世界99 上

  • 集英社 (2025年3月5日発売)
4.02
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Amazon.co.jp ・本 (432ページ) / ISBN・EAN: 9784087718799

作品紹介・あらすじ

この世はすべて、世界に媚びるための祭り。

性格のない人間・如月空子。
彼女の特技は、〈呼応〉と〈トレース〉を駆使し、コミュニティごとにふさわしい人格を作りあげること。「安全」と「楽ちん」だけを指標にキャラクターを使い分け、日々を生き延びてきた。
空子の生きる世界には、ピョコルンがいる。
ふわふわの白い毛、つぶらな黒い目、甘い鳴き声、どこをとってもかわいい生き物。
当初はペットに過ぎない存在だったが、やがて技術が進み、ピョコルンがとある能力を備えたことで、世の中は様相を変え始める。

3年以上にわたる著者初の長期連載がついに書籍化。
村田沙耶香の現時点の全てが詰め込まれた、全世界待望のディストピア大長編!

【著者略歴】
村田沙耶香(むらた・さやか)
1979年千葉県生まれ。玉川大学文学部芸術文化学科卒。2003年「授乳」で群像新人文学賞(小説部門・優秀作)受賞。2009年『ギンイロノウタ』で野間文芸新人賞、2013年『しろいろの街の、その骨の体温の』で三島賞、2016年「コンビニ人間」で芥川賞受賞。著書に『マウス』『星が吸う水』『ハコブネ』『タダイマトビラ』『殺人出産』『消滅世界』『生命式』『変半身』『丸の内魔法少女ミラクリーナ』『信仰』などがある。

感想・レビュー・書評

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  • やばい、やばいぞー、きもちわるーい。村田さん勘弁してください。

    現実と物語の境界がやがて溶けていく。こんなの読まされたら下巻絶対不可避・・・
    村田沙耶香さんお得意の「現実からちょっとだけズレた世界」。でもそのズレ方がエグい、ディストピア。

    まず、けっこう直接的な性描写が出てくる。その点は注意。女性にはキツい表現もある。

    『世界99』。タイトル、あらすじ。分かりやすい話だなぁと思っていた、 途 中 ま で は。

    如月空子(きさらぎ・そらこ)という少女が大人になるストーリー(上巻では4歳から35歳)。
    彼女は属する集団によりペルソナを本能的に、完璧に使い分けてしまう「人間ロボット」なのだった。
    そらちゃんに始まり、姫、教祖、ユーレイ、そーたん、おっさん、空子さんまで。
    でも、まぁこれは誰でもやっていることですよね。多かれ少なかれ。

    村田さんが醸し出す居心地の悪さ、不快感は健在。かつ、ちょくちょく差し込まれるギャグ、そして全方位をおちょくるユーモアに、笑いもありつつ読み進める。ギャグセン高い。

    空子の成長とともに「私」だけの分裂が「世界」そのものの分裂へ。
    陰謀論、スピリチュアル界隈、意識高い系を縦横無尽に渡り歩く空子。ネット世界はさらに分裂を続ける。

    ふむ。「女性蔑視・容姿・年齢・偏差値・職業・収入・人種…..。あらゆる差別と偏見が、逆に清々しいな」、「ラロロリン人はユダヤ人迫害がモチーフなのかな」などとボンヤリ考えつつ「それにしてもキモイ」まま進む物語は、2部中盤から大きく動き出す・・・!

    空子はやがて〇〇〇さんと出会い、自分の真の世界に気づく。それこそが〇〇〇〇(でも、平たく言えば●●の自分てだけだとも思うが・・・)。

    それほど生き辛いのか、この世は。
    そして、序盤からずっと意味不明だった、愛玩動物「ピョコルン」の謎。。もうやめてーー。
    世界を薄く覆う膜がなくなった後、人はいったいどんな本性を見せるのか・・・?

    急展開した上巻ラストはもうめちゃくちゃ!!
    どうなるんだこれ!?良い未来がまったく見えないんですけど!!
    というわけでダッシュで下巻へ!

    • かなさん
      村田沙耶香さんの作品らしい…
      というか、パワーアップしたヤバさでしたよね(;´∀`)
      でも、面白いんです!!
      下巻もスゴイですよっ!ご...
      村田沙耶香さんの作品らしい…
      というか、パワーアップしたヤバさでしたよね(;´∀`)
      でも、面白いんです!!
      下巻もスゴイですよっ!ご堪能くださいね!
      2025/06/04
    • Tomoyukiさん
      かなさん、コメントありがとうございます☺︎
      私は村田さんのシニカルな視点が好きなんですけど、今作は全方位に向けられていたのが最高でした。

      ...
      かなさん、コメントありがとうございます☺︎
      私は村田さんのシニカルな視点が好きなんですけど、今作は全方位に向けられていたのが最高でした。

      ラストやばかったですね!世界が、、壊れたーーーーーー!って衝撃でした。
      空子の同類(?)の〇〇〇さんが気になります。あの人がいちばん危ないんじゃないかと。

      下巻も面白いんですね!めっちゃ楽しみです!

