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本 ・本 (176ページ) / ISBN・EAN: 9784087718539
作品紹介・あらすじ
1975年、横浜。少年アキラと“犬”とのひと夏の冒険が始まる――
4年前、海水浴中にはぐれてしまった父さんは今もまだ帰ってこない。
あれ以来、母親のマチ子は時々どっかから拾ったオスをつれてくるようになった。
日出男はその「オス犬」のひとりだった。
欠落を抱えて生きる大人たちと、鬱屈を抱えて生きる子どもたち。
ままならない世界の哀しみと愛しさが胸にこみ上げる、すばる文学賞受賞作『ミシンと金魚』著者待望の最新作!
■著者紹介
永井みみ(ながい・みみ)
1965年神奈川県生まれ。
2021年『ミシンと金魚』で第45回すばる文学賞を受賞しデビュー。
同作は三島由紀夫賞、野間文芸新人賞にノミネートされ、「ダ・ヴィンチ編集部が選ぶプラチナ本OF THE YEAR! 2022」に選出された。
感想・レビュー・書評
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「ミシンと金魚」がすごく私好みだったので、この作品が図書館に入って早々に予約して手にしました。読んでみて、あれ?何か…違う…なぁ~と…。
物語の舞台は1975年の横浜…。主人公は9歳のアキラで、父は4年前から行方不明、母のマチ子と祖母と暮らしています。マチ子は恋人である日出夫を家に連れこみ、日出夫は仕事をしていないこともあってアキラと行動を共にすることが多く、徐々にアキラと日出夫は打ち解けていくのだが、ある日日出夫がいなくなってしまい…。
すっごい、懐かしい描写があったりして、よく昔喫茶店にとかにあった占いのガチャみたいなもの…!あ、若い人にはわからないかも(汗)。それはよかったけれど、ストーリーに入り込めずに読了してしまいしました。はい、こんなこともあります…。でも、読み手によっては違う感想を持つと思います。私にはあわなかっただけで…永井みみさんの次回作に期待して、他の作品読むことにします。 -
タイムラインのお薦め本として流れてきたので読んでみました。2024年、小説はじめ。子供の一人称だけれど、幼い感じはなく、いろいろ抱えている子供ならではの感情が描写されていました。永井みみさん、少し追いかけてみようかな。
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伊奈さん、こんにちは!
私もこの作品読んだばかりです。
私はこの作家さんの「ミシンと金魚」が好きです。
もし次何を読もうか迷ったら
...伊奈さん、こんにちは!
私もこの作品読んだばかりです。
私はこの作家さんの「ミシンと金魚」が好きです。
もし次何を読もうか迷ったら
思い出してもらえたらと思います。
この度はフォローといいねをありがとうございます。
これからどうぞよろしくお願いします。2024/01/08
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子供の頃の自分が本当の自分。
子供が生きる世界、大人になってから生きる世界、世界の顔ってひとつじゃないだろうけど、子供の時の世界って、狭いのだけど、とてつもなく広大で未知で残酷だけど
果てない希望があった。
ジョニ黒、主人公の9歳の少年アキラ、日出男。永遠の夏は確かにあった。
素敵な物語でした。 -
小学生のアキラの毎日は、つぎはぎの夢みたいに突飛なできごとの連続で、そこにはお父さんがいて、もがきながら生きる大人たちがいて…。
言葉にならない未結晶な気持ちが伝わってくるようで、胸が締め付けられました。
くだらないことも、大切なことも、トラウマ級のできごとも、同じ濃さで過ぎていくけれど、大人の私から見たらめちゃめちゃハード…!
予想外の展開にかなりびびります!
小学生にできる精一杯を実行したラストシーンはまるで大人になるための儀式のようで、清々しく、切なかったです。 -
『ミシンと金魚』の永井みみさんの新作。実は手にすべきか悩んでいたのです。
56歳のデビュー作である『ミシンと金魚』は素晴らしかった。しかし、その少し前に出版された若竹千佐子(63歳)の『おらおらでひとりいぐも』とともに、「この人はこの一冊だけなのかもしれないな。でもこの一冊が描けて幸せだったろうな。」と思った作家さんだったからです。
そんな印象を持って読み始めたのがマズかった。
物語に入っていけません。読み辛い文体に飛びまわるストーリー。なんか力が入り過ぎ、凝り過ぎな感じです。介護老人が主人公だった前作から一転して、今回は少年のひと夏の体験を描いた作品なのですが、そもそも主人公の年齢が判らない。やってる事は小学生だけど、思考から最初は高校生くらいかと思いました。読み進めるうちに小学校の高学年?最終的に9歳と判明。いや、男の子はもっと「バカ」ですよ。
上手く乗り切れないまま流すように読了
でも、最後は綺麗にまとまっていて、ほっとしました。 -
『ミシンと金魚』でデビューした永井みみさんの新作だ。小学4年生のアキラが綴る、パワフルで下品でシッチャカメッチャカな夏休みの記録である。
想像力豊かな小学生の世界は広いようで狭い。そして、書かれていることのどこまでが本当に起きたことなのか疑問に思う箇所もちらほら。そうした一見無関係に思えるエピソードが、後になって繋がってくる。乱雑に書き散らしているようで、実はしたたかに計算しているように思える。
認知症のお年寄り→小学生の男の子と来て、次作はどんな作品を届けてくれるのか。とても楽しみだ。 -
愛しさと切なさと物哀しさと温かさで胸がいっぱいになった。
『ミシンと金魚』で、老齢女性を書くのが上手いと思ったのだけど、そしてそれも確かにそうなのだけど、それ以前に一人称を書くのがめちゃくちゃ上手いんだなぁ!
読み終えるとタイトルに胸がキュッとなる。 -
昭和の横浜の少年のひと夏の物語。
まだめちゃくちゃでおおらかな時代の空気感がよかった。 -
読み始めからよく分からないのは小生だけかな?言葉の表現も現代ではセクハラとか差別用語などと批判されかねない。もうひとつ全体的に物語性に乏しいかなと思ってしまった!著者には申し訳ない。
素晴らしい作品ですよね。
素晴らしい作品ですよね。
「ミシンと金魚」は、私もすごいなぁ~って思って
こちらの新作を手にしてみました。
私にはイ...
「ミシンと金魚」は、私もすごいなぁ~って思って
こちらの新作を手にしてみました。
私にはイマイチでしたが、読む人が違ったら
別の印象をもてる作品かもしれません(^-^;