- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087734645
作品紹介・あらすじ
「国際法違反、侵略行為、凶悪犯罪、人権侵害といった、どのような原則によって『ならず者国家』を定義づけたとしても、アメリカは完全に該当します」-皮肉とユーモアにみちた独特の「チョムスキー節」全開。
感想・レビュー・書評
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チョムスキーの本を読むと毎回、政府や権力といったものに対して熱いものがこみ上げてくるなぁ・・・!でもチョムスキーの本をいくつか読んだ後では新鮮味に欠ける印象とアメリカの世相を知っていればもっと面白かったような気がする。
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氏の本を読んでいると、パウロフレイレの「被抑圧者のための教育」を思い出した。
デモにたった1回いっただけで世界が変わるはずはない。行動し続けること。自分自身できているか。ただ闇雲に効果の薄い方法をやり続けるのではなく、より影響力のある方法も考えないとだけど。 -
チョムスキーの思想が詰まった一冊。
インタビュー形式で矛盾と欺瞞で一杯の米国式民主主義に付いて語っています。
内容は米国の政策等の欺瞞に付いてですが、それに追従する日本の政治に置き換えて読み解く事が出来ると思います。
議会制民主主義・間接民主主義の怖さを感じる一冊です。 -
チョムスキーを20年以上もインタビューしてきているバーサミアンとの対話型。読みやすいが情報量が半端ではない。チョムスキーがあらゆる視点観点からアメリカを冷静に語る。アメリカ人でこれだけアメリカを淡々と斬っていけるのは、そしてどれも正論でありながら、彼以外になかなか名前が浮かばない。
テロリストをかくまう国、アメリカ。
抑圧している相手を脅威にする国、アメリカ。
「キューバの五人」という事件が興味深い。また別の文献にふれてみたい。
デモを起こすことに意味はあるのか、とよく疑問に思う。
「世界に変化をもたらしたいのなら、組織を作る。徹底してつづける」
一回だけデモに顔を出し、帰ったらいつもと変わらない毎日を送っていては変化は訪れない。そんな今日チュニジア独裁政権が崩壊した。まだ始まったばかりなのかもしれない。
「既存の慣例や主観は普通、当たり前のものとして受けとめられ、疑問がもち出されることはないのです」
この言葉は生活しているあらゆる場面に該当する。
疑わずに一つの世界の中にだけ生きていることの恐ろしさを知っておきたい。
表紙のイラストを見てつい手に取っただけのわりに収穫の多い一冊だった。