水滸伝 9 嵐翠の章

  • 集英社 (2003年1月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (344ページ) / ISBN・EAN: 9784087746365

作品紹介・あらすじ

犠牲を出しながらも、祝家荘の戦いで官軍に勝利した梁山泊。一方、妻が生きているという情報を得た林冲は、戦から一人抜け出すが…。新たに武芸者・索超、呂方が登場、己の生を貫く男たちの英雄譚!

感想・レビュー・書評

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  • 裏の資金源「塩の道」を守ることができるのか、取り押さえられてしまうのか、戦場とは別の戦いがある。軍事力と兵力、資金力、情報力の総合力とあらためて感じる。
    着々と力をつける「梁山泊」、立ち上げ時から組織を引っ張る個性たっぷりの強者だけでなく、旗の下に集まる次の世代、組織も大きくなりリーダーの役割も変わりつつある局面、現代社会にも通じる一幕、、

    それにしても、扈三娘が気になる、、

  • 大戦闘の後でも盛り上がりが欠ける事なし!
    個人的な想いからの戦闘が多く、序盤のような展開だった。死者も多くなったり、合戦の様な戦闘も増えているが、まだまだこれからだな。

  • 号泣だった。それぞれの生き様に涙が出てきて仕方がない。「水滸伝」は中国でもいじられること無く、ほぼ原形を保った状態で語りそして描かれている。先日読んだものもそんな感じで面白味などまるで感じない。

    正直クライマックスは続編に来るような気もするのだが、やはりこの水滸伝はじわじわと近づいてくる禁軍最高の実力者の童貫との最終決戦であろう。

    「女を守れない男だといわれたくない」

    ような台詞を扈三娘に吐き己の命と引き換えに散った「林沖」やっぱり一番好きですね。6万の軍に包囲された林沖率いる黒騎兵の旗手であった郁保四と共に散る。

    この黒騎兵と遊撃隊の中には重要人物である史進、索超、馬麟、扈三娘、徐寧、そして楊令いた。戦の中心はこの騎馬隊になってくるので、それぞれに思い入れは強いが、北方水滸伝が他の作品と違うのはすべての登場人物がタイトルロールであってそれぞれにドラマがある。

    例えば軍の人選に当たっても細かな角度からそれぞれを眺め適材適所に振り分けられる。ただ指示がでてるのではなく、なぜかということまで書かれ読者を納得させてくれる。騎馬隊の華やかさに比べ歩兵の地味さはラグビーで言えばFWのように思える。彼らがいるから戦える。そんな思いを誰もが忘れず戦っているシーンはなんともいえない。本当に泣けるのだ、しかも人物に記憶がないと遡ってまた読んだりとそれを流して前に進むことの出来ない名作に感じる。

    武人の物語、文人の物語、女性の物語もあれば、凄いのは職人の物語もある。それぞれに命を懸けた壮大な物語です。男なら読め!といった感じです。まさに北方ワールドの集大成のように感じられます!

  • 漸く、登場人物から聖人感が抜けて、人間臭さが出てきたように感じました。併せて、梁山泊内の人間関係に隙が見えたようにも思います。これからの展開に不気味さを感じつつ、次が楽しみです。

  • 塩の道を巡る青蓮寺と梁山泊の争いが描かれた巻。

    晁蓋が官軍を倒すために戦に度々出るようになる。

    晁蓋が戦に出るようになったことも、宋江と微妙に意見が食い違うことも不安要素として残る。

    鄧飛が歴史に名を残すと言っていたけど、みんながそんなに彼を褒め称えてなかったのがちょっと寂しい。

    林冲が李富の罠に嵌められ、瀕死の状態になるが、新しい仲間によって助け出され、一命を取り留める。

    梁山泊は南西の開封府に近いところに流花寨を気付くことにしたが、兵力と将校不足で喘いでいた。

    そんな中、青蓮寺は塩の道断絶に力を注ぎ、滄洲と北京大名府が狙われていた。

    梁山泊でも戦に撃って出たい晁蓋と梁山泊をもっと大きくするまで時を待つべき宋江とで意見が割れていた。

    柴進が糧道で蓄えたものを取り出そうとして、青蓮寺に囲まれたが、鄧飛の活躍により、助け出された。

    鄧飛はそこで亡くなる。

  • 林冲は当然漢だが、安道全の駆けつけ方、助かった後の言い方も漢。

  • 図書館で借りた。

  • 林冲への処分、トップの決定をめぐる人情模様。闘いは続く。

  • 第9巻読了
    出奔した林冲は、李富の策略にあうも難を逃れ生き残る。
    そして、柴進の危機を助けた剳飛が戦死。
    少しずつ戦力が整い林冲騎馬隊には、馬麟と扈三娘が加わり威力を増す。

  • 梁山泊の資金源「塩の道」を本格的に攻撃し始める官軍。

    塩の道の元締めの盧俊儀は追い詰められるも、素姓がバレずに逃亡する事に成功するが、もう1人の元締めの柴進が素姓が割れてしまい、梁山泊に合流。

    その柴進を逃がす為に、かつて魯達を逃がす事に成功した鄧飛が死んでしまう。
    仲間を加えながら、規模を拡大する梁山泊。
    そして多くの仲間が死んで行く。

    毎巻思う事ですが、多くの人物が登場して、そして死んで行きます。
    単なる脇役でなく、キチンとエピソードを設けて物語りから去って行く登場人物の描写に感動します。

    翻訳の水滸伝とは全然違う内容だったりするかもしれないが
    面白いですね。

  • 鄧飛が死んじゃった(;_;)

    誰かの嫌な予感→誰か死ぬって流れが定番化してるけど、なんでだろう。
    読者に予感を与えた方がいいのかな

    王英と秦明の恋が可愛らしくてよかった。

  • 死んだはずの妻、張藍が生きている。その報を受けた林冲は、勝利を目前にしながら戦を放棄し、ひとり救出へと向かう。一方、呉用は攻守の要として、梁山泊の南西に「流花寨」を建設すると決断した。しかし、新寨に楊〓(せん)率いる三万の禁軍が迫る。周囲の反対を押し切って、晁蓋自らが迎撃に向かうが、禁軍の進攻には青蓮寺の巧みな戦略がこめられていた。
    北方水滸、激震の第九巻。

  • 青蓮寺の陰謀により、祝家荘の決戦直前に戦線を離脱した林冲。
    またまた新しい戦力が登場し、待ち伏せていた暗殺者たちの毒牙から林冲を救う!
    宋江は断腸の思いで林冲を裁くが・・・?
    いよいよ開封攻略の準備として、流花寨が築かれ、花栄が指揮官に。
    梁山泊の命綱、闇塩の道にも青蓮寺の魔手が迫り、盧俊義と柴進にも危機が迫る!
    そして幼い楊令は、更なる成長を目指して王進のもとへ。

    原典では花栄は単に有力武将、弓の名手としてしか描かれていませんが、本作では重要な局面を任される大将となります。
    他にも原典で軽く触れられる程度のキャラたちも、この北方水滸伝では一人一人が重要な役割を果たしていますね(^-^)
    しかし!本巻でも帯の文言に騙されました!(;^_^A

    ニン、トン♪

  • 確か前の仕事辞めた日に、
    朝帰りで松戸に帰り着いて
    ミスドで一気に読んだ。昼には読み終えた。

    ・・・それはともかく、
    1行目の出だしの文が最高!

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著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全五十一巻)で菊池寛賞を受賞した。二〇年、旭日小綬章受章。『悪党の裔』『道誉なり』『絶海にあらず』『魂の沃野』など著書多数。

「2022年 『楠木正成(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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