- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087746198
作品紹介・あらすじ
ねえ、取り返しのつかないことってあるんだよ。高校3年生の夏休み、世界の終わりが始まった。
感想・レビュー・書評
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隣の家の母親殺しの高校生殺人犯を噓みたいにあっさりと受け入れる女子高生とその仲間達。現実感がないけど、逆に一周回ってこんな感じがリアルなのかも。
そもそもリアルな生って一体何なのか? -
女子高生達の心の葛藤。
ある日、隣の家の少年が母親を殺した。
とっさに嘘を付いてしまった少女、そして巻き込まれ、自ら飛び込んでいく友人たち。
親を殺したい、いなかったらいいのに、そんな誰もが抱く思いを、実行に移してしまったら。
非日常に憧れ、実際に日常から外れてしまったら、待っているのは未来のない闇。
心の奥の闇と、闘う少女たち。
出口はどこに。 -
表紙絵がヘンリー・ダーガー。
なぜ?と思いつつ読んでみたが、関係はなさそう。
母親殺しの少年と、誘蛾灯のようにそれに惹き付けられる少女たち。
章ごとに視点が変わり、登場人物たちの思念や哲学が解明される。
読みづらい。
口語体なので読みづらい。だけど読みづらいなりに、重要なところが解るという謎仕様。
ひと夏の思い出。内容があるようであまりない。 -
桐野夏生さんを読むのは4作目。高校生の女の子たちの後先考えず行動してしまうところに、感情移入はできなかった。特にテラウチの哲学的な考え方は難しくてよくわからなかった。
良かった!とは思えないが、大人でも子どもでもない多感な年頃の危うさを感じた。我が子がこんなことになったらどうしようと不安になる作品だった。 -
くらくらした。 この怒りと悲しみは高校生特有なのかもしれない。わたしはこのタイプではなかったけど、大学生になってからそんな感じだった人たちの思い出話をぽつりぽつりと聞かされたから、こういう感じだったのかなって。
物語はリアルじゃないけど気持ち悪いエネルギーはリアルっぽいんだ。テラウチが学んだばかりの熟語を使いまくったり、ミミズがほんとうにダサい男だったり、キラリンが男レベルを判定してそれに元カレのあの感じとか。
テラウチが著者に1番近い気がするな。文学好きの女の子の共通点をたっぷり備えているから。
人が死ぬと自分のせいだと思う現象は名前あるんでしょうかね。 -
リアルから程遠いリアルと思ってしまったのは、読んだのが年取ってからなのか。
高校時代とかに読んでいたら、少しは理解でき…ないような…。
ひとりの少年の犯罪を通じて、少女たちの本質が晒されていく。にしても代償はでかいなぁ。 -
「リアル」に帳尻合わせることのできない未熟なガキの話
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隣家で起きた男子高校生による母親殺し。
隣に住む女子高生が、小さなキッカケで巻き込まれ、そのキッカケから女子高生の友人3人も巻き込まれていく。
コギャルとか一昔前の設定の話だけど、違和感なく読めた。若い世代の友人関係は今も、そのまた昔も大差がなさそう。
広い視点で見ると人間の成長過程とはそういうものかと納得しそうになるが、どちらも平和な場所を生きている証左なのかもしれない。 -
ドロドロしてるわけでもないが、若気の至りとはこんな感じなのか。。。
4人の女子高生もミミズも単略的すぎる。。。