      T From世界99
      2025/06/05
  •  村田沙耶香さんが、テレビ東京「あの本、読みました?」や、NHK Eテレ「わたしの日々が、言葉になるまで」でお話しされていた「執筆の仕方」によると(あくまでわたしの印象ですが)、「まず登場人物の似顔絵を描いて人物設定をして、登場人物たちを箱庭の中に入れるようにして物語の中に入れて、起こっていく出来事を記述していく」というような「実験」のような流れで小説を書いていかれるのだとか。
     そして「本当に小説家なのかな、と思うことがある」というようなこともおっしゃっていたように記憶しています。

     ということは、そうやって書かれた小説は、いわば作者の「箱庭療法による精神分析」を綴ったようなものと言えるのかもしれません。
     そしてそれゆえに出来上がったものは、現実離れしている奇異なもののようでありながら、極めて現実に肉迫して本質を写実したような生々しいものになっていると言えるのかもしれません。(あくまで個人の感想です)
     
     この作品に出てくる主人公は、確固たる自己というものを持たずに、他者に「呼応」しながら、他者の姿を「トレース」して生きています。そして他者に「呼応」して、適したキャラクターを演じながら所属しているグループをひとつの「世界」と捉えています。
     わたしは「世界」というよりも、昔ながらの言葉である「世間(せけん)」といった感覚かな、とか思ったりします。。。(人は大なり小なり世間を生き抜くためにキャラや役割を使い分けるものです。それを「嫌な渡世だなあ。。」と諦めたり、あえて「個人ではなく分人(ぶんじん)」とか言って居直ったりしますよね。)

     そしてこのお話の社会は、男尊女卑社会で、階級社会で、格差社会で、差別社会から成り立っていて、そこではセクハラ、モラハラ、パワハラ、いじめ、DV、虐待といった様々な権利侵害が当たり前に行われています。人はそれぞれが組織や誰かの「道具」や「欲望のはけ口」になっている社会です。(SDG’sが目指す「誰一人置き去りにしない社会」とは真逆の社会です。)
     それだけで、十分嫌な社会なのに、そこにさらに「ラロロリン人」とか「ピョコルン」という特異な存在が投入され、ますます露わになる人間の嫌な性質が描かれます。読者は、読むほどに「気持ち悪~い」「嫌~~な」気持ちにさせられますが、いわゆる「恐いもの見たさ」や「下卑た好奇心」(なのかな?)で、読み続け(たくなる人もい)ます。

     この作品で、文字通り「世界」観が変わるかもしれません。

     如月空子(きさらぎ そらこ)(後に月城空子(つきしろ そらこ))と「いろいろな世界」(と「ピョコルン」と「ラロロリン人」)の物語(の「上」)。

     第1章 
      10歳 「小さな分裂を繰り返しながら、私は生きている。」
       4歳 「最初に分裂をした日」
       6歳 「ピョコルン」
      11歳 「キュー、キュー」
      12歳 「痴漢」
      14歳 「プリンセスちゃん」「教祖」
      20歳 「明人」「姫」
       *   「レナ」
       *   「ラロロリン人」
       *   「道具」「犠牲」

     第2章
      35歳 「私は今、三種類の世界を生きています。」
       *   「世界①②③」
       *   「高級家電」「ピョコルン第二世代」
       *   「世界99」『ラロロリン人を殺せ!』「首の中からコードが出ていて、、、」

     ああ、気持ち悪い。。。
     つづく。

    • きたごやたろうさん
      「いいね」ありがとうございます。

      こちらの作品オイラも読了しました!
      「いいね」ありがとうございます。

      こちらの作品オイラも読了しました!
      2025/09/06
    • みのりんさん
      おお!
      おお!
      2025/09/07
  • 王様は裸だ!と叫ぶ少年のいない、童話『はだかの王さま』のような小説

    現実の世の中のありとあらゆる差別とかイジメとか人間のグロテスクな感情が剥き出しで当然のように存在する世界
    でも、その剥き出し具合が現実の世の中の7割増しくらいだから、絶妙にリアリティが残っていて非常に不快で気持ち悪い

    王様は裸だ!と叫ぶ役割は読者に委ねられているから心の中で突っ込むしかなく、小説の中の王様は裸のままなので、読んでいる間、何度も吐き気がした(-_-;)

    上巻だけでも完結できるくらいの展開だけど、この先どうなるの!?

    This novel is reminiscent of “The Emperor’s New Clothes,” but there is no boy to point and shout, “The emperor has no clothes.”

    It quietly depicts a world where discrimination of all kinds, bullying, and the grotesque side of human emotions are simply taken for granted—stripped bare for everyone to see.
    That exposure is dialed up by about seventy percent compared to reality, which somehow maintains a sense of realism, but lends the story an unsettling, almost sickening quality.

    The responsibility to point out “the emperor has no clothes” is left to the reader. There is nothing to do but register it in silence; the emperor remains naked within the novel, and the experience repeatedly skirts the border of nausea.

    The plot is substantial enough that it could stand alone in the first volume, but I find myself wondering where it could possibly go from here!!

