アメリカ・ヴァージニアで農場を営むルイス・バークホルダーの家に来たボーダーコリーのノップは、競技会で優勝しますが誘拐され、いろいろな人の手を経て研究所にいるところをルイスに助け出されるという波乱万丈の半生のお話です。
ルイスは探し出すのに相当苦労しますし、救出の際は消防車で乗り込むという犯罪行為まで犯しますが、救出後の餓死寸前の状態のノップを競技会に出場させます。ここに至るまでも、犬を幾らで買うとかいう話が頻繁に出てきますので、なにか犬は物としか見ていないような感じもします。また、ノップはルイスが好きだったがそれにもまして自分の仕事が好きという記述もあります。筆者には犬は仕事犬でなければならないという観念があるように思われました。