の子供を育てる覚悟。
    その2家族が少しづつ変わっていくのですが、細やかな気持ちの描写や、日本の男性の育児のかかわりかたの難しさなど、とても考えさせられる話でした。

  • 男性の育児に対する当事者意識を高めるためにはどうしたら良いのだろう。中には何も言われなくても積極的に子育てに取り組まれている方もいるとは思うが、個人的な経験からすると夫はいつも妻のヘルパー(サブ)としての存在にいて、その先に一歩踏み出し積極的に子供と接しているように見受けられない。妻が子供の第一監督者である。という意識を無意識レベルで持っていることを自覚して、週末だけでも良いから積極的な父親の振りをするところから少しずつ変化してほしいと思う。その第一歩として本書を夫にも読ませたい!

  • シングルファーザーとして子どもを育てる2人の同級生。真逆の2人が一緒に生活することになり、、、。
    4歳の娘を育てるまっすぐな性格の恭平。妻を亡くして、子どもを育てるために営業職から部署異動をし。
    一歳半の息子を育てる章吾。妻は海外転勤で、シッターとして働いている。
    2人の視点から交互に描かれるが、2人とも好感が持て、共感できるキャラクターで読みやすかった。
    本作で描かれている子育てや介護などのケア労働、家事など家のことは基本的に女性がやるものだという考えへのアンチテーゼには納得できた。まだまだ世の中、性別による役割の違いは大きいと感じる。
    産休、育休に入るかもしれないから採用しづらい、女性は仕事をやめても家庭に入れる、男性の長期育休はまだまだ取りづらい、そんな社会に対して、子どもたちが大きくなった際にそんな社会のままでいいのか!?という疑問を本作は投げかけている。
    恭平の性格?というか根本の考え方は自分とは違うけど、真っ直ぐ行動しているところには共感した。
    章吾には、、、妻?に対する恋心というか、その辺に関しては少しモヤっとするところもあった。

  • 図書館本。
    これはフィクションでありながら現代にあり得る話だと感じた。
    世間的には父親は働き、母親が育児みたいな図式はまだまだ根付いているが、実際の世の中はそうではなく様々な形の家族がある。恭平達の家族の形も普通にある形だと思う。まあ、こんな感想を感じることこそが偏見なんだとも思う。
    これからは同性婚だったりして今までにない形の家族が増えていくのだろう、時代によって常識が変わるように。
    話的にはみんなが最初の形に落ち着いたのが良かった。それもそれぞれの問題?を解決してからなので良い結末だったと思う。

  • 恭平は「考え方が変わっただけで何も行動できていない自分はダメだ」と言っていたけど、
    考え方を変えるのって、大きな第一歩だと思う。人の考え方って簡単に変わらないから。
    人の意見を受け入れて、自分に置き換えてみるって大事

  • 妻を亡くし子育ての覚悟が定まらないままの恭平と元保育士の章吾は、シングルファーザー同士の同居生活を始め、凸凹ながらも良い変化が生まれて…。
    男社会で働く女性の苦労に無自覚だった恭平が、将来娘が困らないように、今、自分から社会を変えなきゃいけないんだと気がつくところが素敵。男親がこう思ってくれたら日本社会は変わる!…かなぁ?
    子どもは親のエゴで「生まれて」くるんだものね…。

  • 【318冊目】子育ては自分以外の誰かがやるものという"旧来型男性"を恭平が、子供のケアを得意とする"新型男性"を章吾が代表して、二人が女性の直接的支えなしに同居して子育てする様子を描く小説。筆者は「野ブタ。をプロデュース」の方。どちらかというと"新型男性"の私としては、感想がたくさんありましたよ笑

     まず、作品全体の感想で言えば「普通」かな、と。恭平の子育てに対するスタンスに対し、読者は章吾との対比で違和感を持ちながら読み進めていくのでしょう。"旧来型"読者も、恭平が今の時代の価値観から少しズレた存在であることは感じ取るはず。そして、読者の誰もが期待するように、少しずつ恭平の価値観は修正されていく。
     途中、章吾の子供が実は…というところに驚きはあるものの、その他、物語はあまり大きな盛り上がりを見せずに最後までヌルッと進んで行ってしまう印象。とはいえ、筆者の伝えたいメッセージは私にとっては明確で、父親は恐れずに育児に進出すべきだし、まだまだ"旧型"の会社や社会に囲まれて息苦しいかもしれないけれど、あなたの一歩が将来のパパママや子供たちにとってのより良い未来につながるよ、ということだと思う。

     そして、このメッセージに、私は何の異論もないです。なぜなら、私自身がパパ当事者だから。

     特に、恭平の会社の後輩である津崎の申し出は、私自身をモデルにしてるのかと思うくらい考えが一致して驚愕。育休取得のロールモデルとなる男性先輩社員がいないけれど、妻の体調やらなんやら色々考えた上で人事を説得することを決断し、しかも、1ヶ月どころじゃない長期の育休取得を決意。素晴らしいじゃないか!
     人事部の恭平は自らがシンパパでありながらも、「組織に迷惑かけるのだから男が育休なんか取ってどうする」という考え。でも、途中で気付くんだよね。自分がやらなかったケアは、結局誰かに押し付けてるだけだってことを。
     その気付きは、恭平が亡き妻の言動を反芻する描写からもうかがいしれる。でも、最初は恭平も意味が分かってなかったんだろう。後輩の津崎は、これから出産という一大事を迎えるになる妻との対話を通じて、妻の不安に向き合うことの大切さを理解したんですね。