  • 村田沙耶香さん初読みです。
    まず表紙が怖い...。なんだかとても疲れてしまう作品でした。

    自身に感情がないという主人公は自身のキャラを自身が所属するコミュニティによって使い分ける。相手に呼応し、トレースする。すごい観察力と適応能力。私にはできない....。

    下巻もずっとこんな調子なのかな...。

    • かなさん
      おはようございます。
      初読みでこの作品ですか(゚д゚)!
      村田沙耶香さんってホント独特の世界観をお持ちなんです。
      私にもトレースとかで...
      おはようございます。
      初読みでこの作品ですか(゚д゚)!
      村田沙耶香さんってホント独特の世界観をお持ちなんです。
      私にもトレースとかできないけど、
      不思議と惹き込まれるんですよね!
      下巻は、さらに不穏な感じです^^;
      好みはわかれるかもしれませんよね…。
      2025/07/28
    • ペコさん
      かなさん♪
      こんにちは。村田沙耶香さんは独特な世界観をお持ちなんですね。全く知らずに手を出してしまってかなりパンチを喰らって不快感に満たされ...
      かなさん♪
      こんにちは。村田沙耶香さんは独特な世界観をお持ちなんですね。全く知らずに手を出してしまってかなりパンチを喰らって不快感に満たされながら上巻を読み終わりました。今、下巻を読み始めましたが、あれっ!少し免疫ができてきたかも(笑)。なんとかくらいついてます。....が、下巻はさらに不穏な感じになるんですねーーー(>人<;)⁉︎読了までがんばります!
      2025/07/28
  •  なんだ、なんだ、この作品っ!!わけがわからないけど、読む手が止まらないっ…普通わけがわからない想像すら難しい作品って、無理だからと読むのを止めてしまうのが今までの私だったけど、わからないのに面白いのって!!さすが村田沙耶香さん!!スゴイ作品です。

     主人公は空子、過去がなくて公平な街、クリーンタウンに父母と住んでいる。空子が6歳のときに、ペットとしてピョコルンが家に来た…。ピョコルンはガイコクで働く父が熱心に進めてきた、パンダとイルカとウサギとアルパカの遺伝子が偶発的に混ざり合ってできた生き物…。空子は周りにあわせて自分を作り出す、呼応とトレースを繰り返し年を重ねる。ピョコルンも年月を経て進化していくのだが…。

     空子が面白いっ!というか、誰にでも周りに合わせちゃうことあるけど、超ド極端で!!なんだか、スゴイんです。でも、いろんなところで今もある、今後起こり得る問題もはらんでてそれを提起してるような印象も受けました。長いし、賛否両論ありそうですが、私的には下巻も楽しみです。

    • かなさん
      1Q84O1さん、おはようございます。
      わ~い!!勝った!勝った!!
      (๑• ̀д•́ )✧+°ドヤッ
      読めるようになったらゆっくり...
      1Q84O1さん、おはようございます。
      わ~い!!勝った!勝った!!
      (๑• ̀д•́ )✧+°ドヤッ
      読めるようになったらゆっくり読みすすめてみてくださいな♪
      2025/05/21
    • ぴこさん
      おお!今大流行りの。。。凄そうですねぇ。面白かったですか?ちょっと腰が引けています。笑
      おお!今大流行りの。。。凄そうですねぇ。面白かったですか?ちょっと腰が引けています。笑
      2025/05/22
    • かなさん
      ぴこさん
      村田沙耶香さんの作品って、一言でいえば不穏な感じなんですよ!
      設定的にはあり得ないんだけど
      なんか、読んでるうちにザワザワ感...
      ぴこさん
      村田沙耶香さんの作品って、一言でいえば不穏な感じなんですよ!
      設定的にはあり得ないんだけど
      なんか、読んでるうちにザワザワ感が、マシマシになります(^-^;
      ある意味、クセになりそうな感じなんです。
      2025/05/23
  • とりあえず上巻読んだ感想だけ書きますが、めちゃくちゃ面白かったです。こんな衝撃的な作品は久方ぶりで、何を語れば良いのやらという感じですね…

    人生を俯瞰して見ているような主人公のキャラクターも、世界99というタイトルも恐ろしく精巧に作られていた印象を受けました。そして、ディストピアに両足を絡め取られた状態で、下巻に向かっていく感じがたまらなくスリリングで楽しみですね。

    正直、お金はなかったのですが奮発して、この本のサイン本を買ったのは正解だったかなと思います。

  • 子どもの頃から誰かを相手にころころと自分を変えていく如月空子。
    コミュニティごとにそこに相応しい人格を作り上げていくのは、器用なのか、不気味なのか…。

    ペットのピョコルンの世話が面倒だと考えていたが、周りの視線を気にし、白藤さんと出会って彼女に好かれるよう振る舞っていたが、白藤さんの兄に対して接した人格を見られて距離を置かれる。
    大学生になりバイト先に白藤さんが入ってきて…
    どうしようもないときに頼ったのは白藤さんで。



    第2章からは、35歳になった空子。
    彼女は、しっかりと三種類に分けた世界で生きている。
    いつのまにか明人と結婚していた空子だが、胡散臭さが拭えない明人と一緒にいるのがわからない。

