真夜中のマーチ

  • 集英社 (2003年10月3日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784087746662

作品紹介・あらすじ

青年実業家気取りのパーティー屋ヨコケン。むっつりすけべの一流商社マン、ミタゾウ。高飛車で強がりのモデル、クロチェ。ひょんなことから10億円強奪の計画に乗ることになった3人だが……。

感想・レビュー・書評

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  • 青年実業家気取りのパーティー屋ヨコケンこと横山健司

    「三田物産の三田と申します」
    は、水戸黄門の印籠の如く聞いた人は驚き平伏すが、その実態は???ミタゾウこと三田総一郎

    「わたし、港区以外で呼吸する気ないからね」高飛車で強がりの元モデルクロチェこと黒川千恵

    この25歳トリオとクロチェの愛犬ドーベルマンのストロベリーの獲物は、詐欺まがいの名画の投資にかけられた10億円。めざすは完全犯罪

    この本の帯には『新たなるスラップスティック小説!の誕生!』とある

    スラップスティック小説ってなんのこと?
    調べると体を使ったドタバタ喜劇のことをいうらしい

    まさしくその通り、まるでジェットコースターに乗ったかのような場面の急展開!
    上がったり下がったり、振り回されそうになりながら必死で食らいついて読んだという感じ

    伊良部シリーズのおもしろさとは全然違う、また違ったコメディ

    個性豊かな三人のキャラクターは憎めないし、だんだん三人の心が通じ合っていく様は、微笑ましくてよかったけれど、ストーリーはちょっとガチャガチャし過ぎていて、疲れたというのが正直な感想

    こんなのは気楽にさーと楽しめばいいのだろうけれど、わたしの好みとは違うかな

  • 設定的にはありえない設定とは思うが、立場の違う三者がお互いにそれなりに惹かれあいながら同じ目的に向かって進んでいくのは面白かった。
    散々罵っていた親や兄弟に対しても100%嫌いにはなれないんだというのも人間らしいと思えた。

  • バタバタしてるね 良い感じ

  • 軽快にどんどん進んでいくストーリーはとても読みやすかった。キャラにもそれぞれ個性があって、覚えやすく親しみやすい。でも裏をかきながら読み進めていくと拍子抜けするかも。小説慣れした人にはちっとばかし物足りないね

  • 10億円強奪計画、男二人と女一人が目指すは完全犯罪。盗るか盗られるか。犯罪小説だけど結果いい人だったりするのでドタバタ面白かった。伏線が絡んで絡んで回収。

  • 10億円を強奪するため、デコボコな3人組が完全犯罪を計画。もちろん計画通りに事は運ばずテンヤワンヤするストーリー。登場人物のキャラよし、テンポよし、後味よしで面白かった!
    やっぱり奥田英朗さん好きである。

  • 不良上がりでまじめに働くことが嫌いな青年・ヨコケン。

    そのヨコケンが開いたパーティーで金を強請るためのカモにされたダメ会社員・ミタゾウ。

    ヨコケンとミタゾウがひょんな事でコンビを組み、ヤクザの賭場の金を盗み出そうとしたところに現れた女・クロチェ。

    賭場に通っていたクロチェの父親が、賭場の常連の金持ちから集めた10億円を、この3人の男女が強奪する計画を立てるというストーリー。

    ヤクザあり、中国マフィアあり、夜の街をスピード感溢れながら、物語はすすみ、一気読みでした。

    まるでルパン三世のような感じ。

    しかしこの父親は伊良部先生を彷彿とさせますね。

  • 2018/1/7

    昔一度読んだかな?
    でも、面白かった。
    十億円を追うのは美女率いる3人組、ヤクザ、中国人...ごちゃごちゃで破茶滅茶で楽しかった。フルテツ、かわいそうに。

  • 家族愛

  • ひょんなことで知り合った3人の男女が10億円を手に入れるために奔走する話。
    途中からスピード感が増し、話も二転三転しておもしろくなり、時間があればノンストップで読めそう。
    何か残るというわけじゃないけど、楽しく読めた。
    ミタゾウがおもしろい。

  • この人の作品はいつも破茶滅茶で爽快です。日常から遠からぬ所から物語がスタートして、いつの間にか非日常どころか非現実なところまで突っ走ってるから不思議。その加速度は多分No. 1の書き手さんだと思う。三人の泥棒とヤクザと中国人と金持ちってなんか典型的な破茶滅茶ストーリーの登場人物で、やっぱり破茶滅茶に進むんだけど、どこか人情に溢れてて目が離せない。そこがこの人の作品の魅力なんだろうなー。もっと読みたいな。

  • 面白かった。娯楽小説を求めている方にはお勧めします。

  • 110703

  • 正義が勝つのか負けるのか、
    そもそも誰が正義?
    ていう…そういう話。

    登場人物がイメージしやすい。
    なんとなく、人を当てはめながら読んでた。

  • 2014.5.6再読
    サクッと。こういう奥田英朗、大好きだったなぁ。(図書館)

  • あまり意外性がなく、ん〜

  • 軽快などんでん返しクライムストーリー。

  • スラップスティック小説と言うらしい。表に出せないお金を巡ってのドタバタ劇。人物の魅力もあまりなく、ほとんど中身はないです。完全な息向き小説として読めばありかなぁ。。。

  • 3人組が10億円強奪しようとする

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著者プロフィール

おくだ・ひでお
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『最悪』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『ガール』、『サウスバウンド』、『無理』、『噂の女』、『我が家のヒミツ』、『ナオミとカナコ』、『向田理髪店』など。映像化作品も多数あり、コミカルな短篇から社会派長編までさまざまな作風で人気を博している。近著に『罪の轍』。

「2021年 『邪魔(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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