ものがたり風土記

  • 集英社 (2000年2月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (344ページ) / ISBN・EAN: 9784087744545

作品紹介・あらすじ

日本各地に古代から伝わる物語、民話、童話、小説まで、その舞台となった縁の町、都市、地方を訪ね、歴史に埋もれた“ものがたり"と人物の真実、実像を蘇らせる紀行。近江、薩摩、越後。知的な新発見溢れる旅!

感想・レビュー・書評

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  • 病室から旅に出たくて、軽めのエッセイを一冊。滋賀、鹿児島…と、伝説や昔話、そして文学作品(日本・外国問わず)との縁を掘り起こしながら旅していく一冊。引き出しの多さは流石。アンチ・源氏物語派の話、一枚、二枚…と皿を数えるお菊の怪談を掘りに掘るのも面白い。個人的には「お”しん”」と「”シン”デレラ」の何らかの関連、グリム童話がその成立過程で持たされている民族主義性や、ソロモン王と大岡裁きの類似性なんかが興味深かったので、東京編がベスト。

  • 日本を代表するストーリー・テラー阿刀田高が元編集者 市さんと二人、「ものがたり」を採取しながら日本中を旅する旅行記。本編では琵琶湖の周辺、硫黄島を含む鹿児島県、佐渡を含む新潟県、東京などを訪ね、地元に伝わる「ものがたり」や正史、稗史を採取しては、聖書からミステリ小説に至るまで、その類型に思いをはせつつ、小説とは何か、何のためにあるのか、といった根源的な問いを投げかける。

    個人的にも旅行先の土産物屋で(なぜか日本全国同じような和綴じの装丁で売られている)土着の民話集を読んだり、地元の民族博物館に立ち寄ったりするのは好きなので、いつか阿刀田高のように「ものがたり」を求めて各地を尋ねて歩きたいと思った。続編も読む。

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著者プロフィール

作家
1935年、東京生れ。早稲田大学文学部卒。国立国会図書館に勤務しながら執筆活動を続け、78年『冷蔵庫より愛をこめて』でデビュー。79年「来訪者」で日本推理作家協会賞、短編集『ナポレオン狂』で直木賞。95年『新トロイア物語』で吉川英治文学賞。日本ペンクラブ会長や文化庁文化審議会会長、山梨県立図書館長などを歴任。2018年、文化功労者。

「2019年 『私が作家になった理由』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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