エミリー

  • 集英社 (2002年4月26日発売)
3.39
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Amazon.co.jp ・本 (200ページ) / ISBN・EAN: 9784087745740

作品紹介・あらすじ

この残酷な世界に生み落とされたのは、きっと貴方に出逢う為だったのですよね──「レディメイド」「コルセット」そして書き下ろし「エミリー」。乙女のカリスマが紡ぐ、愛と再生の作品集。

感想・レビュー・書評

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  • エミリーは私の憧れの女の子。
    何から何まで、野ばらおじさまは女の子を分かってる。エミリーは全ての女の子の憧れであると思います。

  • 「夢ではないのですね」
    「残念ながら」
    (p73)


    『readymade』『corset』共に素晴らしい。
    しかし表題作は正直微妙。


    しかし、調べたところ、
    2003年、三島由紀夫賞候補作
    とのこと。



    *三島由紀夫賞

    ・2009年
    前田司郎『夏の水の半魚人』(扶桑社)

    ・2008年
    田中慎弥『切れた鎖』(新潮社)

    ・2007年
    佐藤友哉『1000の小説とバックベアード』(新潮社)

    ・2006年
    古川日出男『LOVE』

    ・2005年
    鹿島田真希『六〇〇〇度の愛』(『新潮』2005年2月)

    ・2004年
    矢作俊彦『ららら科學の子』(文藝春秋、『文學界』連載)

    ・2003年
    舞城王太郎『阿修羅ガール』

    ・2002年
    小野正嗣「にぎやかな湾に背負われた船」(『小説トリッパー』2001年秋号)

    ・2001年
    青山信治『ユリイカ EUREKA』(角川書店)
    中原昌也「あらゆる場所に花束が……』(『新潮』2001年4月号)

    ・2000年
    星野智幸「目覚めよと人魚は歌う」(『新潮』2000年4月号)

    ・1999年
    鈴木清剛『ロックンロールミシン』(河出書房新社)
    堀江敏幸『おぱらばん』(青土社)

    ・1998年
    小林恭二「カブキの日」(『群像』1998年4月号)

    ・1997年
    樋口覚『三絃の誘惑 近代日本精神史覚え書』

    ・1996年
    松浦寿輝『折口信夫論』

    ・1995年
    山本昌代『緑色の濁ったお茶あるいは幸福の散歩道』

    ・1994年
    笙野頼子『二百回忌』

    ・1993年
    車谷長吉『塩壺の匙』
    福田和也『日本の家郷』

    ・1991年
    佐伯一麦『ア・ルース・ボーイ』

    ・1990年
    久間十義『世紀末鯨鯢記』

    ・1989年
    大岡玲『黄昏のストーム・シーディング』

    ・1988年
    高橋源一郎『優雅で感傷的な日本野球』

  • 感想
    二度と訪れない夜。胸に秘めて前に進む。ときどき後ろを振り返りながら。未練がましい訳ではない。大切にできる思い出を持っている人は強い。

  • 美しい文章だなと感じました。現代の話でありながら、どこか懐かしい文体で描かれているのが印象的でした。

  • たった一度きりの番い。たった一度だけの必然。貴方がこの世界に生まれたことを、そして私がこの世界に生まれたことを、私は祝福します。多分、私は貴方と出会う為にこの世に誕生したのです。貴方とこうして番う為に、生命と身体を渡されたのです。生まれてきて、良かった。この残酷な世界に生み落とされたのは、きっと貴方に出逢う為だったのですよね。生まれて初めて、私は自分が生きていることを感謝しました。
    (P.195)


    一生、二人が寄り添いながら生きていく可能性は、著しく少ないでしょう。貴方は前にどんどんと前進し、時に打ちのめされ、何度も敗北を味わう。そうすれば戻ってくればいいのです。この夜に。私もまた、未知なる数々の季節の中を手探りで歩き、転び、修復不可能なくらいに破損し、自らを見失うでしょう。でもその時は、必ず戻ってくるのです。この聖なる夜に。この夜とこの夜の番いは時間軸の外で永遠に存続し、私達の帰りをずっと待っていてくれるのですから。
    P.195)

  • 癖のある言い回しが印象に残った。この人の書く話はみんなこういう口調で展開していくのかなぁ。でもファッションに関するこだわりとか、世界観とか、浮世離れした感じがぴったりあう雰囲気でよかった。ブランド名がばんばん出てくる作品はあまり好きではないけれど、この作品に関してはそれがなければ成り立たないくらいしっくりきていて不快感を感じなかった。
    別の作品も読んでみたいけど、一気に読みすぎると飽きる気もする。
    コルセットが一番好き。

  • 嶽本野ばら:作 集英社 初版

    嶽本作品「ミシン2カサコ」を読んだ時は「?」が頭いっぱいに広がって、
    ついていけてませんでしたが、私にとってこの作品は嶽本氏を飲み込める良い作品だったと思います。

    3篇の短編集。

    「コルセット」
    これを読まなかったら、嶽本作品を次も読んでみようかな。とは思わなかったかもしれません。
    私にも理解できる話があるんだ と。(本質的に理解出来ているか は別として)
    主人公としては、綺麗に終れないし、惨めな一生を送ることになるかもしれないけど、
    とても現実的で、私はこの結末が好きです。