    相変わらずラロロリン人に振り回されているなぁと思ったところで、ピョコルンの正体がわかり何コレ⁈となる。

    わかりたくない世界観に振り回されているうちに上巻を読み終えてしまう。

    どうなるの下巻。


  • 村田さん。期待を裏切らないぶっ飛び具合で、訳も分からぬまま読了しました。
    気持ちが悪くて、読んでいてストレスも溜まるのに…最後まで読んでしまった…(笑)
    空子のしているトレース自体はすごくよく分かるんだよね。
    ただ、それがちょっと行きすぎているのが流石ですね、村田さん。
    ピョコルンもびっくりだし…やっぱり気持ちが悪かった…
    でも多分、下巻も読みます…(笑)

    • きたごやたろうさん
      「いいね」ありがとうございます。

      そうですね。
      まさに村田さんワールドであり、壮大な実験作だと思います!
      「いいね」ありがとうございます。

      そうですね。
      まさに村田さんワールドであり、壮大な実験作だと思います!
      2025/11/05
    • ねこがすきさん
      きたごやたろうさん
      こんばんは。コメント下さりありがとうございます。
      実験作!!まさにそうですね…!
      次にいつ村田ワールドに行くか(下巻を読...
      きたごやたろうさん
      こんばんは。コメント下さりありがとうございます。
      実験作!!まさにそうですね…!
      次にいつ村田ワールドに行くか(下巻を読むか 笑)考えどころです!(笑)
      2025/11/06
    • きたごやたろうさん
      ねこがすきさんへ

      そう遠くないうちに下巻の世界へ行くことをお勧めします!
      ねこがすきさんへ

      そう遠くないうちに下巻の世界へ行くことをお勧めします!
      2025/11/06
  • 摩訶不思議なディストピア小説?。主人公は自身の意志が無く、相手に呼応したキャラになり切れる空子。差別されるラロロリン人とピョコルン(アルパカ似の愛玩動物)の存在。過激なストーリーだが読むのを止められない。上巻の最後にピョコルンの正体が明かされる。「あのね、だから、私に意志なんてないのよ。危険を回避して、安全に生きていくこと。誰とも摩擦を起こさず、ただただ、楽に生き延びること。私、それだけなの。ただそれだけの生き物なの。でも本当はみんな、そうなんでしょ?」
    以前、著者の『コンビニ人間』(芥川賞2016年上半期)を読んだ記憶がありますが、印象に残っていません。下巻も、頑張って?、手に取りたいと思います。

    • きたごやたろうさん
      「いいね」ありがとうございます。

      こちらの作品は、まさに壮大な実験だと感じました。
      「いいね」ありがとうございます。

      こちらの作品は、まさに壮大な実験だと感じました。
      2025/10/28
    • ポコニャンさん
      これまでの村田沙耶香ワールドの集大成の感もありました。
      これまでの村田沙耶香ワールドの集大成の感もありました。
      2025/10/28
    • きたごやたろうさん
      ポコニャンさんへ

      その通りですね!
      渾身の上下巻の大作でした♪
      ポコニャンさんへ

      その通りですね!
      渾身の上下巻の大作でした♪
      2025/10/28
  • 上巻だけなら過去最高の破壊力。
    コンビニ人間にいたあの男が、この小説だとほとんど全ての男があいつ並で、性加害の欲望を無邪気にぶつけてくる醜い存在になってるのも面白い。
    最初に空子が初めて痴漢されて、それを女友達から保険の女先生、担任の男先生へと話が伝わる所が序盤なのに1番おぞましいシーンでした。
    痴漢ってお前そんなことされるキャラじゃないだろ(笑)
    目立ちたいからって嘘つくなよ(笑)
    こんな胸糞悪い展開よく考えれたな、ブラック過ぎて笑うしかない。
    知人が痴漢されたときにその母親がそんなスカート履いてる方がわるい、女性専用車両に乗らないあんたが悪いと責められてたのを思い出した。
    バイト先のキモジジイが興味無いフリしてたのにやっぱり可愛いやん、一発やらしてくれってところもリアル過ぎてめっちゃキモかったですね。
    匠くん、明人とバイト先のキモジジイとか気色悪い男ばかり出て上巻でおなかいっぱいになる人多そう。
    上下巻なかなかの値段ですが買う価値は絶対あります。

  • オーディブルにて。

    村田さん的ディストピア全開。
    やーほんとに、いろんなものが詰め込まれている。村田さんの世界はどちらかというと苦手だと思ってたのだけど、食傷することなく一気に楽しめた。
    これは間違いなく読んだ方がいいよ。

    上巻は「世界99へようこそ」で終わる。
    もうすでに紙の本だと400ページ超えの長い旅をしてきて、ようやく物語に歓迎される。
    空子とピョコルンとラロロリン人はどうなってしまうのか。

    さー続いて下巻読もうと思ったら、オーディブルで下巻の配信は9月になってからとのこと。
    まさかのおあずけ(絶句)
    配信が待ち遠しい
    待てないかも

