悦びの流刑地

著者 :
  • 集英社
3.23
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本棚登録 : 67
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087746259

作品紹介・あらすじ

昭和初期、東京の貧民窟。美しい姉と暮らす盲目の弟の楽しみは、姉が勤め先から持ち帰る女作家の書き損じ原稿だった…。官能と幻想が炸裂する傑作長編小説。

感想・レビュー・書評

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  • 途中で止めてしまいましたf^_^;

  • 岩井志麻子の極貧シチュエーション(『ぼっけえ…』とか)は大好きだけど今回もそう。 綺麗で優しい姉さんと共にいる時と異形の活弁士に怯える時、女作家の書く小説の風景が交錯してドロドロして、たまりません。

  • 盲目の美少年の弟に姉が料亭に逗留する女流作家の書き損じ原稿を読み聞かせながら進んでいくのですが、美しい文章の中に女の欲情やら嫉妬やら執念がどろっとしてて、すごく…ホラーです…表紙こええ…
    ラストは真相にびっくりしつつ、結構スッキリしました。二周目からは違う世界。
    とことんギトギトしたものが読みたい、けど後には引かないものがいい…という時にはいいんじゃないかと思います

  •  途中まではちょっと大正情緒漂う単なるエロ小説で、★×3だった。最後はなんとなくそうかも…と思ってたけど、最後で★×4。

  • こないだのは面白かったのに…。

  • とても好きな作品。ラストで見事に騙されました。ラストを知った今では、最初と同じ風景をこの物語の中に求めることは不可能です。最初は借りることに抵抗があったものの、表紙のインパクトに負けてはいけません。

  • 盲目の美少年である僕。僕を養う美しい姉さん。姉さんが働く料亭にやってくる女流作家。幻のように現れる幼女。奇怪な演説男。美しい姉弟の褥で繰り広げられるのは、妄想なのか。<br>*******<br>
    美しい近親相姦。主人公の妄想のように展開する物語が、やがて真実と交差して、主人公が失っていた記憶を暴いていく。岩井志麻子さん描く物語の王道です。僕と姉さんは真実の世界でも愛し合ってた。だからこそ、最後が物悲しい。

  • 姉弟相姦。

  • うしろぐらい感じ。大正ロマンな感じ。良くわかんないけどわたしはこんな100%HAPPYじゃない、くら〜いお話のほうが好きだ。好きなんだ!!

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著者プロフィール

岩井志麻子 (いわい・しまこ)

岡山県生まれ。1999年、短編「ぼっけえ、きょうてえ」で第6回日本ホラー小説大賞を受賞。同作を収録した短篇集『ぼっけえ、きょうてえ』で第13回山本周五郎賞を受賞。怪談実話集としての著書に「現代百物語」シリーズ、『忌まわ昔』など。共著に『凶鳴怪談』『凶鳴怪談 呪憶』『女之怪談 実話系ホラーアンソロジー』『怪談五色 死相』など。

「2023年 『実話怪談 恐の家族』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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