     実は、津崎と恭平には共通する部分があるんですね。それは子供のケアのために花形部署である営業から離れる決断をしたこと。津崎は自分の選択に基づいて、恭平は妻を亡くすという環境に押されて、という違いはあるけれど。これは"旧来型"の男性の価値観からするとあり得ないことで、ある意味で屈辱。だから、全然理解されないと思います!本作の様々な描写中、男性間で最も議論が出そうなのはここでしょう。
     ちなみに、私も(妻は生きていますが笑)同じ選択をしました。仕事は誰かが肩代わりできるけど、夫や父は誰も肩代わりできない。仕事のことを愛しているけれど、それと同じかそれ以上に妻子を愛しているので。というか、そうした生き方を受け入れられないような職場なら、いずれにせよ一生お付き合いできる職場ではないと思います。


     というように、本作が描くテーマは普通に描くだけでも十分に読者の価値観を揺さぶると思うのです。それなのに、章吾側の事情を複雑に設定する必要があったのか疑問に思います。ファーザーを「プリテンド」しているのは恭平だけでなく、実は章吾もだった!ということなのでしょうが、章吾側の仕掛けがあまり胸に響いてこないのですよね…。それなら、恭平が娘や会社に向き合う描写をもっともっと深掘りしたり工夫してほしかった、というのが私の感想です。

     なお、本作をBLと解釈しておられる方もいるようですね。確かに二次創作ではそういう設定も可能かもしれませんが、本作は断じてBLではありません。というか、シングルファーザー同士が協力して子育てするという事情をBLと見るような空気は、作中で批判の眼差しを向けられており、本当に本作をきちんと読んだのか疑問に思いました。

     とにかく物語としての本作には決して満足していないものの、現代を生きる男性、父親として、語れるところがたくさんある一冊でした!

  • 子どもが歓迎されない社会には未来がないってことに、世の中の大勢がまだ気づいていない。上辺だけで、やれ子育て推進だの、女性の社会進出だの言っていたって、結局のところは、自分じゃ子どもを育てにくいから、女性に押し付けている男のエゴ丸出しの日本をよく表現してくれている。いつもモヤっとしていたので、言いたかったことはこういうことだよ!と、代弁してくれた。
    女性に育児と家事を押し付けてきた結果が、イライラするほどに描かれている。男性に求められてきた、「男は仕事で稼いでこい」を受け入れてきすぎた社会によって、ちょっとでもその通りではない家族は、途端に生きにくくなる
    井口 自分が世の中のスタンダードだって思っている男の人の偏見の集まりが、世の中の大枠を作っている
    それそれ!そういうことだよ!

    で、この本だけど、すみれさんとの関係は離婚しなくちゃいけなかったのか。1年後にすみれさんが結婚したいと言い出して、再婚してくれるといいな。

  • シングルファーザーの恭平と、高校の同級生で単身赴任の妻の代わりに一人で子育てをしている彰吾(シッター)の、共同生活のお話。
    なんだか、BLみたいな設定だなぁ、と思いつつも。
    育児、ジェンダー問題、家族の形、とか色々考えさせられる1冊。
    正直、ちょっと中途半端かな、と。
    問題提起の部分はとても興味深く読めたのだけど、恭平と彰吾の二人の関係性が、イマイチ感じられない。
    読み取りが浅いだけかもしれないけど。
    二人の信頼というか距離が急に縮まってる感がいなめない。説明くさい。その辺がもう少し読めたら面白かったのに。

  • どうせ日本では無理、社会は変わらないと
    女の自分が諦めたり容認したりしていた。
    2人の男性の繊細な気持ちの変化こそが、社会を変える一石になるのだと思う。
    この作品を男性が書いてくれたことに大きな驚きと感謝を!

  • 某番組で紹介され、珍しくシングルファーザー視点で書かれていたので読んでみた。
    性別や立場は違うが、恭平に共感。育児は時間の制約があるため、仕事は第一線から退かなければならない。突然妻が亡くなり、娘の接し方や育て方が分からない。仕事だけでなく、プライベートでも、周りの目も気になる。
    自分の苦しみを正当化したり、逃げたりしながら、省吾に感化されつつ、新たな道を作っていく。


    昔に比べると、男性の育児参加は進んでいる。しかし、自分の周囲では、まだまだ難しい。職場は育児を前提として成り立ってきた訳ではないし、産休や育休等で周りに負担もかかる。
    我々の世代が変えていくことで、次の世代も過ごしやすくなるのではないか。

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著者プロフィール

1983年、京都市生まれ。2004年『野ブタ。をプロデュース』で文藝賞を受賞し、デビュー。同作はテレビドラマ化され、70万部のベストセラーになった。著書に『空に唄う』『愛について』『未婚30』など。

「2019年 『ヒーロー!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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