アッシュベイビー

  • 集英社 (2004年4月15日発売)
2.85
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784087747010

みんなの感想まとめ

心の深淵に迫る作品であり、読後にはしばらくの間、その余韻に浸ることになる。登場人物たちの感情は、愛と痛み、孤独が交錯し、過剰な表現が心に突き刺さる。特に、村野との関係を通じて描かれる愛のもがきは、誰も...

感想・レビュー・書評

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  • グロい。キモい。エロい。とにかく胸糞が悪い。特に赤ちゃんを性の対象として扱う、動物犯して殺す、小説とはいえ読んでいて気持ち悪い。こんなもん読まん方がよかったわ。

  • 褒めも貶しもしない
    ただただすごい
    しばし放心状態
    これから先、もう何も怖くないといった感じ

    しばらく余韻がのこっていて、あとから考えて評価5

  • この本が金原ひとみを読み始めたきっかけだったと思う。
    グロテスクだからいいってわけではない。
    好きな人に強烈に求められたい気持ち、それに共感するのだと思う。
    改めて読むと延々「村野さんが好きです」「殺してください」
    「マンコ」「チンコ」なんだけど、(だから平均して評価が低いのか?)
    読み進めるのを止められない。☆いくつつけても足りないぐらい惹かれる本。

    ホクトのエピソードなんか、読み直して初めて思い出した。
    刺し傷をえぐる、指を入れるっていうのを一番覚えていた。

  • 【死にたい=生きたい】
    手元のメモによると、前回2011年に読んだときの私の感想は「笑いが止まらなかった」だそうだ。
    どうしてだ、どういうことだ、どこの何に笑いが止まらなかったのだと、マイクを向けて当時の私にインタビューをしたい。

    いやー、今回の読後は二日間ぐらい心が毒に侵されてましたよ。普段言わない「くそっ」という言葉を心の中で何回も吐いてましたよ。
    とある人によると、金原ひとみの作品ではこれが一番ヘビーらしい。

    それにしても、陰部の名前とか◯にたいとか言葉がたくさん出てくるんだけれども、地の文がとても綺麗というのはどういうわけかね。(56~61ページなど)
    おまけにスピードもあってテンポがいい。

    時を経て、それはカウンセリングを私が受けたり、他の人の体験談を聞いたりしたりもあるけれど、この死にたいという衝動は生きたい衝動と同義語だということを知っている。

  • 金原ひとみの小説を読むときは、深呼吸をして肺に新鮮な空気をたくさん溜め込まないとだめだ。それでも苦しくてしょうがない。

    傷つきやすい心をかばうかのように、過剰なまでに繰り出される攻撃的な言葉の羅列。
    正直この手の小説は得意ではない。
    でも、こんなに傷ついている心を見せつけられたら、目をそらすわけにはいかないでしょう。

    誰にも必要とされない存在になる前に、誰のことをも必要としない。
    誰からも心を開いてもらえないから、誰にも心を開かない。
    それですんでいた。今までは。
    満たされはしなくても、傷つきもしなかった。

    でも村野に出会ってから、見ていたい、触れていたい思いが、見て欲しい、触れて欲しいへ。
    愛してほしい。気にかけてほしい。気づいてほしい。1ミリでいいから。
    それが駄目なら、殺してほしい。
    けれどすべての思いは村野を通過していくだけ。

    村野は感情の起伏がない。好きでもなければ嫌いでもない。ただ…。

    「好きです」「はぁ」
    「ちょっと飲みませんか?」「いいですよ」
    「泊まりませんか?」「いいですけど」
    「私のこと嫌いでしょ?」「嫌いじゃ、ないですよ。別に、好きじゃないですけど」
    「結婚しませんか?」「いいですよ」

