追跡―一枚の幕末写真

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  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087724929

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  • これはすごい!というのが感想第一声。箱館で撮られた一枚の写真(日本人四人・仏人四人の写ったあの有名な写真)をめぐるノンフィクションだが、現地に足を運んで丹念に取材したドキュメンタリー風の一冊。著者は写真に写った人びとの足跡を求めて子孫の方々にインタビューをしたり、果てはフランスへまで行ってしまう。

    史料という書かれた文書を読み解いての研究ではなく、実地での取材によるドキュメントであり、著者の取材中に遭遇した困難なども書かれており、フランスに滞在したことのある人間なら思わずニヤリとしてしまいそうなエピソードも描かれている。フランス軍事顧問団や遣欧使節団に興味のある方には強くおすすめしたい。80年代の取材で刊行も1984年なので、若干情報が古いと思われる点もあるが、幕末史に関する主要部分にはあまり抵触しないかと思います。

    フランス好き幕末好きの人間には、二重に美味しい好著でした。ノンフィクションを読んでわくわくしたのはかなり久方ぶりなので、高めに評価しました。座右の書になりそう……。

  • ホントにドキュメンタリーで、読んでてワクワクした本。幕府、特に箱館政府好きにはたまらない。一枚のブリュネさん達が映っている写真をヒントに現地(フランス)を訪れたり御子孫に会ったりと、そのフットワークの軽さは素晴らしい。
    幕末歴史家ではない方が、昭和の、まだ明治生まれがゴロゴロ残っていた時代に埋もれていた時代に興味を持ち、御子孫に会い話を聞き、書き留めておく。それがなんと貴重な事か。
    著者さまGJとしか言いようのない一冊であります。

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