浴室

  • 集英社 (1990年1月1日発売)
3.24
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Amazon.co.jp ・本 (184ページ) / ISBN・EAN: 9784087731088

みんなの感想まとめ

日常の中での心の葛藤や人間関係を描いた作品は、独特の心地よさを提供します。主人公は浴室を舞台に、身勝手な行動や恋人との複雑な関係を通じて、自己探求の旅に出ます。物語は、街を散策するような感覚で進行し、...

感想・レビュー・書評

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  • 2回目。この人の小説が好きで、
    友達に勧めようと思って改めて読み直し中。
    フランスのいい意味で退屈な映画みたいな心地よさ。
    ただ映画は見てれば進んでいくけど、本は読まなくちゃ。
    というわけで、なかなかページ進んでません。

  • 風呂、街ブラ、入院、風呂。それだけなんやけどなんかいい。彼女、結構振り回されてるけど、天真爛漫で可愛いな。よく愛想つかさずにおれるな、彼氏ずっとバスタブにおるのに。たまに時計とかプレゼントしてくれるのがええんかな。

  • 読みやすい文面で不思議な小説でした。
    .
    主人公は日常の時間を浴室で過ごし、引きこもりかと思うとそうでもなく…。恋人にも仕事関係の人にも言わずにいきなり旅に出て、自分の感情のまま恋人に怪我をさせ、なんだか身勝手で面倒くさい男だな~と思ったストーリーでした。

  • 主人公の男性は、結局、何を求めているのだろう。パリの浴室生活から、一度は抜け出しイタリアへ。しばしのホテル生活を経て、再びパリに。淡々として、とくに試行錯誤したりもがいたりする感じもないので、どこに行こうが誰と交流しようが、大きく変化しようもない。そして、ちょっと人間性に難が……。恋人のエドモンドソンがなぜ愛想をつかさないのか私には謎。これ、振り出しに戻って、また似たような日々を繰り返すのかな。

  • 知人に薦められて読んだ小説。
    主人公は浴室で暮らしていたが、恋人に言われて浴槽から出る。イタリアに旅行をしたが、周囲との関係は再び悪化。また浴槽へ引きこもってしまう。
    読んだ後、これは小説なのかと不思議な感じがしたことだけ覚えている。

  • これが店頭に並んだ当時、こーんなにお洒落な本は珍しかった頃で。パラパラめくって、1ページ辺りの文字数のあまりの少なさに「もったいない」と思った学生根性が懐かしい・・・・

    この手の本のハシリだったんでしょーかねえ。とは言え、案外、風化しませんなあ。

    結末には「おお!そー持ってくるか!?」と思いました、はい。どんでん返しというわけではありませんが。

    ダーツの矢が額に突き刺さったヒロインの血が止まらないシーンで、ガルシア=マルケスの「雪の上に落ちたお前の血の跡」を思い出しました。

  • ベケットの「ゴドーを待ちながら」とカフカの「変身」を思わせる。

  • たんたたたん。
    大好きではないが、嫌いではない。
    一年の中で数日はこういう本を読みたくなるなる日があるものです。

  •  おしゃれ。フランスの映画みたいな、非日常をゆっくりと飲み下すような、それでいてそれが当たり前のことであると錯覚してしまうような感じのはなし

     でも同じ場所をぐるぐるしない、しっかり物語が進んでいく。

     「パリに帰る」という台詞がとても羨ましかった。うちもパリに帰るとか言ってみたい。

  • 語り手にとって、「浴室」とは何か。

    引きこもりの象徴と仮定しながら、
    謎解きのように読み進めた。
    中盤で記される旅もまた同じく。
    旅には内向的な一面もあるから。

    でも、恣意的なのか、意図的なのか、
    ぽつりと現れる、散り散りの手がかりに、
    意味を求める自分を省みた。
    きっと、そういうことじゃない。

    *******

    ひとりきりになりたかった。もう視線が注がれる
    のを感じたくない。これ以上人に見られたくない。

    *******

    こういう思いは、わたしにもあるけれど。

  • 最初と最後が繋がってるだけ?

