メイン・ディッシュ

  • 集英社 (1999年3月26日発売)
3.57
  • (14)
  • (24)
  • (31)
  • (8)
  • (0)
本棚登録 : 155
感想 : 40
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784087743685

作品紹介・あらすじ

劇団の看板女優が遭遇する怪事件に、推理マニアの座付き作家と、彼女の家に住みついた謎の天才料理人が挑む! 八話それぞれの謎と全編を通じての謎が絡みあう、驚異的な多重構造連作ミステリー。

みんなの感想まとめ

多重構造の連作ミステリーが展開される本作では、劇団の看板女優とその同居人で料理の達人でもある名探偵が、様々な謎に挑む姿が描かれています。短編集のように見えながら、各話が絡み合い、最後には大きな謎が解か...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 小劇団「紅神楽」を主宰する女優・紅林ユリエ(通称・あねご→ネコさん)の恋人で同居人の三津池修(通称ミケさん)は料理の達人にして名探偵。
    どんなに難しい事件でも、とびきりの料理を作りながら、見事に解決してくれる。
    でも、そんなミケさん自身にも、誰にも明かせない秘密が・・・。

    これまたサービス精神に溢れた一冊。
    短編集にみせつつも、それらが集まり最後に大きな謎を解いてくれます。
    またその短編がどれをとっても面白い。
    というか、その構成が。本気で本筋を見失ってしまいましたよ。
    そして出てくる料理もまた、どれも美味しそう。
    途中、ひょっとしてミケさんはあのマスターなんじゃないかと思ってしまいました。
    料理も謎解きも。

    この中で一番いい味をだしていたのはやっぱり座付き作家の小杉隆一でしょう。
    ホームズのつもりのワトソンの、自覚のないボケっぷりが華を添えていました。

    タイトルもハマっています。
    アペリティフからメイン・ディッシュまで。
    堪能させていただきました。ごちそうさまでした。

    余談ですが、作中ででてきたカレーの作り方。
    これくらいなら真似できるかと思い、作ってみましたが根気のない私には作りきれませんでした。。。

  • 1章読み終わって次を読んであれ?と思い、また次読んであれ?と思っていたけど、最後まで読んでなるほど!っと納得。

    美味しそうな料理もたくさん出てきたし満足な1冊でした。

    2018.4.10 読了

  • 美味しい料理が出て来るとのことで
    手に取った

    えーここは小説なの!
    などなどの
    どんでん返しが
    ミステリ心をくすぐる

    かと言うと
    そうでもなかった

    人物像がとっ散らかって
    読みずらかった
    残念。

  • 劇団紅神楽の女優、紅林ユリエの家には大きな猫がいる。ひょろっと背が高く穏やかで、料理が得意で、そして謎を解くことが得意なミケ、こと三津池修という同居人がいる。ネタに窮した座付き作家や新人女優、ミステリーの芝居にひったくり、新進気鋭の劇団の劇作家の自殺。ユリエとミケは様々な謎に出会いながら時を過ごしていく。しかし、ミケにはある秘密があって……。

    たぶんご飯が美味しそうなミステリー、の枠でチェックした本だったような気がする。謎も登場人物もキャッチーで良かったんだけど、話が二転三転しすぎてちょっと脱落しそうになった。真実じゃないのかもしれないけど、二話が一番話がすっきりしてて好みだったなー。

  • 連作短編集にはこんな手法もあるのか!
    思いもよらない繋がり方に脱帽、そして賞賛を。
    ミケさんの正体にはまぁまぁ早い段階で気がついたけれど、まさか連なる作品そのものがトリックだとはなぁ
    ひとつ、禁じ手とも言えそうな内容のトリック?もあるものの概ね満足。

  • 料理上手なミケさん。
    でも、ミケさんには秘密がある。

    おいしそうな料理とミステリーのお話。

  • おいしい食べ物が出てくるミステリということで前から気になってた一冊。
    作中作や人物入れ替わりなど色々な趣向が凝らしてあり、若干混乱しましたが楽しめました。料理の描写もとってもおいしそう。
    でも主人公が、自称サバサバ系その実べったべたに男に依存してる女のようで受け付けられなかった。残念。

  • 久々に再読。相変わらず美味しそう。ほとんどミステリ部分の内容を覚えてなくてびっくり。

  • 劇団・紅神楽の看板女優ユリエがマンション前で拾った同居人のミケさんは、天才的な料理の腕と推理力、そして秘密を持っていた。
    物語の構成が面白い。種明かしされてもちょっと混乱するほど。料理の描写もとても美味しそうで大満足だけど、本筋のミステリ要素はややご都合主義的かな?深みは無いが明るい内容で、そこそこドラマチック。楽しく読めた。

  • 空腹時よむべからず。
    ミステリー部分も悪くないですが、ちょこちょこでてくる料理の描写がすごいです。特に作り方まで丁寧にかいてくれてるレタスのチャーハン。うわ~~思い出したら腹がなる。

  • 出てくる料理がとにかくどれもこれも美味しそう。
    登場人物が楽しい。
    そして最後はハッピーエンド!

