墜ちていく僕たち

  • 集英社 (2001年6月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (264ページ) / ISBN・EAN: 9784087745320

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

男と女、生と死、現実と幻想が交差する世界を描いた短編集は、読者に新たな視点を提供します。各短編は独立して楽しめるだけでなく、柔らかな伏線が巧みに繋がり、全体として心地よい統一感を持っています。特に「墜...

感想・レビュー・書評

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  • ぐるぐるぐるぐる
    何が大事
    何ができる
    戻ってくる
    そこに
    ここへ
    こんな物語
    何が現実?

  • (収録作品)そこはかとなく怪しい人たち/墜ちていく僕たち/舞い上がる俺たち/どうしようもない私たち/どうしたの、君たち

  • とあることをきっかけに性別が転換してしまう物語を物語に投入した物語。

    短編連作的に5つの話があるのだけども、最終話「そこはかとなく怪しい人たち」のための伏線としての小話が4つ連なっている。
    読み始めた当初は、あれ?森博嗣にしてはこんなタッチなのか?と不満だったのだけども、それもトリックだと気付かされた週末に満足。
    それにしても、これはそれぞれの物語が「小説すばる」に掲載され、1年以上かけて読者は追っていたことになるから、長い時間かけてこそのトリックだったと言える。

    これを単行本で読む醍醐味と、1寝二乗かけて読む醍醐味とそれぞれあるなと感じた。

    ————————
    【内容(「BOOK」データベースより)
    インスタント・ラーメンを食べたら、男が女に、女が男に!高橋和子、34歳。車に残された免許証から判明。が、死んでいたのは別人だった!日常、常識が崩れていく、詩的私的なファンタジック連作集。
    ————————
    【著者略歴「BOOK著者紹介情報」より】
    森/博嗣
    1957年愛知県生まれ。現在、某国立大学の工学部助教授。1996年『すべてがFになる』で作家デビュー
    ————————
    【目次】
    墜ちていく僕たち
    舞い上がる俺たち
    どうしようもない私たち
    どうしたの、君たち
    そこはかとなく怪しい人たち
    ———————

  • 男と女、生と死、そして、現実と幻想がぐるぐると交差する。
    その中心にあるものは…

    久しぶりに楽しく読めました。
    やっぱりセンスと発想が面白い。
    「墜ちていく僕たち」と「舞い上がる俺たち」は、最初はニヤニヤ、最後はしゅんとした。
    どの話も好きだけれど、あえて選ぶなら、「どうしようもない私たち」かなぁ。少しホラーちっくで、ラストの印象が強かった。これ、「ロスト・ハイウェイ」はいってるでしょ?
    最終話も、「どうしたの、君たち」で終わってれば、ループ完結でスッキリするんじゃ…と思ったけれど、「そこはとなく怪しい人たち」も、なかなか素敵な終わり方ですっきり。

    みなさん、賞味期限不明のインスタント・ラーメンには気をつけましょう。

  • うまく乗りきれないまま読み終わってしまった。
    あまりにも不完全燃焼でいろんなレビューを読んだ。
    その中で「インスタントラーメンで性が変わる」というものがありこの話は環境ホルモンについての示唆かとも思ったが、
    ‘カップ’ラーメンではないので違うかな。
    登場人物たちは鍋で袋ラーメンを作り解して食べていたし。
    素直に「だれにでもある日常の中に紛れ込んだ非日常」を楽しむ作品。
    森博嗣の中では異色な作品のようなので他の作品に期待。

  • 短編ひとつひとつでも充分愉しめるけれど、柔らかな伏線と繋がりが自然で心地いい。

    男であること、女であること、生物学的性別、社会的性別。
    変わってしまったひとびとは、みながみな、幸せであるわけではなかったけれど、彼ら・彼女らはあまりにも日常的だった。
    自分の性が変わるなんてとんでもないことなのに、あっさりと生活を営んでいく彼らの、その純粋なニュートラルさが、すこんと気持ちいい。
    昨日まで、さっきまで、男であったこと、女であったことが何だというの?変わってしまったら、男として、女として、同じように生きていく。そんなの当たり前でしょう、とでも言いたげな、彼らの平らかな視点!

