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Amazon.co.jp ・本 (520ページ) / ISBN・EAN: 9784087744675
作品紹介・あらすじ
旧ソ連崩壊後の第三世界。混迷の度合いを深める東南アジア。あらゆる価値観の見直しを求められる21世紀の冒険小説の指標を、少年の成長物語に託して巨匠がおくる冒険小説巨編、1300枚! 第123回直木賞受賞作。
感想・レビュー・書評
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直木賞受賞作品。三章からなる壮大な冒険巨編です。
うーむ、一言ではとても言い表せない読後感。汗と、血と、硝煙と。生々しいまでの
『生』のエネルギッシュさを感じさせる。舞台が外国なので取っ付きにくさはあるものの
キモとなる男の動向、少年の成長、臨場感溢れる闘鶏シーンなどなど、ガツンと来ました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
フィリピン、セブ島の辺境の村を舞台に、日比混血の少年を中心に描かれた物語。直木賞受賞作。これまで読んだ船戸作品とは違い、少年を主人公に据えたことで幾分爽やかで救いがある。しかし、現代史の矛盾を切り裂く力強いストーリーには変わりなし。イッキに読んだ。辺境の地で生きる少年の力強さを魅せる。船戸作品を読むにつれ、世界史をしっかり勉強したいと改めて思う。そしていつか、かの地を訪れてみたいものだ。
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2000年の直木賞作のハードボイルド小説。
主人公は日本人とフィリピン人のハーフで、昔は反日ゲリラだった祖父と農村で貧しく暮らす。その農村の出身者で日本の富豪に嫁いで金持ちになった女が村に凱旋帰国をする。
それ以降、村に様々な暴力事が降りかかり主人公も巻き込まれる。一人称がおいらだったのが、やがておれに。初心な小僧が澄ました少年へと変わっていく。
展開が目まぐるしく変わり、思わず読み入ってしまう。 -
これは熱いよ、熱すぎるよ。
最初はね、おいら、ドジッちまったよ。とか言ってるわけですよ。でもって、またおいらやっちまったよ、とか言って、またやってるんかーい、てな具合でもう大丈夫おいどん、って心配してたんだけど、最終的にはすっかりタフガイになってメグちゃんとも結ばれてもうめでたしめでたし、てなわけで、おしまい。この成長っぷりがね。分かりやすいし好きよ。
しかしフィリピンも最近でもけっこう危ういんですな。侮りがたし。 -
▼福岡県立大学附属図書館の所蔵はこちらです
https://library.fukuoka-pu.ac.jp/opac/volume/80725 -
21年前に刊行の本だが、全く古色臭なし・・どころか溢れかえるエネルギー・・ラストがいい。標題の虹の谷にかかる日輪・・まん丸い虹が煌めく中で性行を終えた若い男女が見上げる空・・南風が流れる。ジッチャン、ホセ、Dr・・どれだけ死骸が重なったろう・・まさに死屍累々。
読みはじめから汗、体液、セブ島の空気感、ラム酒、ヌルヌリベチャベチャ。まさに南国の島のハードバイオレンスだった。
背景に爺ちゃんが闘ってきた抗日人民軍ゲリラの歴史が有った。そして日本と生きる為に成功するために行き来するオンナ達の歴史。
首長といえども警察署長といえども、クソの権化。
直木賞が輝いた理由が明瞭。
いい作品だった・・読めて幸せ。 -
昔読んだ本
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やはり船戸与一は良い、最高だ!!! ある人がこの小説は語彙が不足していると言っておられました。その時、私は夏目漱石の『吾輩は猫である』という小説を思い浮かべました。「吾輩」が小説のはじめあたりで、「言語道断」を「言語同断」と言っているのです。
最初、誤植かと思いました。漱石ともあろう人が何故?
