BAD KIDS 海を抱く

  • 集英社 (1999年7月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (376ページ) / ISBN・EAN: 9784087744163

作品紹介・あらすじ

超高校級サーファー・光秀と副生徒会長の恵理。優等生の顔とは裏腹に、異性への性衝動と同性への恋情を抱く恵理は、思いがけない場面で光秀と出会う。18歳の心と肉体、罪と癒しを描く青春小説。

みんなの感想まとめ

青春の葛藤と愛の複雑さを描いた物語は、異なる視点から描かれる恵理と光秀の関係を通じて、心と肉体の交わりの変化を鮮やかに表現しています。恵理は副生徒会長という優等生の顔を持ちながらも、強烈な性欲と恋情に...

感想・レビュー・書評

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  • 「BAD KIDS」の続編。同時期で、主人公が別の二人に。前作で出てきたシーツが別の目線で描かれているところもあり、面白かった。
    それにしても、恋愛はトランスセクシャルで肉体は激し目のヘテロ寄りバイセクシャル(もう訳が分からない)だという恵理。学校では副生徒会長の優等生だけど、ここまでの強い性欲があったら、日常生活に支障がありそうだと真剣に心配になるほど。
    光秀の存在は、なくてはならないものなんだけど、その意味合いが変わっていく過程が良かった。

  • 村山由佳的青春群像劇の最高傑作のひとつ。
    恵理と光秀の両方の視点からのお話が交互にあって、それが途中から濃密に絡まりあっていく構成。上手いですよね。
    最初はお互いの本能のみに従って交わっていたものが、心が通いあうに従って身体の交わりに遠慮が出てくるってのは分かる気がするようなしないような。

  • 超高校級サーファー・光秀と校内随一の優等生・恵理。本当の自分を誰も知らない。誰にも言えない互いの「罪」を癒すことはできるのか。濃い性描写に驚きつつも、これがなければこの物語の本当のよさは出ないな、と思いました。18歳の切実な叫びをひしひしと感じました。

  • 体はもう子供じゃない。でも心は大人になりきれない。
    最初はどうなるかと思ったけど、主人公の二人が悩み苦しみながら、自分に起こってくる様々な問題を受け止めて、自分の人生を生きていく姿勢に感動した。
    なんの問題も起こさずに、失敗せずに生きるなんて誰にもできない。
    みんな何か弱いものを抱えながらも、精いっぱい生きていくんだ。
    そういう気がした。

  • 海を抱くはBadkidsの続編だと思ってました。違うのね。

    前回の高校舞台。都も隆之も友人として登場します。
    サーファーの光秀。優等生だが問題抱えている恵理。
    あることの口止めという言い訳で、抱き合うようになる。
    光秀は家族のこと、恵理は好きな相手のこと、性癖のこと。
    お互いに恋の気持ちはないながら、芽生える何か。

    村山由佳の描く、男女の友情は、
    世間で言われている友情ではない。
    男女だから起こりうる深い絆。




    やってることは滅茶苦茶だけど、村山由佳の登場人物の、男の子はいいやつばかり。
    いいな、実際にいないかな。

  • だれもが様々な思いを抱えて生きている。どのように生きていくのかを決めるのは自分自身なのだ、と改めて感じた。

  • 双方の家庭環境が浮き彫りになりながらも、交わりあうのがいいかも。

  • 両性愛、淫乱症、ガン患者の父・・・
    テーマが重たいのに、あくまで軽やかなテンポ

  • 「BAD KIDS」の続編と知らずに読み始める。男女の特殊な肉体関係、癌患者とのエピソードなど、深いテーマで考えさせられるところがあったのはよかった。千葉の海辺という情景描写がきれい。前作を知らなくても読み進めることができたが、中途半端に出てくるサブキャラたちの背景が分からなくてモヤモヤしたまま終わってしまうと思う。

  • 「BAD KIDS」シリーズ。このくらいの年代が懐かしい。

  • 高校生って・・・こんなだった?
    もう忘れてしまったけど
    それでもよかった

  • 何も知らずに読んでいたら色っぽい描写があって吃驚しました。同性に対して恋に似た感情を持つ事は、成長過程ではままある事だとは思いますが、大人になるって事、色んな事で葛藤するという事は本当に大変。光秀のお父さんの「臓器提供する事が美談になって、しないと選択した人が白い目で見られる風潮が出来上がっていく事は恐れなくてはいけない」という言葉には重みがありました。今まで考えてみた事もなかった。

  • 前作に続き再読。
    光秀と恵理不器用ながらも互いに心を許していく。
    やはり同性であるためか、光秀に感情移入し読み進めた。
    外見から見れば、チャラチャラしていても心を覗けばまわりを考えている。
    二人の心を預ける関係性が素敵である。

  • 『BAD KIDS』の続編を再読。っていっても主人公は前作とは別の二人。前作と同じく主人公の二人の目線から交互にストーリーが進んでいきます。

    ピュア(…ではないですかね性描写けっこうリアルだから)な青春小説です。前作と違ったかたちで同性愛がとりあげられてます。他にも尊厳死とか麻薬とかテーマはけっこう盛りだくさん。

    前作『BAD KIDS』と併せて読むことをおすすめしますね。ボリュームのわりにさくっと読めます。

  • 「BAD KIDS」を読んだあと続けて読みました。続編、というか時系列はほぼ同時で面白いです。こちらも魅力的な主人公たち。若い人向けのお話なのかもですが、眩しく、そして悩みを抱えていた学生時代を思い出す、そんな本。

  • 性的表現がいやらしい感じがしなくて良かった。都が好きだな。

  • 高校生の性を取り上げています。でも、それだけじゃなく、死についても考えさせられる。
    恵理と光秀、女と男の両方から物語が語られているのが、深いなぁ、と感じます。
    村山さんの作品は昔、読んだことがあるのだけれど・・・もう、忘れてしまいました。
    また改めて読んでみたい、かな。

  • この本を読んで、旅に出たときに、彼らの軌跡を追いかけるということをしました。
    心と身体の意味を改めて感じ、今の生活の中で、かなり影響を受けています。

  • 読んだ後で、潔い死ってなんなんだろうな、と考えさせられます。
    なんていうか、登場人物全員が何かに足掻いているような気がしました。

  • なんと人間は複雑な生き物なの。真正面から向き合うことが苦手な私は、恵理の葛藤が実は羨ましかったり……。

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著者プロフィール

村山由佳
1964年東京都生まれ。立教大学卒業。93年『天使の卵——エンジェルス・エッグ』で「小説すばる新人賞」を受賞しデビュー。2003年『星々の舟』で「直木賞」を受賞。09年『ダブル・ファンタジー』では、「中央公論文芸賞」「島清恋愛文学賞」「柴田錬三郎賞」をトリプル受賞を果たす。Twitter公式アカウント @yukamurayama710

「2022年 『ロマンチック・ポルノグラフィー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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