少年の憂うつ 少女の微熱

  • 集英社 (1993年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (232ページ) / ISBN・EAN: 9784087740301

感想・レビュー・書評

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  • 「図書館は遠い」
    財布を拾った男とその持ち主である少女の話。財布落とすの、ちょっとやってみたいと思った。

    「春の兎」
    男の子と、その友達と、近所に住む少女の話。雰囲気は結構好き。

    「パール・ホワイトのキャミソール」
    ランジェリーショップに勤める女とパール・ホワイトのキャミソールを買った女の話。少女も少年も出てこなくて期待はずれ。

    「神宮で始まる空の高い夏」
    野球観戦をする男と女の話。男にも女にも感情移入できなかった。

    「夜汽車」
    少年と少女が祖母を田舎に連れて行く話。これは結構良かった。続きが読みたくなった。

    「サボテンの宿」
    函館の宿に泊まりにきたちょっと問題ありの家族の話。微妙に釈然としない終わり方。

    「女優と犬と赤い鼻」
    適当に生きる少年と老女優の話。少年の性格がなかなか良い。こういう思考回路になりたい。

    「今朝のスープ、清潔なテーブル・クロス」
    潔癖性の妻とそれにうんざりして浮気する男の話。透明な空気感があってよかった。きれいにまとめられている。

    「波の音が聞こえたら私は…」
    偶然出会った少年と女の話。性描写があるのにあまりえろく感じない。

    「青い家のひとり娘」
    時効を控えた祖父とその孫と刑事の話。一番ラストがしっくりきた話。刑事がいい味出している。スト−カー。

  • なんつーか・・・この方の本ってイマイチ合わない・・・

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著者プロフィール

1962年北海道生まれ。北海道大学農学部卒。’90年『結婚しないかもしれない症候群』で鮮烈なデビュー後、’91年に処女小説『アクアリウムの鯨』を刊行する。自然、旅、性などの題材をモチーフに数々の長編・短編小説を執筆。紀行、エッセイ、訳書なども手掛ける。2003年『海猫』で第十回島清恋愛文学賞を受賞。

「2021年 『半逆光』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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