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Amazon.co.jp ・本 (216ページ) / ISBN・EAN: 9784087745474
作品紹介・あらすじ
「一體、私が何の惡さをしたといふんです。」盲目の息子・周一と生きる多惠さんに対する世間の風当たり。崩壊するモダン都市・東京。時代と運命に翻弄される女の一生を、正字旧かなの文章で濃密に描く話題作。
感想・レビュー・書評
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「脳病院」と同じく旧字で綴られる、壮絶な3話の連作物語だった。最初この女が大袈裟過ぎて滑稽で、笑いまくっていたのだけども、徐々にどんよりと重い物語へと自分の中で変化していった。グロテスクだけど旧字体のせいか上品、すごく良かった。関係ないが、現在の「図」だと思しき旧字に左右対称の美を感じる。
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時代の流れに翻弄されながらも強く生きる女性の姿がありありと描かれています。
正字正仮名遣いで書かれた上品な文章が舞台となった昭和初期の雰囲気をよりリアルに伝えています。 -
春侑さんの作品、どれも好きですなぁ。
下手な戦争モノ小説よりずっと良いと感じました。 -
開いた瞬間、絶対読めないかと思ったら案外そうでもなかった。
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