    「エミリー」
    …切ない。
    中学生だからこそ起こる、 心の葛藤 っていうのでしょうか。
    大人になるにつれ、うまくやっていけると思う。たぶん。
    くるくるしいたけ という表現に脱帽です。

  • レディメイドにドキドキして、コルセットにたまらなくなる。
    コルセットが一番好きかも。

    昔はどこか背伸びして野ばらちゃんを読んでたとのだと思う。
    だから当時「世界と終わりという名の雑貨店」を皆が絶賛する中、わたしはミシンの方が好きだったのだ。
    本当に幼さ故の、乙女だったのだ。
    それが今は「世界と終わりという名の雑貨店」に惹かれるのだから、不思議なもんだ。
    乙女から女性にシフトチェンジするのは当たり前の事なのだが。

    エミリーは、何度読んでも辛い。
    それでも「やっていい事とやってはいけない事があるんだよ、クソ野郎。」の台詞を時折思い出す。
    この三作品全て、登場する女子達がとても強いです。

  • 「レデイメイド」「コルセット」「エミリー」の三篇収録。レデイメイドは短いながらもさわやかな余韻が残った。コルセットは看護婦さんと主人公の恋。エミリーが一番お気に入り。苛められているエミリーが一級上の先輩と傷を舐めあうような話。ラブホテル街でお互い脱ぎ会うシーンは少しドキドキした。

  • 生まれてきて良かった。この残酷な世界に産み落とされたのは、きっと貴方に出逢う為だったのですよね…。乙女の魂を持つ者だけが理解できる、かつて存在しなかった孤高の恋愛小説集。書き下ろしを含む3篇を収録。

  • それぞれの流儀をもった人の「恋とはいかなるものかしらん?」的な。『レディメイド』、『コルセット』、『エミリー』の三篇収録。
    一番印象に残った人物は『コルセット』の気弱かと思いきやエラいことやっちまう女性。あの人が一番現実味のある人間に思えた。

  • 読んだはずだけど記憶が無い。

  • デザインがシンプルで可愛い

    <readymade>
    かわいすぎる
    純情だなぁって感じでした
    あんな男の人いたらかっこいいなぁ

    <corset>
    第一印象はこんな女の人やだこわいでした
    だって身勝手というか何というか…
    そこがいいところなのかもしれませんが

    <emily>
    切なくて苦しくなった
    好きなのに体が受け付けないってどんな気持ちなんだろ
    考えただけでもこわくてかなしい
    色々勉強になった

  • これはむりだー。
    シモの方向性が無理だった。

  • 美術館に行くお話が好き。

  • 「readymade」が中々好みなお話でした。おされ。

    「corset」は辛いなぁと思いつつ読んだけど救いのあるラストでよかった。ほんとよかった。

    「Emily」はただひたすら惨かった…どこを読んでも辛いですね!?
    このどろどろした重さ好きですけど。エミリーの強さに救われたなぁ
    エミリー生まれ変わったら天使になるんじゃない?

  • 強く生きることがすてきだと思える本。
    明日から頑張ろうと思えます。

    そして

    明日、エミリーテンプルキュートのお洋服を買いに行きたくなってしまいます。

  • 中学校の時にエミリーを読んで、高校生で読み直しました。
    コルセットがおしゃれで好きかなー

  • 仕方のないことってある。どうしてほっといてくれないんだろう…と、昔々の自分を思い出して、少しばかり痛かった。
    ヒロインは強い。

  • 『レディメイド』、『コルセット』、『エミリー』を収録。世間の常識と言ったコルセットを纏い生きていく私達。表題作『エミリー』は、学校で酷いいじめに遭い、Emily temple cuteの服を着て、ラフォーレ原宿の前にしか居場所のない「私」と、同性愛という嗜好の為に気配を消して学校で過ごし、美術教室に通う「貴方」、この2人の互いに互いを必要としあう、居場所のない2人の感情に胸が苦しくなった。嶽本野ばらの作品は、世界は残酷で生きづらいけれど、貴女は貴女のままでいいんだよ、と、優しく言ってくれる様。私は言う。「生まれてきて良かった。この残酷な世界に生み落とされたのは、きっと貴方に出逢う為だったのですよね」と。
    幸せなるかな、不幸なるかな、太陽と海のような番の関係は。

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著者プロフィール

文 嶽本 野ばら
京都府宇治市出身。作家。
1998 年エッセイ集『それいぬ̶ 正しい乙女になるために』(国書刊行会)を上梓。
2000 年『ミシン』(小学館)で小説家デビュー。
2003 年発表の『下妻物語』が翌年、中島哲也監督で映画化され世界的にヒット。
『エミリー』(集英社)『ロリヰタ。』(新潮社)は三島由紀夫賞候補作。
他の作品に『鱗姫』、『ハピネス』(共に小学館)、『十四歳の遠距離恋愛』(集英社)
『純潔』(新潮社)など。『吉屋信子乙女小説コレクション』(国書刊行会)の監修、
高橋真琴と共書絵本『うろこひめ』(主婦と生活社)を出版するなど少女小説、お姫様をテーマとした作品も多数。

「2021年 『お姫様と名建築』 で使われていた紹介文から引用しています。」

嶽本野ばらの作品

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