    ♫99BLUES/佐野元春(1987年)

  • 性格がない空子はいろんな世界を持ちそこの人に合わせて感情をトレースしている。ピョルコンという変な生き物を飼い生活していたが、その正体がわかると世界は99になった。自分も空子のように本当の自分がいるのだろうか

  • はじめての村田紗耶香さんの本を読みました

    こんなタイプのディストピアは初めてで、
    どこか客観的に見れる自分にも理解できる部分もあり、
    全く共感できない部分や設定もありと
    なかなかクセが強いけど、すんなりと読めました

    誰しも、家族や恋人や友達や職場、はたまたSNS上で
    違う言葉遣いや、態度等をとることがあると思う
    それを世界という表現で、
    そしてピョコルンやラロロリン人といった
    名前は可愛いけど世界観はえぐめの設定と相まって、
    日常が思い浮かべれる生活の中に、
    えもいわれぬ世界が醸し出されるのが面白い

    そして急展開の最後
    ㊦が気になりすぎる終わり方

  • 初読み・村田沙耶香先生の作品。
    先に読んでいた知人から「身体を壊さないように」との助言を受けており、んな大袈裟な…とのんきに構えていた頃が、アァ、いまは何もかも懐かしい…。

    これは私も声を大にして言いたい。調子がいい時に読まれることをほんとに強くお勧めします。

    色々なインタビューで先生自身が語っておられるが、本書は「女性がこの世界を生き延びるには」ということを少女時代から中年世代にさしかかるまで、延べ45年余りの年月を、絶望感と不気味さ、痛みと苦しみに溢れたこの世をどう生きるかについて、〈如月空子〉という「中にはなにもない。」(p14)ひとりの女性の姿を通して模索する物語。

    空子は「何もとりえがなくて、やりたい夢もなくて、意思も感情もない、かといって『女』としての奴隷労働もあんまり好きじゃない。そういう『無』の人間」(p235)と自己を評しており、ここで言う「『女』としての奴隷労働」とは家事・出産・育児・男の性欲処理・介護などのいわゆる妻・母・彼女といった、これまで女性へ押し付けられ求められてきた負担全般を指す。そしてこれらの負担は大人になってから出現するのではなくて、子供時代からすでに背負わされているのである。性欲の対象として無遠慮な視線に絶えず晒され容姿や体型などを評価され続け、痴漢や強姦などの性犯罪に巻き込まれるリスクが「女性」として生まれたというだけで課されている。逆に、これらの対象に選ばれないことも揶揄の矛先を向けられる。これをディストピアと言わずしてなんと言うのか。
    作中に登場する男性は揃いも揃ってクズでクソしか居らず、さすがにあんまりでは…とも思った一方で、あぁ、でもこういう考えの奴は確かに現実に居るしなあ。と否定も出来ない。「女性はちょっとバカな方が可愛げあって良いんだよ」とか本気で真顔で言ってる人、いまもいますもんね。
    とはいえ、空子は他者を搾取することに抵抗はないし、自らが搾取されることも全く厭わない。そういう主義は無くて、ただ「人間を演じ続ける」(p59)だけの存在であり、「それなら同じだ、結局一生、人間を演じるなら、ロボットでも人間でもゾンビでも。」(同)と、徹頭徹尾一貫して意思すらも持ち合わせていない‘ヒト’として描かれる。

    本作がディストピアSFとして極まっている要因は空子の特殊性に加えて大きくふたつあり、ひとつは本作を唯一無二に押し上げている存在「ピョコルン」と、もうひとつが「ラロロリン人」という概念である。

    ピョコルンは「「ガイコク」の研究所で、パンダとイルカとウサギとアルパカの遺伝子が偶発的に組み合わさって出来上がった生き物」(p36)で、キューキュー鳴くかわいいふわふわの存在。ピョコルンについてはネタバレもあるので下巻の感想でまとめて書こうかと思いますが、上巻終盤で明かされるあまりに衝撃すぎる真相に吐き気を催しました。

    ラロロリン人とは「ラロロリンDNAを持つ人」(p110)であり、「優秀なラロロリンDNAを持つ人は就職でも優遇され、それに不満を持つ大人たちの水面下の悪意が、じんわりと子供たちにも伝染してきていた。」(同)という社会背景がある。作中においてはそれ以上の説明はなく、ちょっと感じ悪いな、くらいだったのだが後にひとりのラロロリン人がセンセーショナルな事件を起こしてしまった事から一気に風潮が傾き、目を覆いたくなるような差別の嵐が社会全体に吹き荒れる。
    《第一章》で描かれる空子の中学時代のラロロリン人同級生に対するいじめ描写は本当に胸糞悪くなるのでご注意を。自死に追いやられてしまった〈レナ〉はもとより、〈権現堂さん〉については後の成人後の描写も相まってグロテスク過ぎる。「犬の糞を食べさせられたりパンツを脱がされたりしていたことを、こんなにあっさり忘れられるものなのだろうか。カフェのデザートに毒が入っていてここで全員死んだほうが納得できるような狂った光景に見えた」(p208)とある通り、壮絶にいじめ・いじめられていたはずの20歳になった女の子達は何事もなかったかのように楽しそうに過ごしており、読んでいるこちらも混乱する。クレイジーだよ。けど根本の差別は残っており、35歳になった時にも「権現堂さんは、取り分けたりお酌をしたりすることはあまりない。ラロロリン人が触れたものを食べない人は今も多いからだ。」(p266)と書かれている。
    (ふと思ったが、なんで女の子同士のいじめだと下着を脱がせたがるパターンが多いのだろうか?)

