東京ハイダウェイ

著者 :
  • 集英社
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087718683

感想・レビュー・書評

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  • 清々しい読み心地で一気読み。
    登場人物それぞれの、東京のオアシスや隠れ家が出て来ます。
    「社会も会社もフェアじゃない。でも負けるな。みんな負けるな。」の一文にとても勇気をもらえました。

  • 都会で何かしらの生きづらさを抱えて暮らす人々の物語。
    6つの連作短編がそれぞれ、精神疾患、ワークバランス、セクシャリティ、いじめ、SNSなど現代の問題をテーマにしている。
    設定がコロナ禍2022年〜2023年ということもあって“今”の小説だなと思う。 

    自分の気持ちに一番近いなと思ったのは「森の箱舟」。
    “役割”を演じることに疲れて、気がついたらヘトヘトで…
    私も「今日はサボります」って言ってみたい。

    「惑いの星」の後半の桐人のセリフ、優しくて寄り添い方が絶妙。
    登場人物の中で一番好きかも。

    疲れた心をそれぞれの「隠れ家」で休めてあげる。
    小説でありながら、メンタル本のような癒しがあった。

  • 東京を舞台にした連作短編集。それぞれの主人公が元々知っていた、または状況に流されて偶然見つけた「隠れ家」が毎話出てくる。何かに行き詰まった時、全く別の世界を持っていると救われる。日々の忙しない生活の中、仕事や人間関係で疲弊したり、理不尽な目に遭った主人公たちがそうした場所で一息つけるのはとても良いと思った。他方、どの主人公も重くあまり感情移入できなかった。各話で人を見下したり、馬鹿にしたりする言動をとるあからさまに嫌な人たちが出てくるのだが、そうした人たちに対する嫌悪感も昇華できないまま読了した。最近の●●ハラスメントや多様性も取り上げられていたが、多様性を良しとする風潮が、逆に息苦しく多様性を奪っているような気がしてならない。。古内一絵さんの、マカンマランシリーズやホテルのアフタヌーンティーといった他の作品の方が個人的には好きだった。

  • ◆お疲れ現代人へのエール[評]重里徹也(聖徳大特任教授・文芸評論家)
    <書評>『東京ハイダウェイ』古内一絵(かずえ) 著:東京新聞 TOKYO Web
    https://www.tokyo-np.co.jp/article/333754?rct=shohyo

    「“隠れる”ことでうまく生きる」古内一絵×平埜生成『東京ハイダウェイ』 | 集英社オンライン | ニュースを本気で噛み砕け(2024.05.29)
    https://shueisha.online/articles/-/250640

    古内一絵『東京ハイダウェイ』刊行に寄せて「隠れ家」が必要な私たち | レビュー | Book Bang(青春と読書 2024年6月号 掲載)
    https://www.bookbang.jp/review/article/777539

    Maiko Dake/ 嶽まいこ(@maiko_dake) • Instagram写真と動画
    https://www.instagram.com/maiko_dake/

    嶽 まいこ / Maiko Dake
    https://dakemaiko.com/

    東京ハイダウェイ/古内 一絵 | 集英社 ― SHUEISHA ―
    https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-771868-3

  • 都会にある癒し空間。
    近くにあるのに全く知らなかった。

    仕事をしてると現実逃避したくなる時がある。
    昼休みや休日、自分だけのハイダウェイでゆっくり一息つく大切な時間。
    そんな場所を私も探そう。

    今回出てきた都会のハイダウェイにも行ってみよう。

  • 良い作品を読んだ。
    生きづらさを感じている人にきっと刺さると思う。

    物語の登場人物達は皆、何かしら苦悩を抱えている。

    父親の死に責任を感じ、不眠症に苦しむ真面目な青年、家庭と仕事の悩みに追われ、いっぱいいっぱいな40代の女性社員、いじめを機に不登校になった男子高生、母親との関係性に悩むカフェ店長、波風立てない事を第一に過ごして来た50代男性、子供時代のある事件がきっかけで身を潜めるように生活する女性社員。

    彼らがハイダウェイ(隠れ家)をきっかけに前を向く。

    不完全な私たちを優しく包んでくれる心のオアシスの様な一冊。

  • ほぼ同世代だからか『百年の子』はとてもリアル感を感じながら楽しめた作品だった。本作も同じように楽しめそうな匂いが漂っている。感じた匂いが間違いでないか確かめたい

    #東京ハイダウェイ
    #古内一絵
    24/5/24出版

    #読書好きな人と繋がりたい
    #読書
    #本好き
    #読みたい本

    https://amzn.to/3KfY17t

  • 自分の機嫌は自分でとる、それが出来るようになりたいよなと感じる作品。
    社会も世界も人も明日のことも何1つ思ったようにはならないし、早々変わったりしない。だから諦めて生きている。そうしているうちに腐ってくる。
    感覚が鈍麻して、自分の気持も体もわからなくなっていく。
    現代に生きる人が少なからず抱えている何かをどうやったってその荷を下ろせないで苦しんでいる。
    だからこそ、時には思いきりが必要なのだ。今日はもうしないという勇気、やれるもんならやってみろと吐き捨てられる勇気。私のことなんか気にするなよと言える勇気。
    自分だけを癒やすことのできる術を私たちはある程度持ってなきゃならない。なんでもいいから誰かに八つ当たりしたり私ばっかり!ってブチギレる前にガス抜きしに行ける場所を、目を瞑って好きな世界を描く自由を、私のことは私が決めていいんだという真実を、ちゃんと私たちは知っていないといけない。それがわかる。
    日々に疲れたら、泣きそうになったら、是非作中にあるこのセリフを声高らかに言い放ってみてください。
    「今日はサボります」

  • 東京・虎ノ門の企業に勤める桐人は、「真面目な
    働き方」を馬鹿にされた日の昼休み、同僚の璃子が
    軽快に歩いているのを見かけて…。都会に生きる
    人々が抱える心の傷と再生を描いた連作短編集。

  • 心に傷を負った人が向かう都会の隠れ家をテーマにした連作短篇集。6篇が収録されている。
    主な舞台となるのは、虎ノ門にあるイーコマース企業のパラウェイだ。そこに働く人々が過去や現在に起きた出来事に悩み、苦しみながらも、その人だけの“隠れ家”に行くことで生気を取り戻し立ち直っていく。
    それぞれの短篇はおもしろいし説得力もある。連作としてのまとまりもいい。でも、最近こんなのばっかり読んでいる気がして食傷気味である。もちろん古内さんのせいではないのだけれど。

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著者プロフィール

1966年、東京都生まれ。映画会社勤務を経て、中国語翻訳者に。『銀色のマーメイド』で第5回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞し、2011年にデビュー。17年、『フラダン』が第63回青少年読書感想文全国コンクールの課題図書に選出、第6回JBBY賞(文学作品部門)受賞。他の著書に「マカン・マラン」シリーズ、「キネマトグラフィカ」シリーズ、『風の向こうへ駆け抜けろ』『蒼のファンファーレ』『鐘を鳴らす子供たち』『お誕生会クロニクル』『最高のアフタヌーンティーの作り方』『星影さやかに』などがある。

「2021年 『山亭ミアキス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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