    これでは、何の実感も持てないではないか。

    アヤが村野に執着しているとき、同居人のハヤトは赤ん坊と二人の世界の中でどんどん壊れていった。
    二人が愛を得ようともがいている姿は現実社会では犯罪で、だけどそれを止める手立てが私にはないので、すごく息苦しいのだけれども黙ってこの本を読み続けたのだ。

    好き嫌いの別れる作品ではあるが、誰の心にも何らかの爪痕を残すすごい作品であることは確かだと思う。
    お勧めはしにくいけれど。

  • 残酷。
    痛みも愛も血も死も。この人の本は書かれてる感じがしない。誰かの感情をダイレクトに脳にいれられてる感じで
    読んだあとはしばらく支配されそうになる。

    あまりに病的でこの感情は
    絶対に理解しちゃだめだってわかるのに入ってくる。
    アミービックより
    蛇にピアスより痛いかも。

    でもなんか、かなしいような愛しいような
    気持ちになっちゃうから
    やっぱり金原ひとみは天才だと思う

  • 蛇にピアスほどの衝撃はないし、個人的には蛇にピアスの方が面白い。
    ただ、私はやはりこの人の独特の言葉のセンスと流れている憂鬱さが好きである。

  • よくわかりません。人によって評価がかなり分かれそう。私の兄はこの小説も金原さんのことも絶賛していて面白かったみたいで薦められましたが、私には良さが解りませんでした。

    改行もなく、だらだら文章が続く書き方に読むのが辛かったです。

  • 蛇にピアスから金原作品にはまって、2作目。さすがです。蛇にピアスよりも鋭くて、普通ならタブーなところを隠すことなく表してる。

    荒くて、尖っていて、刺すような痛みのある作品。
    僕はこの金原作品の背徳的な暗い空気感が好きで、その中でもアッシュベイビーは特に重い。

    男と女であるが故の悲しさ、若者の抑制している本性など、綺麗に汚いものが描かれていると思います。
    読後感はやっぱりよくないけど、刺さります。

  • 評価軸としては2つ。
    「誰も描けなかったものを初めて書いた。素晴らしい」
    「気持ち悪い。吐き気がする。書く気が知れない」

    以前大学の授業で金原ひとみの話を聞いたことがある。
    感受性豊かで、棘のある、コンテンポラリーな人という印象。
    「アッシュベイビー」に関して言えば、読者に読み続けさせる技術は抜群。
    気持ち悪いけど、でも、読みたい、みたいな。
    ホラー映画みたいなもんなのかな。怖いもの見たさ。
    彼女の才能に疑いの余地は無い。

  • ※この本には乳児·動物が性虐待を受けたり惨たらしい目に遭う描写があります。
    全体を通して凄絶の一言に尽きる。最初は下ネタから始まり、同居人の「ホクト」が自室に乳児を連れ込み、「私」は鯉の錯乱の中で自らの太ももにナイフを刺し……という経緯を経て、ストーリーは中途半端に終わっているように感じられる。内容があまりに凄まじく、信じられないほど倫理を踏みにじった言動が多数見られるにも関わらず、そこまでの嫌悪感は抱かなかったのが不思議である。登場人物たちがみなあくまでも自分の欲のままに動いているせいであろうか。しかしこの作品の評価はかなり分かれそうである。

  • 発表された2004年当時の時代の空気も反映した口の悪さだと思ったけどそんな領域すらとんと超える凄惨な描写だったけどそれでも一切アヤのことが嫌いにはならなかった

    おもしろかったです

    すごく個人の中に渦巻くモヤモヤをモヤモヤのままとしてちゃんと伝わる強度のある文章でおもしろいです

    この期に及んで恋がうまくいくように切望したり結婚出来ることに安心を感じる私の心はおめでたいなとは思う

    「」が同じ高さになる電話とか一番最後とかおもしろい仕掛けがあっておもしろかった

    すごく時代を感じる倫理観な小説であるようにも感じてしまうんだけれども、時代なんてものに関係なくいつの人にも伝わる普遍的な魅力がある物語、アヤという人物、だと思う。引力がすごい。