    本作においては女性であることがそもそも苦界であるのだが、女性の内でも貧富の差や環境の差、そして上述のラロロリンDNAの有無によって複雑に『世界』が枝分かれしている。
    空子は『世界』に合わせて自分を変化させることで世渡りする訳だが、ピョコルンの真相に触れた後の世界ではどう過ごすのか。

    「ね、あなたの住んでいた世界はずっと広くて、とっても素敵な世界でしょう?」(p429)

    下巻へ続く。


    1刷
    2025.3.20

  • とりあえず上巻終了
    下巻にいきますε≡≡ヘ( ´Д`)ノ
    レビューは下巻で
    (って、レビュー書くのか!?)

    • 1Q84O1さん
      かなさん

      そーでしたね
      かなさんは高評価でしたね(-ω☆)キラリ
      返却日がヤバいので下巻急いで読みます!
      かなさん

      そーでしたね
      かなさんは高評価でしたね(-ω☆)キラリ
      返却日がヤバいので下巻急いで読みます!
      2025/08/24
    • 1Q84O1さん
      makiさん

      うん
      たぶん一冊しか読んだことないですw
      けど、これはずっと気になってたんですよ!
      makiさん

      うん
      たぶん一冊しか読んだことないですw
      けど、これはずっと気になってたんですよ!
      2025/08/24
    • 1Q84O1さん
      mihiroさーん

      これはですね、何と言いますか…
      気持ち悪い世界ですね(^.^;
      これが村田さんの世界観なのかな…?
      mihiroさーん

      これはですね、何と言いますか…
      気持ち悪い世界ですね(^.^;
      これが村田さんの世界観なのかな…?
      2025/08/24
  • 村田紗耶香さんは初読み。
    ピョコルンというかわいい愛玩動物がいて、「ラロロリンDNA」を持つ人が執拗な差別を受ける日常。

    誰でもある程度は相手によって態度を変えることはあるけれど、主人公・空子は意思がなく、自分の役割を察知し、人格を変えて接する。なので、あるときはラロロリン人をクラスのリーダーたちと一緒にいじめるし、あるときは、リロロリン人を理解する――といっても意思がないので、流されているだけなのだけれども。

    大人になってからは空子の母親がそうであったように、経済的に恵まれた夫にしいたげられながら奴隷のように家事をする。社会の奴隷になるか、夫の奴隷になるかの選択なのである。

    全体的に「あかんやろう」「わかるわー」「なんで?」…の繰り返し。その「なんで?」も飲み込ませられてしまう。
    そして衝撃の事実…
    図書館でこの本を借りられたことが嬉しくて、内容も知らず「♪ピョコルンルン」って歌いながら帰った自分が恥ずかしい。
    こんなに胸糞悪く(これしか言葉が見つからなくてごめんなさい)下巻に続くなんて…。
    もう、怖すぎて読むエネルギーがない…。
    でも続き読みます。

  • 序盤のテーマは「呼応」と「トレース」だ。
    性格がない如月空子は、まず周囲の人間をじっくり観察する。
    発せられる言葉だけでなく、ちょっとした表情やしぐさ、「間」を見逃さない。
    そして、自分が社会の中で生き残るために、得意の「呼応」と「トレース」を駆使し、力関係を分析し、その時々に合わせた性格を作る。

    社会の中で生き残るために過度に同調する人たちもいれば、冷笑系もいる。白藤や奏のように立ち位置を定めている人もいる。
    そして、空子のように複数の「世界」を自由自在に行き来する人もいる。

    この小説では、女性嫌悪やいじめ、過重労働、動物虐待などが極端な形で描かれる箇所も多いが、基本的にはいまの日本社会をベースに描かれている。
    昨日までの常識がちょっとしたことでひっくり返る点も、読者である私たちが生きるこの世の中と同じだ。
    そして、「常識」や「普通」がひっくり返っても、ほとんどの人はうまくリセットして、何ごともなかったかのようにやり過ごす。
    この小説の登場人物も私たちもたいした違いはない。

    空子は単純な多重人格ではない。単なるキャラの使い分けでもない。平野啓一郎の描く「分人主義」とも発想が違う。
    空子は周囲をじっくりと観察する。そして自分の立ち位置と生き残りのためのバランスを考えて結論を出す。
    「呼応」と「トレース」という手法。観察力。バランス感覚。複数の性格を作り上げ、いざというときのために待機させておく準備のよさ。防衛本能の高さ。緊急時にはキャラ変更の指摘を恐れない図太さ。利用価値がある人を徹底的に利用する冷酷さ。
    空子はそれらについて際立った才能を見せる。
    そして、一歩引いた世界99に立ち戻り、次の戦略を練る。

