白鳥伝説

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (563ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087725483

作品紹介・あらすじ

古来、日本人の霊魂のかたどりとみなされてきた白鳥。東北地方に数多く存在する白鳥に関する地名の由来は?そして白鳥八郎とは一体誰れか?ヤマト政権成立以前に存在したヒノモトの国とは?数々の問いをかかえ"白鳥"を求め、日本全国を踏破し59点に及ぶ図版で実証した古代日本の深層。

感想・レビュー・書評

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  • 『白鳥伝説』谷川健一(集英社)は、1985年の年末発行の大冊。
    神武天皇以前の伝説、物部氏の伝説を追って、東国から東北地方へと旅するわけだが、なぜか訪れる土地の多くは、白鳥伝説の地でもあったようで、その先は蝦夷やアイヌの文化と習合したような形になっている遥かな世界のように見えた。
    アイヌのイナウは日本の御幣とほとんど同じ物。
    だいぶ後に、「ちかと」「ちかつ」「ちかた」という神が、どうやら白鳥飛来地の神のようだと気づいたのだが、白鳥伝説とリンクするかもしれないのでこの本を再読してみたいと思いつつ、それから10年以上が経過してしまった。

  • 柳田國男大先生の「日本多民族説」の、南方熊楠による「それって種族系じゃね?てかそれが実在した系の伝承ないし」といふツッコミを紹介しつつ、トライバルな先住民族はゐたとする説。
     お話は北東アジアから九州~日ノ本の日下を経て果ては東北へと至る、恐るべき旅路を辿る。

  • 歴史 これがほんとかも

  • 2010.06.19 図書館

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著者プロフィール

1921年、熊本県水俣市生まれ。東京大学文学部卒業。 「風土記日本」「日本残酷物語」、雑誌「太陽」の初代編集長を経て、文筆活動に入る。「南島文学発生論」で芸術選奨文部大臣賞・第2回南方熊楠賞受賞。「海霊・水の女」で短歌研究賞受賞。 1981年以来、日本地名研究所所長として現在に至る。文化功労者。 冨山房インターナショナルより「谷川健一全集」(全24巻)を刊行した。

「2013年 『谷川健一全集 全二十四巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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