女たちのジハード

著者 :
  • 集英社
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感想 : 83
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  • Amazon.co.jp ・本 (469ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087742398

感想・レビュー・書評

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  • 第117回直木賞受賞作。連作短編集。損保会社で働く妙齢OLたちのそれぞれ。かなり面白かった。
    5人のキャラが入ってきてどんどん読めた。すぐそばにいそうな人たちがそれぞれのその後を展開する。
    個人的にはトマト農家関係の康子と、海外沙織が素敵だった。紀子はうへーだった。どれもリアルだったなあ。

  • 面白かった。
    いろんな女がいる。

  • 再読

  • 何かの決断の時「えい」って翔べるかどうかだよね。信じて翔ぶ。もっというと、信じると決めて翔ぶ。女の決断が見れた本だった。余談だけど、そう言えば大学の時、キルケゴールっていう哲学者のことを習ったことがあって、「leap of faith」っていう考えが妙に気にいってたんだよね。もともと宗教における哲学思想を説いてた人だったし、Faithって単語を聞くと、やっぱり宗教的だなとも思うんだけど、宗教色が濃かろうと薄かろうと、決断を言い表したナイスな考えだと思う。

  • 同じ会社の性格が違う女たちの物語りで、非常におもしろいよ!

    (大分大学 学部生)

  • 昔読んだことがあった本。
    何かで紹介されてて思い出し、無性に読みたくなって本屋さんに走りました。
    リサ、紀子、みどり、康子、沙織の5人のOL女性の未来を切り開いていく話。学生のとき読むのと、自分も働くようになって読むのでは感じ方も違っているんだけど、それでもたくましく生きていく女性を描く話は読んでいて、元気が出た。だからこそ、5人の登場人物それぞれに共感できたり、応援したり、否定したり…思わず自分だったら、と重ね合わせてみながら読める本でした。

  • 女ってほんと、つえーよ。塚越

  • 30歳過ぎてマンション買った独身の康子。玉の輿結婚を狙うリサ。上昇志向の紗織。頼りない紀子。損保会社の一般職女子社員が自分の生きる道を探していく。康子は食品加工品の販売会社を、リサは医者と結婚してネパールの無医村へ、紗織はアメリカ留学してパイロットを目指し、紀子は離婚してまた再婚。

    元気が出るような出ないような話だった。私こんな人たちみたいにすごくなれないような気がする。この人たちが自分探しをしていた時は「あぁわかる。このもどかしい気持ち」と思ってたけど、いざ自分のやりたい事が見つかった時のこの人たちのパワー。見習わなければならないよね。もう30歳を目前にして、とっくに売れ残り?

  • 同じ会社に勤める5人のOLそれぞれの視点で描かれた物語です。
    直木賞受賞作品なので、サスペンス系かと思いきや、
    仕事、結婚に奮闘する女性を描いた作品でした。

    (リアルかどうかは女性ではないのでわかりませんが、たぶんリアルでしょう)
    前半部分は出会った男を見下したり、結婚の条件が高いな~
    と思いつつ、斜に構えて読んでました。

    自信が無い方が婚活している最中に読まれたら、凹むだろうな。
    まあ、それだけ女性は細かいことまでしっかりと考えているのでしょう。
    なんて勝手に解釈してました。

    で、読み進めていくうちに将来を考え行動していく。
    会社勤めよりも、もっと自分のやりたいことに素直になります。
    その過程で、人間味が増して行く様が面白い。

    特に得意の英語で自立をめざす紗織が良かった。
    留学でアメリカに飛び立つのだけれど、
    ふとしたきっかけからパイロットを志す。
    その実直さに惹かれました。

  • 本棚から取り出して、
    10年ぶりくらいに読んだ。

    内容をすっかり忘れていて、
    初読のように面白く読めた。

    柴門ふみの「女友達」
    を思い出した。

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著者プロフィール

篠田節子 (しのだ・せつこ)
1955年東京都生まれ。90年『絹の変容』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。97年『ゴサインタン‐神の座‐』で山本周五郎賞、『女たちのジハード』で直木賞、2009年『仮想儀礼』で柴田錬三郎賞、11年『スターバト・マーテル』で芸術選奨文部科学大臣賞、15年『インドクリスタル』で中央公論文芸賞、19年『鏡の背面』で吉川英治文学賞を受賞。ほかの著書に『夏の災厄』『弥勒』『田舎のポルシェ』『失われた岬』、エッセイ『介護のうしろから「がん」が来た!』など多数。20年紫綬褒章受章。

「2022年 『セカンドチャンス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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