1ポンドの悲しみ

著者 :
  • 集英社
3.25
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本棚登録 : 978
感想 : 167
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087746891

作品紹介・あらすじ

ふつうの恋のちいさな火花。ささやかで切ない恋の瞬間10シーン。

感想・レビュー・書評

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  • 石田さんの小説はひねりもどんでん返しもないから安心して読めるけど、ちょっとものたりない感じもする。
    女性の気持ちを敏感にとらえてるのはすごいと思う。
    私はまだそんなに経験したことがないから、本当に女性がそう感じるかどうかは分からないけど。

  • 30代の男女の恋愛模様を描いた短編集。
    とても大人な感じがした。

  • 石田衣良さんの恋愛短編集。三十代の恋愛がテーマらしい。石田衣良さんの短編、毎日朝に1話ずつ読みたい魅力がある。「昔のボーイフレンド」(文具メーカーで女性向け万年筆とレターセットのラインを立ち上げるのを夢に、自分用の万年筆をコレクションする女性の話)「デートは本屋で」(本が大好きな女性が、本好きの男性と知り合い仲良くなるまでの話)が特にぐっときた。

  • やっぱ短編オムニバスは良いですね♪
    日々の中でアイスコーヒーを飲むみたく気軽に読める。

    そんなわけで、
    30代前半の女性の恋愛物語が10個詰まった本。
    残念ながら僕は男なので、全部「可愛らしいな」と思って読みました。
    女性が読んだらどんな感想になるンでしょうね?
    笑。

  • 30代の恋愛をテーマに十篇の短編ストーリーが綴られています。短編集だと、どうしてもあたりはずれがあって当たり前の印象だったけれど、こちらの作品は一つひとつ丁寧に描かれており短い話なのにすっかり感情移入しちゃいました。恋愛にこなれた30代。常套手段も、流れも全て身体にしみついてる。でも20代の10年間を振り返って、このままでいいのだろうか、と立ち止まる30代。既婚・未婚・男女・関係なく共感できる読後爽やかな一冊です。

  • 30代の恋愛がテーマということで、感情移入しやすい話も幾つかあった。秋〜冬に読むのがオススメ。恋をしたくなります。

  • ちょっと大人の恋愛模様

  • ふつうの恋のちいさな火花。ささやかで切ない恋の瞬間10シーン。

    ------------------------

    これも、恋愛短篇集。
    思えば石田伊良さんの作品、恋愛物が多いな……。

  • 恋愛短編集。


    表題作はあまり好きな話ではなかったんだけど、「1ポンドの悲しみ」っていうタイトルの意味を読んでいるうちに知って鳥肌たった。
    石田さん…流石っす…

  • 10篇の恋愛短編集。どれも余韻がふんわりと楽しめていい作品が多かったです。表題作はちょっと私には意図が良くわかんなかったんだけど、これがタイトルになってるってことはこれを一番に書きたかったのかな?1ヶ月に1度しかあえない2人の逢瀬なんだけど、別れるのがすごく辛いのね。だったらもっと逢える様に努力せいよ!とひねくれた私は思ってしまいました・・・。好きだったのは「デートは本屋で」。読書好きな千晶が本をよまないような奴とは付き合えないと思ってるのがおもしろい。そして、相手が自分の知らないジャンルなんて読んでるともうワクワクしちゃう感じが素敵。私はやっぱり本は自分と同じジャンルのものが好きな人のほうがいいな~とか思ったり、夫がPCの本と取扱説明書しか読まないくらいの非読書家だから、ちょっとうらやましかったり。そのほかの作品も胸をちょっと引っかかれる感じで良かったです。

  • 2012.12.10恋愛短編集。

  • 愛に形はないよね。

    30代にしか分からない。
    40代になったら、青いなあと感じるんだろうなぁ。

  • 30代の男女の恋愛を描いた、短編小説10編。
    あまり劇的でない、普通の恋愛、男性目線・女性目線、どちらの話もあって面白かった。

    本を読む雑学に強い男の人は好きだけど、カフェでグレープジュースはちょっとな・・・と、なんだかどうでもいいところが印象に残ってしまいました。

  • 名前だけは知ってたけど初めて読んだ作家さん
    読みやすく、良かった!!


