友情

  • 集英社
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本棚登録 : 75
感想 : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087733761

作品紹介・あらすじ

彼は、1932年1月、私の人生にはいってきて、それからは一度も立ち去ることはなかった。あのときから四半世紀あまりが過ぎた。そのひとのためには喜んで生命さえも投げだしていいと思う少年の日の友情。第二次大戦前の暗い雰囲気を背景に、貴族の美少年とユダヤ人医師の息子の友情と別れと悲劇的な「再会」を描く必読の青春の書。

感想・レビュー・書評

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  • 聖書の一節に惹かれ友の為に死ぬことを誇りと感じる主人公の少年。
    彼はユダヤ人。唯一と惹かれた友達はドイツ人だ。
    ヒトラーのユダヤ人への迫害が始まり、二人は決定的に別たれていく。

    最初に拒絶したのがどちらなのかも分からない。
    ただ最終的に友の為に死ぬ誇りを持っていたのは友達の方だった。
    それは結果的にそうなったというだけのことだ。
    けれど、その因果の描き方がシンプル故にとても見事だった。

  • 綺麗な風景が浮かんでくる話し方を楽しめた。注が多かったことと世界史を習っていないとなかなか難しい内容だった。その時代の状況がよく理解できて知識も深まった気がする。

  • 美しい少年達の友情と、そこに影を伸ばす人種、宗教、そして戦争。
    なんともその年代しか築けない関係ってある。そして、もう会わなくても一生忘れないそれ。別れたからこそかもしれない。

  • ヒトラーが登場した頃、学校で出会った金髪貴族の少年とユダヤ人の少年。古典的で何となーく展開が見える小品なのだけど、ラストの一文がここまでインパクトが強く、多くを語っている小説も珍しい。うっかり病院の待合室で読んでいて、思わず本で涙を隠す羽目に……。
    序文を書いてるのは、あの"Darkness at Noon"のArthur Koestler。

  • 時がそうさせた
    悲しいけど
    幸せな一時があった

  • お涙頂戴的なおセンチな本と言われようが、これを読んで涙したことは事実。もう一度読み返したいが、どこの段ボール箱に入っているか不明。

  • 忍び来る戦争の足音の中で芽生える民族を越えた友情。
    短めで残酷なシーンの無い戦争物語なので読書感想文やその手のレポートにもオススメ。
    どうか友情があまりにも遠くなる前に読んで下さい。

  • いい本だけど訳者の註釈が鬱陶しい部分がある

  • 転校生というのは今時だと それだけでいじめの対象になったりと
    大変なことが多いらしいが
    一方でこの小説に出てくるコンラディンのような内向的な魅力ある子が転校生となると
    そのミステリアスな部分がさらに増幅され、より一層の抗いがたい魅力を放つことがあるのかもしれない。
    そしてさらにはお互いが孤独の中で唯一認め合う存在となった場合には
    おそらく一生涯忘れえぬ幸福な出会いとなるはずだったのに、、、

    第2次世界大戦のナチスによるユダヤ人迫害が
    具体的にそこに生きた人の心理にどんな影響を及ぼしたか ということが
    あまり直接的な表現ではないが 通奏低音として小説全体を通しての暗いトーンを作り出していて
    改めてそのことを考えさせられた。

    最後の一行でのどんでん返し というか 仕掛け は本当にドラマチックで衝撃的。

    原題はreunion でこれはまさにこの作品の本質を端的に表していると思うが
    残念ながら日本語で 再団結などと直訳しても
    どうもニュアンスが違う気がする。
    友情 では すこしおおざっぱすぎる気がするが
    日本語ではうまく該当する言葉がないのだから
    しょうがないのだろう。
    きっと翻訳というのは思ったより難しい作業で
    訳者のセンスが問われるものなのだろう と思った。

    中学生の息子にも是非読んでほしいと思う本だった。 

  • 最後の一行を読んだのち、帯の「命さえも投げ出していい友情」を見返して胸が熱くなりました。ラジオドラマにもなっていたらしい。是非聴いてみたいです。

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