  • インスタントラーメンを食べると性別が変わるお話。一人称で語られる短編て事もあるのか、生活感と現実感が薄くて、でも漫画みたいにも楽しめなくて、登場人物もペラっとした印象。

  • 森作品の中では異色(?他を読まないので知らない)なのかもしれないが、「短編」「不思議」が好きならはまる。

  • 再読。

    男女逆転劇森博嗣バージョン。性が変わることで、登場人物はいったんは今までの自分から自由になる。でもその自由を誰かと共有することはできない。今までのつながり(しがらみ)を絶つことになる、それは死んでからでも同じ、ということを描いてるのが面白い(性別が変わると死体も身元不明にになってしまう)。全体がコミカルながら自由と孤独の間で揺らし、最後の話で安心させるのもニクいです。

  • 大雑把にいうと、性別とかのはなし。そして性別について深く考えこんじゃってる自分には中々見合った本。いい時期に出会えました。旬なものは旬なうちにってこと。

  • 過去に読んだ本。
    森博嗣さんの作品である。

  • 2002年5月27日読了。

  • インスタント・ラーメンを食べたら……なんと男が女に、女が男に! 些細なことで崩れる日常、そして常識。鬼才・森博嗣が描く、私的詩的ファンタジックな青春小説連作集。

    あらすじ抜粋

  • 不思議なラーメンによって導かれたSEXを越えた人々の短編集です。

    生物学的に男であるとか、女であることの意味の所在を考えさせられます。

    口語体文章は少し読みづらいので苦手ですが、でもだからといってそれがこの本を読むことを止める理由には繋がりません。

    唯一ラーメンの思惑から逃れることの出来た「そこはかとなく怪しい人たち」が一番面白かったです。

  • 以前に読んだ、やはり森氏の短編集
    「少し変わった子あります」に通ずる
    ちょっと不思議な味わいの小品集。

    「食べると性転換してしまう」という
    不思議なインスタントラーメンを中心に、
    そのラーメンのおかげで色々な騒動に
    巻き込まれたり巻き込まれなかったりした
    人々の人間模様を描く秀作。

    男が女に、逆に女が男になってしまう。
    それはそれだけで「小説」の大きなテーマに
    なりうるだけのインパクトは(まだ)ある。

    が、森氏は当然のごとく、そんな
    「当たり前の目線」では小説を書かない。

    「性転換してしまった」当人たちは、
    あ、女になっちゃったんだ、みたいに
    その事実をわりと冷静に受け止めようとする。

    いきおい、主眼は「転換後」の考えや
    立ち居振る舞いを中心に進んでいく。

    性転換して、生活が大きく変わる人がいれば、
    あまり変わらない人がいてみたり。
    かと思うと、物語が始まった時点で、
    すでに死んでたりする人もいたり。

    一話簡潔の「短編集」でありながら、
    頭から通して読むと痛底する時間の流れがあり、
    様々なことが後の作品の伏線になってたり。

    森氏お得意のミスリードで、読者は
    「え、あ、そっちだったの」という
    「振り回され方」を楽しむことができる(^ ^

    また、森氏特有の
    「独立した話なのに微妙に前回を引きずってる」
    だとか、「あ、そう来ましたか」みたいな
    うまい具合の「外し方」まで楽しめる。

    それでいて、なぜそのラーメンで性転換するか
    などはまったく説明がない(^ ^;

    何とも不思議な、そして決して深いではない
    読後感の作品です(^ ^;

  • インスタントラーメンを食べる→性別が変わる、お話の短編集。
    発想は面白いけど、登場人物が違うのにしても4つの話がこの流れなので若干飽きるかも。。。
    他人の性別に関して自分の思い込みかもしれないという所は盲点だった。
    確かに実は男だった、女だったり…するかもしれない。

  • 不思議な感じの短編集……と思っていたら。いや、これはネタばれになるので書けないけれど、「最後まで一気に読め」と言いたい。すべてはこのための布石だったのか……。
    しかしこれ読んだら、当分インスタントラーメン食べられないね(笑)。

  • カップ麺を食べて寝ると、次の日性別がかわっていた!なびっくりSF。

  • 2009 10/8

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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