シャガールと木の葉

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  • 集英社 (2005年5月2日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (112ページ) / ISBN・EAN: 9784087747584

作品紹介・あらすじ

清冽な印象をたたえた全36編の詩集。
〈憎悪を理解しようとすること/それこそ愛のはじまりだ〉伝えたい言葉があり、心にとどめたい詩がある――。さらに軽やかに描かれる、瑞々しい言葉の果実たち。

感想・レビュー・書評

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  • 谷川俊太郎74歳の詩集。今回の基軸は2項対立だ。人間の手になるシャガールのリトグラフと、自然の造形たる一枚のクヌギの葉。「カラダ」と「タマシイ」。しかし、それはけっして二元論にはならない。「いのち」と「ひかり」がそれらを統合するからだ。もう一つのテーマが「老い」。「老人たちはもう人生を問わない。―中略―あなたにとって私たちは大切でしょうかと」。痛切な問いかけだ。そして、この詩集には、いくつもの追悼詩が収められている。シュルツ、矢川澄子、石垣りん―谷川の哀惜の歌は、深い生への共感をこめて、哀しくも暖かい。

  • タイトルの「シャガール」に惹かれて。
    表題作の「シャガールと木の葉」可愛くて好きだった
    …一枚の木の葉とシャガール
    どちらもかけがえのない大切なもの

    流れていたラヴェルのピアノの音がたかまる
    今日が永遠とひとつになる

    窓のむこうの青空にこころとからだが溶けていく
    ……この涙はどこからきたのだろう

    「その日 - August 6」8/15についての詩もあったな

    「願い」
    いっしょにふるえて下さい
    私が熱でふるえているとき
    私の熱を数字に変えたりしないで
    私の汗びっしょりの肌に
    あなたのひんやりと乾いた肌を下さい

    あなたをまるごと私に下さい
    頭だけではいやです心だけでも
    あなたの背中に私を負って
    手さぐりでさまよってほしいのです
    よみのくにの泉のほとりを

    途中突き放されるのだけど、それがまたより一層愛おしくなる、愛の詩

    「ゴールドベルク讃歌」合唱曲にもなっているんだな、、

  • ・シャガールと木の葉
    「シャガールは美しい、クヌギの葉も美しい」

    ・飛ぶ
    「はだしの足をやさしい春の大地に埋めて」

    ・新しいここ
    「並木道を歩いて行けば
    図書館はすぐですよと教えてもらった」

    ・恋する男
    「だが、言葉ではないものを読むためにこそ
    人は言葉を読むのではなかったか」

  • 本棚に並んでいるだけで、嬉しい

  • 2005年発行なので、谷川さん70代ころの作品なのか。

  • 詩集

  • シャガールと木の葉って、タイトルが素敵で、思わず読んで見たくなりませんか?私達の日頃感じる様々な気持ちって、言葉で表現するのが難しいですが、この本に出てくる沢山の詩の中で、私達の繊細な感情やアイデアが、木の葉や、星座、うみの青etc. 自然の美しさに例えられ、優しく表現されています。今の貴方の気持ちにぴったりな詩にきっと出会える一冊です。Mika-san)

  • 詩集はよまないけど
    きっとこれはいい

  • 星と砂が好きです。表紙の色も綺麗。

  • ≪県立図書館≫

    「飛ぶ」が衝撃的だった。
    飛んでしまった人のことを想っているのだけれど
    飛んだ人と、この詩を詠う人との間には、やはり距離を感じる。
    その、理解しあえていない微妙な気持ち悪さが、読み返すたびに広がる。
    きっと、だから飛んだのだろう、と感じた。

    「願い」も好きだ。
    情景が美しく目の前に広がる。
    やわらかく、鮮やかなのにどこかぼやけた印象が残り、胸の奥がうずく。
    とても好きな詩だ。

    「子どもは笑う」「祖母」「その日」「願い」も印象的だった。
    故人にささげたものは、いまいちよくわからなかった。
    だって、私はその人となりを知らないもの。

  • 静かな詩に寄り添いながら眠りたい日もある。

  • シャガールの絵は色づかいがなんとも言えず好きです。その横に道で拾ったクヌギの葉を置いてみる。ものすごく高価なものとそうでないもの。どんな感じがするのだろう。谷川さんの最新の詩集です。テレビで「詩のボクシング」なんかを見た人もいるかもしれませんが、ことばというのは使いようによっては本当にふしぎなものです。「おしっこ」大統領も、テロリストも、兵隊さんも、男の子も、武器商人も、野良犬も、みんなおしっこをしてる。だれにでも日常はある。みんなが平和に暮らせる日を強く強く思い続けたい。「敵もいなけりゃ味方もいない ただの命を生きているだけ」「読む」のなかの「恋する男」がお気に入り。でもここには内容は書かない。どこかで探してみてね。

  • 詩一つ一つに感じるふわっとした中に、
    なにか確かな真実があるような気がして言葉をなぞるけど、そこにはふわっとした感触がやっぱり残りました。
    世界って、そんな感じなのかもなと思いました。

    光、あお、恋する男、私の星座、が特にお気に入り。

    こくうをめざせばそらのあおさはきえる
    てのひらにすくえばうみのあおはすきとおる
    あおをもとめるのはめではない

  • 歴史が決してとらえることの出来ないこの今、誰かがどこかで詩を書いている。「第47回毎日芸術賞受賞作」

  • やわらかく優しい触感の詩集。
    全体的にちょっと感傷的な雰囲気が濃い気もするけれど。
    作者の年齢と共に、変化した詩の姿なのかなとも思う。

    この静けさは何百もの心臓のときめきに満ちている

  • 谷川俊太郎の詩集の中でも、読んだ時、ひさびさに胸に沁みた詩集。
    さらっと持って歩きたいから、今すぐ文庫本サイズで出版してほしいな…

  • もっと以前の谷川さんの詩集と肌触りが少し違ったような印象を受けた。さらっとしているのだけど、ぐっと引き寄せられる一行が余韻の波となって身体に響く。最後の数行に重みや深みなど、反芻したい味がじわぁっとでる詩が多い。個人的に読んだタイミングもあり好きな詩集になりそう。

  • 谷川俊太郎さんの詩集にはいつも2,3個好きなのがあって、絵が描きたくなる。

  • 谷川さんの詩は優しくてすぅっと心が耳を傾けるから好き。収録されている「シャガールと木の葉」「百歳になって」「まだこれから」「おしっこ」「スヌーピー・ミレニアム」は特にお気に入りです。

  • 2011/7/21購入

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著者プロフィール

1931年東京生まれ。詩人。1952年、21歳のときに詩集『二十億光年の孤独』を刊行。以来、子どもの本、作詞、シナリオ、翻訳など幅広く活躍。主な著書に、『谷川俊太郎詩集』『みみをすます』『ことばあそびうた』「あかちゃんから絵本」シリーズ、訳書に『スイミー』等がある。

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