お縫い子テルミー

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 195
レビュー : 56
  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087746884

感想・レビュー・書評

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  • 栗田さんの本三冊目。今まで読んだ本の中で一番現実的な話だった。「お縫い子テルミー」と「ABARE・DAICO」の二作。
    「お縫い子テルミー」は、学校にも行かず他人の家に住まわせてもらっていた15歳のお縫い子が恋をする話。変わった環境の下育ったにもかかわらず、頭が良く機転が利き、なによりも強い少女の姿に好感が持てた。胃が気持ち悪くなる程の恋がびんびん伝わってきた。
    「ABARE・DAICO」は小学5年生の男の子の話。こちらもしっかりしていて強い子の話。学生の頃の友情は大きな力を持つなぁ。

  • お縫い子テルミー
    鈴木照美 16歳
    「一針入魂 お縫い子テルミー」
    テルミーが縫いあげたシナイちゃんのドレスを見てみたい。


    ABARE・DAICO
    暴れ太鼓
    小松誠二 小5
    水尾和良 小5(留年、転校生)
    二人のユニット名

  • 2015/05/25 読了
    お縫い子テルミーだけ読んだ。

  • 2話収録。
    流しのお縫い子のはなしだったが、特殊な環境の主人公にする意味が見いだせなかった。
    あるようでない不思議世界を描きたいんだろうとは分かるんだけど、小川洋子さんのようにそこに不自然さを感じさせないほどの力が無いのかも。
    小学生を描いた2編めのほうが清々しくてよかった。

  • いいですね。
    無駄な説明のない簡素な文体で、スルッと読めました。
    何か秀でる才能や特技があるって、生きていくうえでとても重要な事ですね。お勉強なんかどうでもいいんですよ、ホントに。
    手に職があって、“好き過ぎて吐き気がする”ほど人を愛せるなんて、最高じゃない?

    もう一編のABARE・DAICOも面白かったです。

  • この人の本、初めて読みました。
    知らない人の本読んで久々にこれはって思った。
    おもしろかった。
    お縫い子テルミー、ナイスな名前やなー。
    ゆいたくなっちゃう。お縫い子テルミー。

    もう一個の話も良かった。
    成長しようとしてる男の子はかわいい。
    好きと思う。

  • 本書は二編の短編からなっています。
    表題の『お縫い子テルミー』と
    10歳の少年のひと夏の経験『ABARE・DAICO』。

    『お縫い子テルミー』は、十代でひとり島から上京し、新宿歌舞伎町で“流しのお縫い子”を営むテルミー(照美)の甘酸っぱい恋物語です。

    お裁縫が好きでたまらない少女、鈴木照美。
    通称、テルミーは服をつくるとき、型紙を起こしません。
    あれやこれや時間をかけて選んだ布をじっくり眺め、
    触り、会話してから一気にハサミを入れます。
    「習う」より「慣れろ」。「知識」より「知恵」。
    テルミーはたった一人で都会へ来て、
    祖母から受け継いだ裁縫の技術と信念、持って生まれたセンスで
    いつの間にか、りっぱな「流しのお縫い子」(仕立て屋)になっていました。

    深みのある話ではありませんが、
    裁縫セット一つで世渡りし、
    素敵な服を魔法のように作りだすテルミーが
    別世界の人のような気がし、憧れすら感じました。
    ドラマの『カーネーション』の糸子さんも同じような感じですが、
    こちらはもう少し現実離れしています。

    特に冒頭の2ページが素敵でした。
    いきいきとしたテルミー像が浮かび上がってきますから、
    ここにこのストーリーの全てがつまっていると思います。

  • 美しく、かわいいだけじゃなく、影もある。

    その、陰のある感じが好き。

    なんだか、読み終わると、不思議な気持ちになる。

  • 流しの仕立屋・・・?家を持たないという事でした。
    服を縫う事に関して天性のセンスと確かな技術を持っている16歳のテルミー(照美)。その生育環境は極めて特殊。
    彼女の自立心というか生きる力には敬服する。
    運命的な出会いと,望みのない恋。5年後の彼女に会いたい気がします。
    同時収録の「ABARE・DAICO」は小5の男のが主人公。子どもらしいイタズラに笑った。いい友人。確かな成長を感じた。

  • やわらかく、綺麗なんだけど、殺伐としている。
    非日常の綺麗な部分と日常の汚い部分が混ざっていて、不思議。ただのかわいい話では終わらない、という感じ。
    お縫い子テルミーよりABARE・DAICOのほうが好き。
    最後の意外過ぎるコンビが笑える。

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著者プロフィール

直木賞を受賞した恋愛文学の旗手から、早熟の天才少女作家まで。いま、もっとも切実な恋を描く6人の女性。

「2008年 『コイノカオリ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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