美女

  • 集英社 (1997年3月14日発売)
3.23
  • (0)
  • (4)
  • (8)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 21
感想 : 4
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (328ページ) / ISBN・EAN: 9784087742466

作品紹介・あらすじ

妻の妹と関係を持った男は、妻の疑いを逸らすため、居酒屋の女将に一芝居頼み込んだ。男が息づまる思いで見つめる前で、女たちは凄絶な“芝居"を応酬し…。逆転につぐ逆転劇のミステリー8編。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 不倫を絡めたミステリーありファンタジーありの多彩な短編。共感できる女性(や環境)に、誰一人として出会えなかったことに、自分の女子力のなさを実感。だからこそ、とても楽しめた一冊です。

  • 男、女、家族、不倫、殺人が入り混じった8編の短編ミステリー。どれも切れ味鋭いが、特に「喜劇女優」はめくるめく内容で傑作。しかし秀作揃いだが後味が良くないなあと思っていたら最後に表題の「美女」が清涼剤として効いている。良くできた短編集だと思う。

  • 話として工夫されていてトリックの仕掛けがハッとさせられるほど利いていて面白いけれど、不倫関連の話が多く、読んで陰鬱な気分にさせられる。

    ハッピーエンドでなければ駄目だ。
    そんなことを言うつもりはないが、暗い話ばかりでは読んでいて楽しくは無い。そんな風に考えながら読んでいた。

    えっ?お前が不倫話に心を痛める必要は無い。だって?

    ふえええぇぇ><

  • 作者お得意の三角関係短編集。“謎解き”的な要素は少ないが、恋愛小説とミステリの融合性という点では完成度が高い。短編集なので多少は物足りないが、それでも心理描写を起爆装置にしたどんでん返し爆弾は見事。個人的には『喜劇女優』『夜の二乗』に感服させられた。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

連城三紀彦
一九四八年愛知県生まれ。早稲田大学卒業。七八年に『変調二人羽織』で「幻影城」新人賞に入選しデビュー。八一年『戻り川心中』で日本推理作家協会賞、八四年『宵待草夜情』で吉川英治文学新人賞、同年『恋文』で直木賞を受賞。九六年には『隠れ菊』で柴田錬三郎賞を受賞。二〇一三年十月死去。一四年、日本ミステリー文学大賞特別賞を受賞。

「2022年 『黒真珠 恋愛推理レアコレクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

連城三紀彦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×