    これをミスリードして欲情するおじさんとかいたっぽいなと思う気持ち悪い

    その後も何箇所もそのような状態になりますが太腿を刺すに至るまでの脳だだ漏れ描写がすごすぎる本当におもしろいしわかる

    俺綺麗事が好きなわけじゃない

  • 好きな人が自分のことを見てくれない寂しさや、好きな人に殺してほしい気持ちが、私と重なる所があり泣きながら読みました。それは、満たされていない心から湧き出ている感情なのだと。自分と向き合うきっかけになる一冊でした。

  • 4.2/5.0

    倫理観、全無視!

    かなり人を選ぶことは間違いないが、個人的には痛快だった。
    破滅的で凶暴な内情を跳ねるようなリズムでぶちまけまくる。
    女性にとっての性欲も恥ずべきではない立派な欲望なはずなのに、異常にタブー視されている世の中において、ここまで大っぴらに欲望を晒す小説があるのは驚きだった。

    なんとなく手に取ってしまった人が大後悔すること間違いなしのある意味カルト作。

  • 小学生に中指を立てるシーンから始まるショッキングな話。

    久しぶりに一気に読み切ってしまった。金原さんの作品は強い流れがある。ゾクゾクが止まらなくて、勢いのままに読み切ってしまう。腹ペコでご飯をかきこむ時に似た気持ちよさがある。

    自分の拙い頭と言葉じゃ上手く感想をまとめられへんな。

  • 蛇にピアスと続けて読みました。

    頭のネジが外れている雰囲気を往々にして感じたが、一つのことに溺れた時の感情が明瞭に描かれていて、リアルに想像できたように思える。また、この世に生きる価値がないという感覚は、20年前から不変なのだなと、そんな世の中はこれからも変わらないのだなと身に沁みた、

  • 愛は一体化ではなく、自分は好きですと言いながら相手の幻想を想い続け、相手からは赤子を愛でるように性器を舐められ続ける、みたいなメッセージのメタファー的な文章。全ての登場人物が記号的で、蛇にピアスよりも表現したいことに従順だった印象。病的で下品でありたいみたいな自意識が主人公から感じられる中で、たまにどんな読者にも当てはまるであろう教訓的な瞬間があって、それを際立たせる為に過激になっているのかもしれない。

  • なかなかのグロさでした。
    読んだあとの何とも言えない気持ち悪さが、私には合わなかった。

  • 読んでいくうちに、これはどんな結末になるの?と思いながら短時間で読めた
    メインの登場人物はイカれてるし、内容もエログロホラー映画みたいだった
    元々〜が続くページは読みにくかったかな

  • ・幼児性愛、性依存症、加虐性愛の性癖を持つ男女三人が織りなす、満たされない性についての小説。獣姦シーンなどもあり、評価が分かれる作品だと思う。奔放な性についての描写、ヤケっぱちな女主人公、ドライで殺伐とした人間関係は、フランスの女性作家・ヴィルジニ・デパントを思わせた。

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著者プロフィール

1983年東京都生まれ。2003年に『蛇にピアス』ですばる文学賞を受賞しデビュー。翌年同作で芥川賞を受賞。10年『TRIP TRAP』で織田作之助賞、12年『マザーズ』でBunkamuraドゥマゴ文学賞、20年『アタラクシア』で渡辺淳一文学賞、21年『アンソーシャル ディスタンス』で谷崎潤一郎賞、22年『ミーツ・ザ・ワールド』で柴田錬三郎賞を受賞。他の著書に『AMEBIC』、『オートフィクション』、『fishy』、『パリの砂漠、東京の蜃気楼』、『デクリネゾン』、『腹を空かせた勇者ども』、『ナチュラルボーンチキン』『YABUNONAKA -ヤブノナカ-』など。

「2025年 『マザーアウトロウ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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