水滸伝 15 折戟の章

  • 集英社 (2004年10月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784087747225

作品紹介・あらすじ

命ある限り戦い続ける。熱き漢のロマン!
官軍の大軍に押される梁山泊軍の死闘は続く。双頭山では宋清が命懸けで兵糧を守り、流花塞で宿元景軍と闘う花栄は神技のごとき弓技を見せつける。起死回生を賭け、宣賛は北京大名府の攻略を図る。

みんなの感想まとめ

命ある限り戦い続ける姿が描かれ、熱き漢のロマンが織り成す物語が展開されます。官軍の圧力に押されながらも、梁山泊の軍は新たな形へと移行し、個々のキャラクターがそれぞれの生き様で物語を彩ります。特に、命を...

感想・レビュー・書評

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  • 本巻では梁山泊が犠牲を出しつつも官軍からの圧力を跳ね除け、新たな梁山泊の形に移行する。

    既得権益を守ろうとする官軍と、新たなものを生み出そうとする梁山泊の差が垣間見えた。

    あらすじは、李俊は数で圧倒される宋水軍と必死に戦っていた。

    上流にある宋軍の唯一の補給場所の焼き討ちに成功する。

    趙安と宿元景との戦に耐えていた穆弘は戦況を動かすため、趙安の首を狙うも、返り討ちにあう。

    戦を終わらせるため、宣贊はなけなしの兵と傷兵を北京名大府に潜りこませ、僅か2千の兵で1万の守兵を破り、北京名大府を落とす。

    重装備部隊を率いていた李応は城壁を破るも命を落とす。

    これが契機となり官軍は引き返し、梁山泊は官軍20万を退けたとして名を挙げるが、実情はギリギリであった。

    その後、張清が梁山泊に加わり、穆弘の穴を埋める。扈三娘は王英との結婚を承諾した。

    張平は楊令のおかげで盗み癖が治る。

    梁山泊の計略に乗り、高俅が講和を進めようとしていた。

  • 号泣だった。それぞれの生き様に涙が出てきて仕方がない。「水滸伝」は中国でもいじられること無く、ほぼ原形を保った状態で語りそして描かれている。先日読んだものもそんな感じで面白味などまるで感じない。

    正直クライマックスは続編に来るような気もするのだが、やはりこの水滸伝はじわじわと近づいてくる禁軍最高の実力者の童貫との最終決戦であろう。

    「女を守れない男だといわれたくない」

    ような台詞を扈三娘に吐き己の命と引き換えに散った「林沖」やっぱり一番好きですね。6万の軍に包囲された林沖率いる黒騎兵の旗手であった郁保四と共に散る。

    この黒騎兵と遊撃隊の中には重要人物である史進、索超、馬麟、扈三娘、徐寧、そして楊令いた。戦の中心はこの騎馬隊になってくるので、それぞれに思い入れは強いが、北方水滸伝が他の作品と違うのはすべての登場人物がタイトルロールであってそれぞれにドラマがある。

    例えば軍の人選に当たっても細かな角度からそれぞれを眺め適材適所に振り分けられる。ただ指示がでてるのではなく、なぜかということまで書かれ読者を納得させてくれる。騎馬隊の華やかさに比べ歩兵の地味さはラグビーで言えばFWのように思える。彼らがいるから戦える。そんな思いを誰もが忘れず戦っているシーンはなんともいえない。本当に泣けるのだ、しかも人物に記憶がないと遡ってまた読んだりとそれを流して前に進むことの出来ない名作に感じる。

    武人の物語、文人の物語、女性の物語もあれば、凄いのは職人の物語もある。それぞれに命を懸けた壮大な物語です。男なら読め!といった感じです。まさに北方ワールドの集大成のように感じられます!

  • 扈三娘の嫁ぎ先が決まった。黄信が林冲によって復活した。楊令の成長が著しい。少しだけ明るくなって良かった。

  • 図書館で借りた。

  • このまま最後の戦いまで行くのかなと思った。
    楊令や張平は、戦いに加わらず次の時代に行くのかな?
    童貫がいよいよ物語に出てきてワクワクする。

  • 第15巻読了
    全面戦争に入りこのまま最後までいくかと思っていたが、以外な展開で終結した。梁山泊軍の健闘で、戦前よりも多くの人員が確保できた一方、穆弘らが戦死となる。
    最後の戦いに向け、一気に読みたいところだ。

  • 全ての戦線で官軍の猛攻に耐える中、新たに軍師となった醜郡馬・宣賛が起死回生の奇策に打って出る。
    北京大名府占拠!
    だが兵力は?
    決してガラ空きとは言えない北京大名府を、一か八かの賭けで攻略すべく、宣賛は燕青とともに潜入。
    そしてもう一方の局面である威勝では、魯達が没羽箭・張清の事情を察知。
    張清も梁山泊に加わり、百八星がついに揃う!!

    終戦により、ようやく救われますが、梁山泊の将たちが次々と戦死していくのが辛いです><
    流花寨の指揮官・花栄にようやく「小李広」という渾名が付きましたw

    ニン、トン♪

  • 前巻より引き続き宋と梁山泊の総力戦第一ラウンド。じりじりと戦力を削られる梁山泊軍と起死回生の一手。全然違う話しながら、戦後処理も上手く原典と折り合いをつけ、大筋では原典通りという点が凄い。

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著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全五十一巻)で菊池寛賞を受賞した。二〇年、旭日小綬章受章。『悪党の裔』『道誉なり』『絶海にあらず』『魂の沃野』など著書多数。

「2022年 『楠木正成(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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