  • 高校生のころ、深夜映画で見た映画の原作。

    女性のヒタイにダーツが突き刺さるシーンが印象的過ぎて。。。

  • ロックバンドのミッシェルガンエレファントのチバユウスケが好きな人は絶対読んでおきたい一冊・・・。

    何故か浴室に引きこもる主人公・・。
    その描写はチバユウスケに激似。

    本人も認めているそうな・・・。

  • 85年フランスで発行のデビュー作。当時28歳。88年には映画化されているそうです。作者はベルギー出身。
    ある日、浴室に入ったまま動かなくなった青年。
    同居人のエドモンドソンが困ってついに母親を呼ぶが、ケーキを持ってきた母もどうしようもない。
    といっても何日もそのまま引きこもりというわけではない。
    壁を塗りに来た業者の青年と奇妙な会話をしたり、突然ヴェネツィアへ行って、なぜかテニスをしようとしたり。
    後書きにもあるとおり、もったいないような恋人もなぜかいる。
    行き当たりばったりで、出くわす人とのやりとりがどことなくおかしいのは、たまたま続けて読んだ「くっすん大黒」とも共通する。くっすんの方はどろっと濃い感じでこってり、こちらのほうが透明で淡々とした印象がありますが。

  • 残念ながら、私には読解力がないようで。
    もう一つこの本のおもしろさがわかりませんでした。
    浴室から出てこない男?
    出たと思ったらヴェネチアに行って、バリに
    帰りたがらない?

    きちんとしたものが、頭にできあがらないまま
    読了。

  • 浴室で暮らし始める話。

  • この人の小説は結構好き。
    たんたんとしていて、軽い。
    しかし、さくさくっと食べられるわりにはおいしいみたいな。
    空白を描いているのだろうなって思う。
    静かな、踏み出す前の一歩。
    ジャンプするまえのためらい、躊躇、余韻。
    ときには、あーうんざり、みたいなときもある。
    そういうものを、何かの前を埋めてくれる、ありきたりな日常を、ある種劇的ともいえるぐらい丁寧に掘り出して描いてる。
    不思議な人だよな。



    今回の『浴室』はなんとデビュー作らしい。
    しらなんだ、
    いつもこの人の作品を読むときは過度な期待をしないようにしている。
    だってストーリーの劇的な展開はまずありえないの。
    むしろ、そうなってしまったら、それはトゥーサンじゃない気がするぐらいだ。
    今回はいつも以上の淡泊さで少々まいったが、まぁでもよいのだ。
    でも正直エドモンドソンの額にダーツが刺さったところで、まさかの劇的な展開!?
    ってワクワクしてしまったが……
    逆に期待してしまい裏切られるのもオツかもね。



    まるで日記みたいに書かれているが、ひとつの言葉や行為の周りをぐるぐる回っているかのように、目標が意外とはっきりしていてぶれない骨がちゃんとある。
    いつもそうだが、進みや主題の掘り下げに興味はないようだけど、周りから切り崩すようなじわじわ感のある小説をこの人はよく書く。
    やはり空白だな。
    今回は少し遠回りが過ぎたのか少し残念感もあったが、



    何故、村上春樹は苦手なのにこの人の作品はなんだか好きなのか、自分でも甚だ疑問だ。
    村上さん、読み直すかな、

  • 思わずくすりと笑ってしまうシーンがある。
    例えば以下のシーン。

    飛行機の着陸が怖くて、隣席の見知らぬ女性の手を満身の力で握ってしまう。女性はとまどったような微笑を浮かべる。


    2008年5月読了。
    今年18冊目。

  • 元祖・ひきこもり。三鷹の第九書店で買って、2階の喫茶店で読んだ。主人公の行動といい、縦長のデザインといい、新鮮でお洒落で、かなり影響を受けた。
    映画の、エドモンゾン役の女性の脚線美は衝撃的だった。

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