オテル モル

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087747461

感想・レビュー・書評

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  • ファンタジックでもあり、ちょっと不気味でもありました。結局はなんだったの?とか、もしかして…ということが散りばめられていますが、謎のままなので、いろいろ想像を広げられそうです。

  • 不思議な感じ。人は一つところにいるだけで、影響しあう。だから同じ気持ちを共有すれば大きな力になる。こわい気もする。

  • 時として人は眠りにおぼれます……

    オテルモルのベッドで眠り
    そして眠りに深くおぼれたい。

    どうか良い夢に恵まれますように。
    悪夢は悪魔。

    今夜も私のベッドに安眠が訪れますように。

    毎日唱えて眠ってみよう。

  • 読みながら何度も寝てしまった、不思議な本。
    α波出し過ぎです。
    読んでて、寝てるのか起きてるのかわからなくなります。
    ほっこりしたい時に読んでください。

  • 毎日ぐっすり眠れているけど、静かなところが好きなんでこんなホテルあったら行ってみたい!

    主人公の背景を語る場面が多すぎる気がした。私個人としてはもっとホテル(オテル)を中心にして話を展開してほしかった…

  • チェックインは日没後、チェックアウトは日の出まで。地下13階建てのオテル・モル。双子の姉、希里は妹の沙衣の娘、美亜と義理の弟の西村さんと暮らしている。働きに行こうと決意した希里の背景には何があったのか。
    眠りと訳ありの家族関係がほろほろと書かれています。そして時折、ゾクッとします。このホテルに泊まってみたいと思う人は、沢山いるのではないでしょうか。
    ラストが??という感じで終わってしまうのですが、2度目読んだときにはあまり気にならなかった。こういう雰囲気の本、好きです。

  • 百通以上の履歴書を送って久しぶりに面接にこぎつけたのが
    オテル・ド・モル・ドルモン・ビアンだった。
    募集条件は夜に強く、孤独癖があり、いらいらしないこと。
    ビルとビルの隙間にあり客室が地下しかないこのオテルは
    一見さんお断りの眠るためだけに用意された空間だった。
    覚せい剤の療養中の双子の妹の娘と元彼だった旦那との暮らしに
    いい加減区切りをつけたかった私にはもってこいの職場だ。
    客室係の外山さんに指導を受けながら
    眠り顔の私は次々と眠りに来るための客たちを迎え入れる。
    装画:小野田維 よみがえる箱舟伝説
    装丁:木村典子

    全てが良質の眠りのためだけに誂えられた空間、オテル・モル。
    こういう少し歪な設定大好きです。
    沙衣の影響力と自分にはない光にひかれる希里の関係が切ない。
    何事も諦めているような希里が煩悶する姿も見たかったです。

  • 最近眠るということはなんて不可思議な行為なのだろうと
    つらつら思っていて、そんなときに出会ったこの本。

    悪夢は悪魔かもしれないけれど、
    立ち向かえばそれも悪魔ではなくなるかもしれない。

    あらすじだけ追うとかなり悲惨な話なのに
    するすると入ってくる。
    読後感はなんだか夢から覚めた後のように
    ふうわりと夢うつつ。

    横にでも一歩踏み出してみようって思える一冊。

  • 文章が柔らかい。(ひらがなの多用)
    トラウマ的で重い出来事が描かれてるのにあっさり仕上げ。
    う、って思いもぼんやりされて落ち込まない。

  • こんなオテル泊まってみたいと思った。そして誘眠顔の希里ちゃん。
    誘眠顔ってどんな顔なんだろう。
    なんか、読んでいるうちにどんどんまどろんでくる。眠りを誘う本だなぁと思った。
    とても心地いい気分になる。

著者プロフィール

直木賞を受賞した恋愛文学の旗手から、早熟の天才少女作家まで。いま、もっとも切実な恋を描く6人の女性。

「2008年 『コイノカオリ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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