其の逝く処を知らず 阿片王・里見甫の生涯

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087744453

作品紹介・あらすじ

アヘン売買によって旧日本軍の財政を支えた男。義のために悪になる、男にはそんな生き方もある。

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりに徹夜して一気に読みきった。最高に面白かった。女性関係のあれこれなど佐野眞一の記述とは異なるところなどがあるが、面白いことは間違いがない。この作品をぜひ映画化してほしい。

  • こういう日本人がいたことを知るのは、大事な事。しかし、本当に日本のためだったのか?個人の私欲が優先した結果とも言えなくないとも感じる。ただ、支那の利益を外部から考えていたという指摘は、現代でも日本の利益だけではなく、グローバルな利益を考える事に通じるものがある。

  • 日中戦争から第二次世界大戦まで軍の財政をアヘン取引で支えた里見甫.軍資金としてアヘンがどれほど重要かが分かった.岸信介、児玉良雄,森繁久彌などの名前も出てくる.

  • 里見は彼なりの信念を持って、関東軍や国民党の裏金作りをしたわけだが、どんなきれいごとを言っても、アヘンを流布したことは許せないと思った。また、女の人に対する態度ことに妻となったウメ、最初のお喜代への仕打ちは許せない。本としては面白いが、こんな人に太平洋戦争は舵取りされたんだとつくづくやりきれない思いになった。

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著者プロフィール

1940年秋田県生まれ。出版社の雑誌編集を経て、作家活動に入る。88年『凍れる瞳』「端島の女」で直木賞、95年『夢幻の山旅』で新田次郎文学賞、2000年『夢顔さんによろしく』で柴田錬三郎賞を受賞。

「2011年 『ウェルカム トゥ パールハーバー(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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