あけくれの少女

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087718522

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  • 瀬戸内がすぐそばに見える風光明媚な広島・尾道に育った真記の中学から33歳までの20年のこと。

    ただ20年と言えど、とても努力し何事にも一生懸命で、両親の特に父の言葉を忘れることなくすべてにおいて真面目である…と思った。
    けっして愛情がないわけではない両親。
    特に父は「誰にとっても、一度きりの人生じゃ。男も女もない。自分の気がすむように、思いっきりやってみい」と餞別がわりのことばで東京へ行くことを許す。
    東京に出てきて、大学も卒業したかったであろうが、実家の倒産で学費がままならぬことで両親を恨むこともせずに退学し、看護学校に進むという道を選ぶ。
    この判断と潔さに何も言えないほど…
    どれだけ強いんだ…と思わずにはいられない。

    この時代がわかるだけに感慨深いものもあった。







  • 自分の人生は自分で決める [評]前野久美子(book cafe 火星の庭)
    <書評>あけくれの少女:北海道新聞デジタル
    https://www.hokkaido-np.co.jp/article/976869/

    あけくれの少女 | 集英社 文芸ステーション
    https://www.bungei.shueisha.co.jp/shinkan/akekure/

    あけくれの少女/佐川 光晴 | 集英社 ― SHUEISHA ―
    https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-771852-2

  • バブル世代の女性の話。でも、全然華やかじゃない。苦労苦労の連続。

    親ガチャだと思うけど、それを小学生の頃から冷静に受け止め、真面目に努力して行動する姿は素晴らしい。けど、なんだか心に響かなかった。

    話が進んで面白くなってきたかと思うと、途中で思い出話のように過去に戻ったりと、すんなり話が進まない。読解力のない私は「あれ?」ってなってしまう。

    ちょっと期待しすぎたかな。

  • 1歩を踏み出す勇気をくれる本
    終わり方があっけないのが残念

  • ジェットコースターのような展開。
    最後がアッサリで拍子抜け…

  • 人生は山あり谷あり。
    小説ほど波瀾万丈でなくとも、
    誰にでも明けも暮れもある。

    そこをどう乗り切るかは、
    結局、その人の人柄しかない。

  • 先を見据え、やるべき事はやる。 目標達成の為には手段を選ばず、やり遂げる。大きな壁にぶち当たっても、めげずに、プランBを遂行する。

    こんなタフな生き方を、子供の女の子が教えてくれるなんて。

    時代は変わった  と、言いたかったけど、時代背景からして、二度びっくり!

  • 運が良かったりめちゃくちゃ悪かったり、波乗り
    主人公は落ち込むけど三行以上落ち込まずに力で押し進めていく感じ
    時代もあるだろうけどうーん?ってなるところも多い
    やっぱりラストはモヤっとする

  • 昭和から平成にかけての時代がリアルにわかるだけに、うなずいたり、「え?」と思ったり。
    英語の勉強をがんばってモノにしたり、生活のためにアルバイトしたりとか、
    こういう努力の人というのが私を含めて周りにもいないなと思ったり(いたのに気づかなかっただけかも)。

    お父さんのセリフ
    「ええか、大人には大人の事情がある。多少は気になるじゃろうが、こどもは知らん顔をして、よくあそび、よく学べばいい。そして、世のなかに放りだされても生きのびていけるだけの力を、どうにかして身につけるんじゃ。それは男も女もかわらん。ぜったいに、あきらめるな」
    は痛い。手に職の強さよ。
    そしてその言葉通り、真記はあらめない。

    読みながら何度も、この物語は本当に昭和の終わりから平成にかけてのできごとなのか? と思った。同時代を生きていたはずなのに、きらびやかな生活を送っていたわけでもない私にはまったくの実感も共感もない。それほどまでに浮世離れしていたのであろう、この時代の自分を思う。それが悪いとは決して思わないけれど。

    この著者は『おれのおばさん』を読んだのに、記録していなかった。


    p284
    父とは性別も顔立ちもちがうが、中川さんは掛け値なしのことばで語っているのが真記にはわかった。とりつくろわず、本当にそうおもっていることを口にだす。だから、自分が語ったことばが、相手よりも自分に突き刺さり、その痛みを糧にして。さらに先に進んでいけるのだ。

    p342
    「そこそこのモチベーションでもはたらけるひとは、大きなミスはしない。でも、強烈なモチベ―ションによってはたらいてきた
    ひとは、モチベーションが下がったときに、とんでもないミスをしかねないのよね」

  • 1971年頃広島で育った真紀、英語の勉強を頑張る。金のない親やバブル前後の時代に流されながらも自分の人生は自分で決められるのか?

    好みだ。今年ベスト。真紀の内面がいい。ストーリーもいい。出会う人もいい。困難があってもそれもいい。こういう小説をあと百冊は読みたい。

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著者プロフィール

1965年、東京生まれ・茅ヶ崎育ち。北海道大学法学部出身。在学中は恵迪寮で生活し、現在は埼玉県志木市で暮らす。2000年「生活の設計」で第32回新潮新人賞。2002年『縮んだ愛』で第24回野間文芸新人賞受賞。2011年『おれのおばさん』で第26回坪田譲治文学賞受賞。

「2021年 『満天の花』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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