郊外少年マリク

  • 集英社
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本棚登録 : 80
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087734812

作品紹介・あらすじ

パリ郊外の団地に住むマリクはアルジェリア系の移民。貧困、偏見、格差…。現実は厳しいけれど、個性豊かな大人たち、かけがえのない仲間たちに囲まれて、日々まっすぐに生きている。困難を笑いとばすウィット、あふれるエネルギーに満ちた少年の成長物語。

感想・レビュー・書評

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  • 郊外の移民アパート。環境の厳しさは聞き及んでいたが、やはり厳しい。そんな環境下でも成長していく姿が読み易い。年齢と一章が対となっており活字も大きく寝る前の読書にはピッタリでした。訳者の方は良く勉強しているなぁと思いました。後づけを読むと作者に意味を聞いたりしているので、なるほどと思いました。
    訳も『混合性多様性なんとかプログラムの枠組みでの教育学際的交換授業を組織』=>『これすべて要するに貧乏人が金持ちのところに行き、金持ちが貧乏人のところに行くというのが言いたいのだ。』など訳が面白い。

  • マリクを取り巻く環境がよく分からないこともあり、その上サッカーがさっぱり分からないこともあり、ちょっと苦労した。
    でも、1年1編で5歳から26歳までを描くという構成は面白かった。
    いつの間にか歳を取って大人になっていく感じや、一年が子どもと大人びた時の体感で違う感じが伝わってきて痛かった。
    時は流れ、少年は成長するけれど、結局本人には分からないのだ。自分は自分でしかないと言うこと。

  • いつまでもやんちゃで・・

  • パリ「郊外」に暮らす、アルジェリア移民の少年が大人になるまでの物語。どことなく哀しくて、ちょっとしんみり。

  • 読まなくても良かった。最後、泣いたのだけど。脚注乱発は、やめて欲しいと思った。

  • 貧しさや偏見を深刻ぶらずに笑い飛ばすユーモア。現実のままならなさ。

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