    動物を飼っている私としては
    最初の『ふたりの名前』が良かった…
    同棲しているカップルが万が一別れた時の事を考え
    自分の所有してるモノにお互いの名前を書いてるが
    そんなところに1匹の子猫ちゃんが…\(◎o◎)/

  • 30代の女性を主人公にした
    10篇の短編集。
    それぞれ 読み終わるたびに
    すっきりした気分になりました。
    最初の「ふたりの名前」…
    泣きました。

  • 10篇の短編集で、全て30代の大人の女性の恋のお話です。
    忘れかけていた、又は諦めていた新鮮なときめきや揺らぎを日常的な場面で描いています。
    既婚であろうが未婚であろうが、子どもがいようがいまいが30代は30代。
    30代になってから読むと、また違った共感や発見があるのかなと思うと歳を取るのも悪くないなと思いました。

  • あとがきを読んで,納得。だれにも,恋愛経験を聞けば,一つや二つ,その人にとってのドラマを隠し持っている。
    一つ一つの短編は,30代女性に焦点化されていて,共感できる部分も多かった。

  • 10章に分かれた恋愛短編小説。
    話を読むと共通するのは30代の男女の恋愛を描いていること。
    大人の憂いや恋愛に対する迷い相手への向き合い方などを、
    現代に住むごく普通の男女の事を細かく綴っています。
    でもこの「ごく普通」にある恋愛過程と憂いが、
    著者が描くと小さな映画を見てるような感覚になる。
    著者は人間観察をよくしている人です。
    だからこそ精密に描くことが出来て、多くの女性読者から共感を得られるのだと思います。
    その中で心動いた私の好きな章は…
    「ふたりの名前」
    「デートは本屋で」
    前者は、あるカップルの元に第3者である子猫の登場で、そのふたりの絆と心を大きく繋いでくれるお話。
    後者は、本好きな女性が同じく本が好きな気になる彼と結ばれるまでのお話。

    1つの小さなきっかけが、2人の恋を大きく展開していく。そんなささやかな大人の短編集だと思います。

  • 10篇から成る恋愛短編集。

    主人公は全員30代の女性だから、やっぱり分からないこともあるんだけど。
    シュールなようで、夢もある作品。

    石田さん、モテるんだろうなぁ~。

  • 一作一作読み終えるとハッピーになれます
    30代になっても恋愛ってするんだなぁ

  • 30代の恋愛模様を描いた短篇集。温かくて後味のよい作品が多くてよかった。特に最初の『ふたりの名前』には、しびれた。

  • 30代以上の恋愛短編集。
    読みやすいけど、こういうのは東京のおしゃれなところに住んでる人なら共感するんじゃないかな。
    なのでピンと来なかった。

  • 図書館で借りました。

     現代。ラブストーリー。短編。
     優しい、しっとりした話ばかり。人が死んだり、暴力が出たりはしない。
     表題は、遠距離恋愛の物語。月一度の逢瀬の終わり。
     離ればなれになるとき、心臓の肉1ポンドをえぐり取られるかのような痛みを覚えると女はいい、男は自分の悲しみで電車が止まればいいのにと思う。
     ……幸せそうだねえ。あんたたち。

     まあ、そんな小さいけれど極甘の物語ばかり。
     全部大人。しかも、夫婦もある。
     地味に歳月が重なっていく感じ。それを普通に、流れていく日常とか。
     こういうのも書ける人なんだなあと脱帽した。

  • ふつうの恋のちいさな火花。

  • 2004.12.20

  • 刺激が強すぎて途中で読むのをやめた話もちらほら。

  • 短編恋愛小説でした。
    身近なシチュエーション設定のものがおおかった。
    すぐ読めてしまうので、空き時間にちょっといい気分になりたいときに読むとよいかも。さらっとした話がおおく、さわやかな読後感であります。

    ...でも、自分の趣味ではないので、印象は薄いものです。

  • 30代前半の男女の恋愛短編10本。おもしろかった!!
    洗練されているけど、ちゃんと想像できる日常が感じられる。日常を超えてるのも、あるけどw
    どれもちょっと切なくて、余韻で続きを想像しちゃう。
    1本目の「ふたりの名前」が特によかった。

  • 短編集なので、すぐ読めました~
    素敵な話ばかりだったと思います。(表題がちょっと笑…

  • 面白かったです。
    大人の恋の短編集ですが、どのお話も楽しめました。普通でありそな普通じゃないロマンチックなストーリー、大人の女性が特に好きそうなお話だらけです。自分は恋愛経験が少ないまま結婚したので、この本を読んで胸の奥にグッと来るものがありました。この著者もてるんだろうな、いいのう・・・羨ましいのう・・・

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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