やがて、ある時、腑に落ちました。
これは猫が語っているのですよね、だから、これでいいのですね。
これと同じで、この小説の語り手は13~15歳の少年です。そのボキャブラリーの少なさを補って余りある誠実さ、人として真摯に生きてゆく姿、これが素晴らしいのではないでしょうか? とかく難しい言葉、モノをよく知っている人が偉い人だと思われがちですが、本当に偉大な人は多くを語らず、行動によって人のために働くひとではないでしょうか? -
直木賞(2000上/123回)
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おいらには分かっていたんだよ。この作者にかかったら、たくさんの悲しい血が流れるんだ。幸福を期待しちゃいけないってことさ。それでも、物語の語り手が死ぬことはないんだから、おいらは最後まで生き続けるんだろうなと思ってはいたんだ。おいらはホセのようには戦えないけれど、ホセにはなかった仲間がいる。アサム(希望)とダカン(誇り)をほのめかして締め括ってくれたんだから、仲間とともにきっと虹色に輝く未来を築こうと思うんだ。
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すごい本だった。
休日に一気に読むのがお勧め!
フィリピンの生活、フィリピンから見た日本、考えさせられる。
虹の谷、呼び名からして惹かれる・・・ -
2014年1月26日に行われた、第13回ビブリオバトルin生駒で発表された本です。テーマは「和」
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単行本で2段組の513ページという長編です。分量もそうですが、内容も重たいテーマです。闘鶏に懸ける少年の思いを中心に、貧困にあえぐフィリピンの一地方が描かれています。日本人とフィリピン人の混血であるジャピーノの彼は、熱血感に溢れた純粋な少年として生き生きと描かれています。賄賂や買収が当たり前の世界で、懸命に生きる姿がいじらしい。3部構成で、少年の成長を追っているが、余りに悲惨で暴力的な展開に驚かされた。
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いや~~、久しぶりに船戸与一らしい「船戸節」を堪能しました(^^)。
世界中を飛びまわって精力的な取材活動を続ける著者。小説の舞台もいわゆる「第3世界」がほとんどだったわけですが、「第3世界」という言い方自体が過去のものになりつつある「東西冷戦」構造の崩壊以降、著者自身もこの本の帯で述べているように、「物語を書きにくくなった」のは確かなようです。
この事を私自身は、著者がこの世界の現実の中でどこに希望を見出せるのか、絶望しないまでも迷っているのだろうと感じていました。おそらく著者が見た「第3世界」の現実は、私が知っている以上に、著者が小説の中で書いてきた以上に、絶望的な状況なんだろうと思っていました。
この作品の舞台はフィリピン。現在のフィリピン社会の様々な矛盾を描きながら、その一見「絶望的」な現実の中で、著者が見出した「誇り」と「希望」。これこそまさに船戸与一の物語の真髄です。
久しぶりに、読後の感動に浸ってます(^^)。
あらためて、祝!直木賞受賞! -
うーむ。この本のジャンルは一言ではいいずらい。読んでいると何か自分自身が物語に深く入り込んでいくことに気づく。いつか読みたいと思った作者の一人ではあるがこれほどとは。主人公はフィリピンの文明とはかけ離れた離島に暮らしながら日々の生活に対してさまざまな経験をしながら成長していく様を描いている。13歳~15歳多感な年頃をこれほどまでにうまく描き切るとは。虹の谷には美しい自然だけはなく人の精神や魂を浄化する何かを秘めているに違いない。次に作品もぜひ読んでみたい。
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結構分厚い本なのに、短時間で読めてしまった。
こういう「冒険小説」というジャンルは若いときに読んだっきりで、ホントーに久しぶりだ。
結構面白かったけれど、歳を取った今はこういう矛盾だらけの小説は時間つぶしとしてさえも、時間がもったいない。
どこかに連載していたのだろう、同じ説明が何度も繰り返されるのが煩わしい。
そして、案外語彙が貧弱だ。
何か劇画タッチだなァ~と思ったら、例の「ゴルゴ13」にも別名でストーリーを提供しているとのこと。
マア、子供向け(精神的も含む)ですな。
これで直木賞??? -
船戸与一の作品は南米でも東南アジアでも、どこが舞台でもワイルドなバイオレンスが炸裂する。
平和ボケの日本とはかけ離れた世界の刺激がたまらない。
船戸与一の作品
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