  • もっと謎のまま続いてたら、もっともっと読みたかった〜。
    劇団のわちゃわちゃ雰囲気は、こんなんじゃないっちゃないけど、でもこんな感じだよな〜と思ったりもする。

    ミケさんの苦悩はあまり描かれないので、ネコにシンクロできるかどうかで評価がわかれるか。でも、美味しい小説が大好きなひとにはとってもおすすめ。私も楽しく読みました。

  • 家の前で猫のように拾われたぷー太郎のミケさん。

    ミステリなはずなのにおいしい食事の話や
    軽い謎解きでずっと進んでいき、
    読んでいてどこにいくのか若干不安になるが
    最後はミケさんのなぞが明らかに。

    かるーい 謎解き、料理の雰囲気を楽しむ読み物。

  • 小劇団を主宰する女優、ユリエ。道で猫のように拾った恋人、ミケさん。
    ミケさんがおいしい料理を劇団のみんなに振舞いながら、劇へのヒントをくれる、ささいな日常の謎系。ただ、ミケさんの過去には何かありそうで…
    後半、ミケさんは別の人間と入れ替わっていたことが判明。
    期待薄だったからか、全体的にはとっても良かった。

  • 連作だけど一話完結の形での短編が続くミステリー。北森さんの作品としては全体的にあまり深刻な部分が無い軽い感じのストーリーです。ラストに明かされるミケさんの秘密は正直説得力に欠けるなぁ。そんな理由でこんな事態になる?ってちょっと府に落ちない。理由付けが甘いような気がします。全ての謎が明かされるそここそが作者の意図するメイン・ディッシュなのかもしれませんが・・・。それでもそんな謎解きはどうでも良く思えるくらいに、全編を通しての美味しそうな料理の描写に惹きこまれます。結局は満足なフルコース。おいしくいただきました。ご馳走様です。

    幸せな Happy end はデザートの役割りかな。心がほっこりと温かくなる優しい穏やかな甘さです。


    ☆図書館

  • なんとなく読後感がもやもやとする話だった。
    「○○」を迎える日までを何とか逃げおおせるのが
    目的だったんだろうけれど、それでいいの?
    人が死んでいるのに。

    メインの人間たちが幸せならそれで構わないという感じが
    不快だった。それと、ミケさんの性格をもっと掘り下げて
    欲しかった。説得力なさ過ぎる。

    一応暇つぶしにはなったので、星2つ。1つでもいいんだけど。

  • 既読

  • テンポの良い連作ミステリ。
    あまりにも狙いすぎじゃない?って話もあるけど。
    北森さんのファンになりかけてる自分がいる。

  • なにげな~く図書館で借りて読んでみたんですが、大ヒットでした。
    出だし1ページで「これは好きだ!」と確信できるくらい。

    劇団の看板女優ユリエと、彼女のところに転がり込んできたミケ(男性です。あだ名)のお話。
    ミケは過去を語らないんですが、何故か料理の腕が抜群。
    小説内でも、美味しそうな料理をポンポンと作ってくれます。
    これだけでも、料理小説が好きな僕としては1ポイント。

    かつ、ミケは下手に出ながらも鋭いところがあり、ユリエのところに持ち込まれた謎を鮮やかに解いてくれます。
    さらに、本書は短編集なんですが、その構成自体も真相があったり……。
    ミステリーも好きな僕としては、ここで2ポイント。

    最後に登場人物たちのワイワイガヤガヤ楽しいところで、3ポイント。
    ユリエは大雑把なんだけど小劇団を楽しく元気に守っているところが好感が持てます。
    劇団付きの作家である小杉は我儘なんだけど、小心者で笑わせてくれます。てか、この小杉を読者にまったく悪感情を持たせないように書ける北森さんの腕に感服です。
    ミケはとにかく優しそうな雰囲気が伝わってきて和めます。
    他の劇団員たちも明るくて、読んでいて楽しくなれます。

    や~シリーズ化してたら、一気に読んでたでしょうか、この一冊のみ。
    そこだけ残念です。
    あと、文庫だと1話おまけされているので、そちらがお勧めです。

  • 途中で、誰が誰だか分からなくなって・・・どこが、小説の部分!?
    滝沢が自分を捨てる理由が友情のためだったのかな?

全36件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

1961年山口県生まれ。駒澤大学文学部歴史学科卒業。’95 年『狂乱廿四孝』で第6回鮎川 哲也賞を受賞しデビュー。’99 年『花の下にて春死なむ』(本書)で第 52 回日本推理作家協会賞短編および連作短編集部門を受賞した。他の著書に、本書と『花の下にて春死なむ』『桜宵』『螢坂』の〈香菜里屋〉シリーズ、骨董を舞台にした〈旗師・冬狐堂〉シリーズ 、民俗学をテーマとした〈蓮丈那智フィールドファイル〉シリーズなど多数。2010 年 1月逝去。

「2021年 『香菜里屋を知っていますか 香菜里屋シリーズ4〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

北森鴻の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×