別れのワルツ

  • 集英社
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本棚登録 : 92
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087731729

感想・レビュー・書評

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  • 34319

  • クリーマのキャラクターが最近出会った人に似ていて、想像しながらおもしろく読めた。

  • The Farewell Waltz (Valčík na rozloučenou) , Milan Kundera

    ミラン・クンデラ節の少ない、シンプルな構造の小説。テンポよく展開していって、楽しめました。

  • ぼくが敬愛して止まない作家、ミラン・クンデラの長編第4作。

    この作品には、魅力のある数多くの人物が入れ替わり現れる。
    小さな温泉保養地を訪れたトランペット奏者と嫉妬深い美しき妻。
    一夜の過ちから子を宿した看護婦と恋慕する男。
    不妊患者に自分の精液を注射する医者。
    毒薬をお守りに持つ男と彼を裏切った友人の娘・・・。

    しかしながら、この作品に主人公は存在しない。
    語り手の眼差しは定まらず、最後まで登場人物の帰結は得られない。

    一方で、主人公の不在こそが、人間という受難する存在を浮き彫りにするように思われる。
    自己の主体になりえない人間たち。
    感情に、人間関係に、社会情勢に、総じて偶然に支配される人間たち。

    この耐えがたいほどに軽い存在、けれども滅することの出来ない存在。
    これらの主題は、クンデラの後の作品に受け継がれ、「存在の耐えられない軽さ」「不滅」の20世紀を代表する名作に結実する。

    行き場のない余韻を残す秀作。

  • 筋書きが面白い「物語」だって書けますよっていうクンデラの証明。

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著者プロフィール

1929年、チェコ生まれ。「プラハの春」以降、国内で発禁となり、75年フランスに亡命。主な著書に『冗談』『笑いと忘却の書』『不滅』他。

「2020年 『邂逅 クンデラ文学・芸術論集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ミラン・クンデラの作品

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