真夜中のマーチ

著者 :
  • 集英社
3.32
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本棚登録 : 711
感想 : 126
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087746662

感想・レビュー・書評

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  • まぁ、楽しめました。
    三田くんが良かったです。
    三田くんとクロチェがくっついたら良かったのになーっと思いました。

  • チンピラまがい、ヤクザと繋がり有り、パーティー運営の「ヨコケン」
    大手企業勤務、変わり者、人付き合い駄目、頭は良い「ミタゾウ」
    完璧な美貌、釣れないクールな性格、お金持ちお嬢様の「クロチェ」
    性格も価値観もばらばらな三人が10億を盗む。

    犬が非現実的なエンターテイメント性を強めていてそこでちょっと私は離れかけました。

  • イン・ザ・プールとはぜんぜん違うジャンルでびっくり。


    後半のだましあいはほんとテンポよくてどんどん読んじゃいました!

    あとやっぱりキャラクターがいい。
    すごい事件なのにみんなどっか間抜けでおもしろかった!

  • 「真夜中のマーチ」
    学生時代から遊び続けこの世の中で最も腹立たしい部類に入るだろう自称実業家ヨコケン、むっつりスケベでせこくドン臭いけど実は悩める青年ミタゾウ、高慢美人で父に復讐を企むクロチェ。そんな3人がいつの間にか出会い、ある計画を企てる。スタートして脱線してそしてスタートに戻るどたばた劇。


    私にとって奥田氏最初の作品は「無理」でした。しかし、その作品と「真夜中のマーチ」は世界観が全く違います。「無理」は地方都市と人間の現実が如実に描かれていた作品だと思いますが、今回の「真夜中のマーチ」は現実に加えコメディ要素も含まれていて、且つ展開も意外とスピーディー。


    特に、展開においては登場人物の3人が最初に計画していたプランが一度完全に崩壊し、そして脱線するかと思いきや、結局最初のプランに引き戻る所は「おおっ」と思いました。


    登場人物に関しては、ミタゾウ(三田総一郎)が注目に値する人です。集中力が高すぎるという秀ですぎた悩みを抱え、三田という名前がのしかかり、そして仕事場の同僚から冷たい目で見られる・・・。そんな彼を応援したくなりました(よって、最後のhappy endはgood)。しかし、ミタゾウはそんな面を見せないという意外と芯のある所を見せます。会社を辞めるという決心があったからこその行動かも知れませんが、それでもヨコケンよりは全うで健全です。


    そんな悲しい面と強い面を持っているミタゾウ。しかし、しっかりオチもあります。それは「むっつりすけべ」であるということ。結局この性への貪欲さが原因でヨコケンと知り合い、「どうせ会社を辞めるんだし、今後の為にお金もいるしやってやるか」というミタゾウ自身の考えもありで、ある計画を立て、そこで意外と頭の切れる所を見せるのですが(同時にドン臭さも見せ付ける)、結局残るのはむっつりスケベ、まあ男は大抵可愛い巨乳には弱いものですw


    そして、ヨコケンとミタゾウを引き連れるのがクロチェという美人です。彼女が何故彼ら2人と組んだのかは読んで頂きたいですが、彼女も彼女で一癖あり。


    奥田英朗氏の新たな側面を見た作品です。

  • 三田物産に勤めるただ苗字が三田というだけで融通がきくダメ社員と出会い系パーティなどうそっぱちい商売で渋谷界隈で遊び人としているヨコケン、それから超美人、港区以外で呼吸したくないというクロチェが10億円という大金を強奪しようとたくらむ、長編小説。

    見どころは、クロチェの美貌を想像しながら読むこと、
    中身はさして面白いことはなかったが、今回が読むのを2度目だったが、すんなりと4日程度で読めた

  • ストーリー展開のテンポがよく、どんどんとページが進みました。
    終盤のドンデン返しの連続も、しつこ過ぎると感じることもなく、愉快に読めました。
    コメディ映画を観ているようで、面白かったです!

    登場するのは皆、キャラの強い一癖ある人物ばかりですが、読み終わってみると、フルテツや白鳥を含め皆愛すべき人物たちでした。
    読んでいる時はスリリングでしたが、ホッコリできる後味です。

    どんな人間でも好きになれそうになる一冊。

  • 総一郎はポール・マッカートニーが好きだ。沈鬱ぶらない。それだけで百万ドルの価値がある。

  • この作品はなかなか爽快で面白かったですね!ひょんなことで出会った3人組がヤクザや中国人一味などと、10億円強奪を争うという話です。それぞれの登場人物が個性豊かで面白いのと、10億円を争う、それぞれの思惑や駆け引きが絶妙で良かったです!それと主人公の3人組のそれぞれの面々のキャラクター設定も絶妙だと思いました。また、スピード感のある展開であるため、あっという間に読んでしまうことができました。娯楽エンターテイメント作品として秀逸な一冊ですね!

  • 次が気になる感じで面白かった。
    スピード感があって、面白かった。
    視点が色々変わってたので、面白かった。

  • つるつるっと読めた。映画を観ているような感覚。ヤクザとやりあったり大金を強奪しようとしたりする展開でも、クスッと笑えたり哀愁を感じるようなところがあるのが奥田さんの作品らしいなと思った。クロチェはあまり好きになれないキャラだと思ったけど男性からモテる女性は大概同性には好かれないものよね…。

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著者プロフィール

おくだ・ひでお
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『最悪』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『ガール』、『サウスバウンド』、『無理』、『噂の女』、『我が家のヒミツ』、『ナオミとカナコ』、『向田理髪店』など。映像化作品も多数あり、コミカルな短篇から社会派長編までさまざまな作風で人気を博している。近著に『罪の轍』。

「2021年 『邪魔(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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