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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784087732641
みんなの感想まとめ
地下生活者たちの実態を描いたこのノンフィクションは、アメリカの繁栄の裏に潜む影を浮き彫りにします。ニューヨークの地下トンネルに住む「モグラびと」の生活は、単なるエンターテインメントではなく、現実の厳し...
感想・レビュー・書評
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まだいるのかな
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ニューヨークの地下には現在運航している地下鉄の他にも、使用され
なくなった上下水・地下鉄・地下高速道路などのトンネルが多数存在
している。
そんなトンネルに住み着いたホームレスたちの姿と、彼等を取り
締まる警察官や地下生活者たちに絡む問題を取り上げたノンフィク
ションである。
トンネルに暮らす「モグラびと」は、ドラックやアルコールの問題を
抱えた人が非常に多い。そして、取材対象のほとんどが黒人である。
地上で仕事を持っているがトンネルを住処にしている者、地上の生活
とは一切の縁を切り地下だけで暮らす者、援助団体の助けを借りて地上
での生活に戻って行く者、ドラックやアルコールから抜け出す為の努力
をしながらも結局は再びトンネルでの生活に舞い戻って来る者…様々だ。
著者は白人の、しかも女性である。何層にも重なるトンネルの深くまで
潜入し、暗闇の中で突然声を掛けらた時の恐怖心を隠さずに記し、「モ
グラびと」たちの語る境遇に真剣に耳を傾ける姿には好感が持てる。
ただ、取材の過程でトンネル内を案内してくれていたホームレスに誤解
され命を脅かされた結果、逃げるようにニューヨークを後にしているのが
残念と言えば残念か。
巨大都市・ニューヨークは、その地下深くにも人知れず住まう人たちの
コミュニティを抱え込んでいる。 -
コレ、結構面白い。
北朝鮮や貧しい国々で、下水道を住居としている人たちがいるというのは聴いたことがあったけれど、世界で最も裕福な国の一つ「アメリカ」にそんな世界があるとは。
ってことは、アメリカも貧しい国と一緒ってことか? -
ニューヨーク市地下に張り巡らされたトンネル網に生きる人々、通称「モグラびと」。地上で暮らす者には(興味をそそられても)理解し難い、理解したくない人々の記録。社会がもたらす様々な洗脳を取り払ってしまえば、彼らに通じる何かを私自身の中にも見出してしまう。
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地下に住む人々というと村上春樹「世界の終りと~」のやみくろを思い出した。だが、ニューヨークのモグラ人のほうがより人間的であり、それだけおぞましいものに思える。
足元にこれだけの(文字通りの)闇を抱えていると知ったら、普通に生活できるものだろうか?
これは20年前の話だが、時代は変わり、地下の人々はどうしたのだろうか。 -
重い。。途中で読むのも辞めようとかと思うくらい、重い内容だった。
日本のホームレスとは違う、地下生活者。地下生活に至る理由は、ドラッグとアルコール。地下生活者の8割がその原因で、更生が不可能と言われる人々。
「この街の地下にはもう一つの都市があるんだ」
ニューヨークの地下には、地下鉄で廃線になったトンネルをはじめ、全体を網羅した地図がないほど入り組んだ構造をしている。地上での生活に戻れない人が、地下にもぐり、そこで様々なコミュニティーを築いている。
著者は、コロンビア大学でジャーナリズムを専攻する大学院生。学生時代から地下にもぐり取材を続けてきた。
取材量と危険を顧みない熱意は賞賛に値する。
しかし、重い。著者も取材を続けるうちに精神的に追い詰められていたらしい。
読むだけでもつらいこの内容を直に体験することは、相当の心労があったと思う。
地下生活に冒険心を抱いてこの本を読み始めたので、かなりのカウンターパンチ。
印象的な一節
「街に所属する生き物でありながら、社会のどの階級にも彼のための場所はない。目に見える社会の枠組みの下に穴を穿ち、彼は穴や裂け目に住んでいる。・・・・自分が取るに足らない存在だという考えに苦しみ自分を責めながらも、地下の男がもっと憎んでいるものがある。彼が憎むべき自分よりもさらに憎んでいるもの、それは地上の世界だった」 -
ニューヨークの地下鉄の中に住んでいる、ホームレス達を取材している。読んでいくうちに、ほとんどのモグラびと達がドラッグに侵されていることに気付く。
内容が、ホームレスの取材であってこの現状をどうしようということが伝わってこないので、トンネルの中が怖いとか言いつつ取材をしている作者に、なにがしたいんだと問いかけたくなった。 -
アメリカ最大の都市、NYの地下で生活する人たち。
NYでは、地下鉄で使われなくなった線路等が多数存在する。
そこを見つけ、住みつく。
しかし、そこでの生活者は、薬物中毒、アルコール依存症、ホモセクシャル等さまざまだ。
もちろん地下での生活に地上での常識は通用しない。
私たちでは、想像のつかないような世界がそこにある。
大都市の地下という場所に、巨大な根をはり、コミュニティを作り生活していく人々。
電気、水道などもひき、不自由なく暮らしている“もぐらびと”。
その“もぐらびと”について、赤裸々につづっている。 -
ニューヨークのホームレスからもドロップアウトした人が行き着く、廃線になった地下鉄等の穴に形成された社会の話です。
世捨て人とか遁世とか言えば聞こえはいいですが、そこにも社会があり、また訳あってやってくる人ばかりです。関心は大いにあっても、そんなに魅力的なものでも憧れるところでもありません。 -
2011 5/21読了。Amazonマーケットプレイスで購入。
ニューヨークの地下、地下鉄のトンネルや廃棄された穴で生活するホームレスたちについてのドキュメンタリー。
ライターである著者(女性)が実際にいくつもの地下コミュニティを訪れて見聞したことが書かれている・・・最後は地下に深入りしすぎて地上と地下を隔てるものの薄さに著者自身も気づく仕立て。
読んでいて暗闇や匂いが実際に感じられるような感じだった・・・いつかNYに行くことがあったら足下のことにも少し思いを馳せてみたい。入りたくは、絶対無い。 -
お気に入りの本のひとつ。日本のいわゆるホームレスとは違うニューヨークの地価生活。電子レンジまで地下で使ってる人もいるそうな。。自由な世界に思えます。
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「読みたい本」
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こんな世界が実際にあるんかい!と思わず目から鱗な本。
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読み物としては、たいして面白くない。
ただ、この本が扱っている地下に住む人々という内容は面白い。
都市というものがいやに大きく感じる。
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