    人は誰しも白紙の状態で生まれてくる。
    その後、人の性格がどのように形作られていくのか。
    自らその性格を選んだともいえるが、周囲に合わせて「選ばされた」ともいえる。
    同調圧力に負けて。社会や身近なグループの中で生き残るため。バランスをとるため。ただ単にその方が楽だから。理由は人それぞれだ。
    空子が育ったクリーン・タウンも最初は白紙だった。「過去を消して暮らせる街」だったが、それも時間とともに着色されていく。

    白藤や奏をどうとらえるか。
    世界③の人たちは、周囲とのバランスや自分の生き残りを気にしない。他人が「正しさ」からずれていれば、そこに同調することはないし、むしろ正しい道へ導こうとさえする。
    それによって自らが虐められ、仲間外れにされ、隅っこに追いやられても信念を曲げない。
    もちろん、社会の変化によって足元が揺らぐこともあるが、それでも必死に頭で考える。
    まわりに合わせてバランスをとる受け身タイプの世界①や世界②と比べて、世界③はバランスや自分の安全を考えない。それは自信があり、頭がいいからできることでもあるので、誰にでも真似できるものではない。

    「正しさ」にとらわれているという意味では、結局のところ、世界③も複数ある中のワン・オブ・ゼムなのかもしれないが、自分としては別物と考えたい。
    小説を読むうえでは、ある種の「軸」や「柱」として世界③を据えた方が、世界①②や世界④~⑨あたりの流動性や受動性をつかみやすい気がする。
    これについては、自分とは違う読み方をする人の方が多そうだし、自分でも迷ったところではあるが。
    少なくとも上巻に限っては、白藤たちのような(ほぼ)ぶれない軸があるからこそ、それ以外の人たちとの対比が生きてくると思う。
    とはいえ、上巻の最後には世界③の人たちも含めて、まとめて世の中がひっくり返る。
    自分は、敗戦直後の日本や冷戦後の東側諸国でみられた混乱や開き直りをイメージした。

    空子の面白いところは、全てが計算ずくではないところだ。
    突発的な事態に巻き込まれたときに、自らも想像(創造)していなかった新しい性格が、突如として現れることもある。まるで出番を待っていたかのように。
    ひょっとしたら私たち一人ひとりにも、そういう別の「世界」が隠れていて、出番を待っている可能性もある。
    「呼応」や「トレース」にも意識的なものと無意識的なものがあるだろう。
    普段からそういう準備ができている人ほど世渡りが上手で、強者側に長く居続けられる。準備不足の人はちょっとした変化に対応できず、弱者に転落してしまう。

    ちなみに自分は「呼応」も「トレース」も苦手だし、さまざまなシチュエーションに対する準備もできていない。
    かといって、世界③の白藤や奏のような信念があるわけでもない。
    ただ適応できずに孤立してしまうだけなので、ここに出てくる人たちをうらやましく感じてしまう。
    こう書くと誤解を招くかもしれないが、自分にとっては『世界99』はディストピア小説ではなく参考書としても読める本だ。
    中年になってしまったので、もう諦めているけれど。

    ボーヴォワールの「人は女に生まれるのではない。女になるのだ」のように、この小説に出てくる女性たちもさまざまな圧力によって「女」に変えられていく。
    空子の母は「女の完成形」のひとつだが、空子自身も母を追い込む圧力になっている。そして、母も空子に同じような圧力をかけ返す。
    母娘がお互いに加害者にも被害者にもなり、下の世代に引き継がれていく。

    この小説では、<女>の部分を他の言葉に替えてもいい。
    たとえば「人は世界①に生まれるのではない。世界①になるのだ」のように。
    そして、何番目の「世界」に属するかは関係なく、カッコ付きの「男」になってしまう男性たちもいる。
    このへんは自分にも数えきれないくらい心当たりがあるので、読んでいてちょっと辛い。

    いま現在、この『世界99』と並行して、ユヴァル・ノア・ハラリの『NEXUS 情報の人類史』も読み進めているので、SNSやアルゴリズムによってもこうした圧力が強められていることを考えてしまう。
    空子の場合、世界①②③については、おもにリアルな人間関係を下敷きにして性格を構築しているが、世界④以降についてはSNSをベースに頭の中で思考し、分類している。
    意外なところで2冊がつながるのも、併読の良いところだと思う。

    若いころから大人になっていくまでの間に、どのようにして「女」になっていくのか。
    年齢と合わせてそれを描いていくのは『82年生まれ、キム・ジヨン』のようでもある。
    『世界99』はフェミニズムの枠におさまらず、多種多様なテーマでスケールも大きいが、物語の構成としては共通点があると思った。

    この作品は、現時点での村田沙耶香の集大成的な作品でもあると思う。
    村田は短編や中編が多いこともあり、ひとつの作品がひとつ(もしくは少数)のテーマで描かれるものが多かった。
    しかし、この『世界99』はそのオールスターキャストのようなスケールだ。まるで映画『アベンジャーズ』のような。
    普通とは何か。常識とは何か。信仰すること。道具の部品として働く人間。身体のリサイクル。呼応とキャラ。出産と母体。色のついていない白色の街等々。
    他作品を読み返さないと全てを思い出すことはできないが、それらの糸を縦横にうまく織り込んである。

