栞と噓の季節

著者 :
  • 集英社
4.07
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本棚登録 : 2237
感想 : 32
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087718133

作品紹介・あらすじ

ベストセラー『本と鍵の季節』(図書委員シリーズ)待望の続編!
直木賞受賞第一作

猛毒の栞をめぐる、幾重もの嘘。

高校で図書委員を務める堀川次郎と松倉詩門。
ある放課後、図書室の返却本の中に押し花の栞が挟まっているのに気づく。
小さくかわいらしいその花は――猛毒のトリカブトだった。
持ち主を捜す中で、ふたりは校舎裏でトリカブトが栽培されているのを発見する。
そして、ついに男性教師が中毒で救急搬送されてしまった。
誰が教師を殺そうとしたのか。次は誰が狙われるのか……。
「その栞は自分のものだ」と嘘をついて近づいてきた同学年の女子・瀬野とともに、ふたりは真相を追う。
直木賞受賞第一作は、著者の原点とも言える青春ミステリ長編!

著者略歴
米澤穂信(よねざわ・ほのぶ)
1978年岐阜県生まれ。2001年『氷菓』で第5回角川学園小説大賞(ヤングミステリー&ホラー部門)奨励賞を受賞してデビュー。『氷菓』をはじめとする古典部シリーズはアニメ化、漫画化、実写映画化され、ベストセラーに。
2011年『折れた竜骨』で第64回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞。2014年『満願』で第27回山本周五郎賞を受賞。2021年『黒牢城』で第12回山田風太郎賞を受賞、さらに2022年同作で第166回直木賞、第22回本格ミステリ大賞を受賞。
『満願』と2015年刊行の『王とサーカス』はそれぞれ3つの年間ミステリランキングで1位に輝き、史上初の2年連続3冠を達成した。さらに『黒牢城』は史上初めて4つの年間ミステリランキングを制覇した。

感想・レビュー・書評

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  • やっぱりこの雰囲気がいい。
    少し冷たい感じでほんの少し不穏な空気が混じっているのに、日常と地続きな感じが物語に深みを持たせてる気がする。
    高校生だから青春ミステリーなんだろうけど、そこに静謐さあっても、爽やかさはない。
    それでも、一種の清らかさはあって読んでいて心地がよい。
    トリカブトの栞を見つけたところから、物語は進んでいく。
    堀川と松倉がどう謎に取り組み、問題と向き合うのかがとても面白かった。

  • 米澤穂信さんの学園モノ…
    という括りは通用しないほどダークで辛い痛いそして哀しくもあり捻れている高校生達。

    第二弾、あるとは思えなかったけど
    (あってほしかったけど、ムリ!と思ってた)
    彼らが図書室に還ってきた。
    そして、事件を鑑み解明してくれた。
    ビジュアルを想像すると とても絵になる高校生達なのにこれまた、内容が怖い。

    このカラーで雰囲気でこのシリーズが続くのであったらぜひとも映画化!
    配役を考えるだけで眠れなくなりそう。

  • 『本と鍵の季節』の続編。
    高校図書委員堀川次郎と松倉詩門が見つけた謎。
    堀川くんと松倉くんの、それぞれの「気付き」と「推理」と「思惑」がうまい具合に入り混じっていて、「謎」自体の不穏さや罪深さを口当たりよくしてくれている。
    何気ない二人のやりとりに「うふっ」と笑いながら読んでいるのだけど、その向こうに横たわる問題の根本は重く苦しい。今回も米澤さんらしい「解かなければよかったかもしれない謎」のビターさよ。
    前作で読者に放り投げられたまま終わった松倉くんの事情。今回も語られはしないけれど、多分…と思うところでほっとする。
    2人がお互いに持っている相手への信頼と友情のようなものが、今回も一定の距離を保たれていく。
    そのスタンスは米澤さん自身の、読者を始めとする、他者との心の距離の取り方なのかもしれない、とふと。

  • 本格派ミステリじゃないのにスリルとハラハラ感が絶妙で素晴らしかった‼︎前作も良かったけど、松倉と堀川のコンビに加えて瀬野さんという女子が加わったことで、新たなおもしろさも生まれてる。タイトル通り栞と嘘がキーだけど、誰もが小さい"嘘"をついていて、それが交差して…先の展開が気になって仕方なかった。

  • 一枚の花の栞を発端に、静かにしかし不穏に事態が進んでいく。

    続編を楽しみにしていました。
    松倉かえってきた-!よかったー!!!
    今回も最高だった。

  • 時々、ゾクッとしました。
    明言しないけど、この先を示唆するような感じ。
    凄く面白かったです

  • 小説すばるで読んでいたから実質、再読。
    何度読んでも面白い。さすがです。

  • かっつかつ
    茶を淹れる

    会話劇として単純に面白かった。
    そこは盲点だった!てところから真相に迫るシーンがいくつもあって、栞一枚から始まった話がめちゃくちゃ面白いミステリーになってた。
    米澤作品にハズレなしだと改めて思った。

  • 前作に引き続き、堀川と松倉の言葉遊びが心地いい。

    ミステリの探偵役でありながら、諸々察しながらも必要になるまでは黙っている堀川の距離の取り方が好きです。
    今回は全編通して一つの事件の話。
    栞と嘘でここまで話広げられるの単純にすごい。

  • 期待値が高すぎたんだか、ダラダラと時間をかけて読んだからか…前作越えってわけにはいかなかったです、私は
    ただ、グロテスクなところはあえて書かず、知的でユーモアもある文章は流石でした。

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著者プロフィール

1978年岐阜県生まれ。2001年、『氷菓』で第5回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞を受賞しデビュー。11年『折れた竜骨』で日本推理作家協会賞、14年『満願』で山本周五郎賞を受賞。『満願』は同年の年間ミステリランキングで三冠をとるなど、話題を呼んだ。近著に『王とサーカス』『真実の10メートル手前』『いまさら翼といわれても』『Iの悲劇』『本と鍵の季節』『巴里マカロンの謎』などがある。

「2021年 『黒牢城』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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