    物語全体としては、序盤はひとつの思考実験を眺めているようで面白かった。
    そして、上巻の終盤に小早川と世界99が出てきてからの急展開はジェットコースターのようだった。
    それまで一歩引いたところから社会を眺めて達観していたような空子が、世界99の同志(しかも格上)を見つけた途端に感情を露わにし、逆に孤独を恐れてしまう場面は、特に印象に残っている。

    ピョコルンについては、何のメタファーになっているのかを考えながら読むと面白い。
    ピョコルンはただの「愛玩動物」ではない。人によって都合よく使われる道具でもある。
    私たちが普段生きている現実社会において、何がこのピョコルンに該当するのか。もっと言えば、何の代用品としてピョコルンが必要とされているのか。
    そういう意味では、ピョコルンを実際の絵に描いたり映像化したりしない方がいい気がする。鳴き声やしぐさ、「使われているとき」の反応なども、具体化された時点でピョコルンに詰め込められたものが限定されてしまうのではないか。
    一人ひとりが個別のピョコルンをイメージした方がよさそうだ。

    ピョコルンの「正体」の描写については、雑すぎて笑ってしまった。
    世の中がひっくり返る深刻な場面で「ふわふわ感触花柄」「ピカピカった」が出てきたので、思わず吹いた。
    ただ、SF小説のように細かく作り込んでしまうと別の意味を持ってしまうし、各々が自由にピョコルンをイメージできなくなるのでこれでいいのだと思う。
    夏休みの工作のようなピョコルンを自分は楽しみました。

    ラロロリン人については、最初は特定の人種を思い浮かべてしまったが、途中からは複数の要素が掛け合わされているとわかった。
    差別と「逆差別」。アファーマティブ・アクションと呼ばれる積極的格差是正措置と、それに対抗するデマやカウンター、本音と建前も織り込まれていた。

    メインのテーマではないが、印象に残るエピソードもいくつかあった。
    たとえば、世の中には「誰かを救うことで救われる人」がいる、だから空子は白藤に「救われてあげる」という描写。
    これはあまり考えたことがなかったが、言われてみれば自分にもそういう経験がある。救われてあげたことも、救われてもらったことも。
    「プロ友達」に関しては詳しく書かれていなかったので、もっと読みかった。
    どのようにターゲットの私生活に入り込んで搾取していくのか。面白そうなので別の短編で書いてほしい。それとも下巻でまた彼が復活するのだろうか。
    あとはウエガイコクとシタガイコクの感覚。
    この感覚はほとんどの人が既に持っていて、各々が都合のいいように使い分けていると思うが、うまく言語化して物語に落とし込んであった。

    『世界99』は上巻だけでもひとつの読み物として面白い。
    思考実験のような小説だから、結末がどうなるかはあまり重要ではないと思う。
    登場人物は多いが、整理されているので混乱はなかった。
    少しずつ読み進めても楽しめるし、むしろ、ちょっと読んだらちょっと考える、みたいな読み方がいいような気もする。

    これから下巻を読みます。
    一気に読むのはもったいないので、たっぷりと時間をかけて。

    • きたごやたろうさん
      「いいね」ありがとうございます。

      おっ!
      この作品読んだんですね。
      オイラは図書館への下巻、到着待ちです!
      「いいね」ありがとうございます。

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      オイラは図書館への下巻、到着待ちです!
      2025/05/14
  • 読書備忘録941号(上)。
    ★★★。

    読書って読後楽しいのが基本!
    下巻に備忘する。

  • トレースって知性だと思う。だから空子界隈の違和や調和を楽しんでた・・・が、もう限界。世界99は分かる。でもピョコルンが、エエエというかオヴエエ。そっか、世界はもっともっと広くて私はまだまだなんだ。

  • 『コンビニ人間』や『殺人出産』というタイトルから気にはなっていたけど、今回初めて村田沙耶香さんの本も読んだ。
    ピョコルンとかラロロリン人とか兎に角独特の世界観に度肝を抜かれた。
    人間の汚い部分をずっと見ているような感覚で不快な気持ちになることもあるのに、不思議と読み進めてしまうのは何故だろう。
    全く先が読めないのでとりあえず下巻を読むことにする。

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著者プロフィール

村田沙耶香(むらた・さやか)
1979年千葉県生れ。玉川大学文学部卒業。2003年『授乳』で群像新人文学賞(小説部門・優秀作)を受賞しデビュー。09年『ギンイロノウタ』で野間文芸新人賞、13年『しろいろの街の、その骨の体温の』で三島由紀夫賞、16年「コンビニ人間」で芥川賞を受賞。その他の作品に『殺人出産』、『消滅世界』、『地球星人』、『丸の内魔法少女ミラクリーナ』などがある。

「2021年 『変半身(かわりみ)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

村田沙耶香の作品

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