本当はちがうんだ日記

  • 集英社 (2005年6月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784087747669

作品紹介・あらすじ

最高にヘンで笑える恋愛&人生考察エッセイ。
人生はまだリハーサル。いつか素敵な自分になって誰かに丸ごと愛されるはず。そう思ううちに老眼の四十男に。「本番」は始まっていたのか!? 恋愛と人生にぐるぐる悩む臆病歌人の独白的エッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 体調が悪いのかな。
    絶叫委員会はすごく好きで、文体も好きな穂村弘。
    なぜか、はまらなかった。

    200ページしかないうえに、文字数も少ないのに、
    3日かかった。なぜだろう。内容的にも申し分ない感じがするし、悪いのは、この本じゃなく自分に原因がある気がしてならない。

    愛の暴走族という話は印象に残った。
    不法侵入の人物が金魚のエサの補充をする話。
    確かに怖い。

    風邪を引いた恋人にペヤングのUFO焼きそばを買って行き、それを彼女につくってもらう話好き。

    天然ジゴロの素質満載。
    そんな、自分の年齢がこの本の穂村弘先生と一生の40歳。。なんだかなぁ。

  • 『「僕を守って」な私には、女性を守ったり思いやったりする気持ちと能力がゼロに近いからだ』(p51)

    穂村さん、やっぱり大好きだなぁ。
    こんなに素直な男性を私は見たことがない。

    「常連」が怖くて、レジでお金を落としても知らんぷり、焼き鳥をうまく串から外せなくて、アンティークショップで買ったクリスマスカードに思いを巡らせる人なんて魅力的過ぎる。

    穂村さんって、年を重ねるごとにちょっと年下の女性からめちゃくちゃモテる人なのでは...。
    「愛されるよりも愛したいマジで」状態な女性にブッ刺さる気がする。


    私が一番好きなフレーズ。
    『最近、葱がおいしくなったのも不安だ。』(p179)

  • ★その日から私の本番が始まった。(p.205)

    図書館で『にょっ記』を読んで興味ひかれていた著者です。/自分と世間のズレのようなものを書いてはります。/なんかふしぎにこわい気もしますが僕のなかにも似たようなパーツがあるような気もします。/どのページを見ても「名言」を拾えます。/まあ、なんというか、う~ん、すごいひとです。

    ■簡単なメモ

    「エスプレッソ」苦くて飲めないのに素敵だから好きとか。とあるテレビ番組によるとエスプレッソは砂糖を大量投入しコーヒー味の砂糖をジョリジョリ味わうスイーツなのだとか。知らんけど。《実は、今ここにいる私は「私のリハーサル」なのである。》p.9

    「愛の暴走族」とあるアンソロジーで読んで「怖っ!」と思いました。この本を手に取った直接の理由です。《彼らはベツモノになってしまった。》p.18

    「硝子人間の頃」《何かに感動するひとは鈍感なんじゃないか、と今の私は思う。》p.124。ああ、それはそうかも。

    「みえないスタンプ」たぶんそれはあるでしょう。

    「いっかげん」たしかにいっかげんはこわいです。

    「ロマン文庫の皮剥き」え、富士見ロマン文庫って金子國義さんのカバー絵やったの? 守備範囲外やったからまったく知らへんかった。惜しいことした・・・とはいえやっぱ買うことはなかったやろなあ。

    「止まっている」自分のなかで「止まっている」もの。考えてみるといろいろ出てきそうです。でもジャニーズが江木俊夫で止まってるってのは早すぎへん?

    「知らないこと」まあ、いくつになっても知らんことは出てきて不意に恥かくことありますね。死ぬまで知らへんかった方がよかったかもと。

    「この世の大穴」誰もがが最後に吸い込まれる大穴。そこはすべてを許し穏やかで・・・って考えるとたしかにちょっと残念かも?

  • すっかりファンになった穂村さん。連載していた媒体によってエッセイのカラーが違う。「あだ名」と、友人トースケに関するエッセイが特にお気にいり。

  • 牛乳パック 爪でかりかり開ける人
    こんなところにいた
    ワタシと同じ人

  • エッセイは死ぬほど面白いんだけど、本人とお酒を飲んでもあんまし面白くないような気がする(´Д` ;)

  • あ、もう、今が将来なんじゃん。

    ちょっとニヤける淡々としたエッセイ。
    だと思って読んでたんです。
    突然核心を付いてくる言葉に出会って目眩がする。
    人生のリハーサルと本番。
    本番しかないのにね。

  • 夜中に真っ暗な中ハチミツパンでベトベトとか無理ー。やっぱりどっかが凄いとどっかがダメなんだろうな。面白いお方。

  • 「ダメ」な感じがいい。

  • 軽い口調で語られる深い世界。くすっと笑ったりわかるわかると頷いたり。

  • 今はまだ人生の本番前。

    穂村弘は繊細に生まれすぎたのかもしれない。世界についていけなくて戸惑う日々をユーモラスに描いたエッセイ。そのズレがきっと歌になる。定型の処理が出来なかったり、あだ名に守られていなかったり、素敵側へ行けなかったり、みえないスタンプがたまったり、いっかげんある人が怖かったり。自分にもうっすら覚えがあるような、自意識過剰の日々。いつか始まるはずの人生の本番は、いつまで待っても始まらなくて。「本当はちがう」と言ってられない、とっくに始まっている日々に気付いて、格闘する日々。

  • 彼は拾う天才だなー
    わたしはなんて多くのものを取りこぼしながら生きているんだろう。
    ねぇねぇ見て。って。無邪気にやる人よりも、無邪気に見えることを知っててやる人の方がわたし好きなんだよなー。
    姑息なことを上手に、でも手の内を明かしながらやるのって、大人の無邪気だとは思いませんか。

    「この世」の大穴、が凄すぎて思わずタイトルをボールペンで囲ってしまった。
    心の豊かさは、すぽんと収まってしまった行き着く先なのか。
    疑いもしなかった。でも、収まらなかった人から目が離せないのはわたしもそうだ。
    大穴でぬくぬくしながらそこから外れた人を興味深く見ていた。
    いつも観察者でいたい己は 、美しくはないな、と思った。

  • 確か朝日新聞の書評で、三浦しおんが紹介していたはず。「三四郎はそれから門を出た」という面白いタイトルだった(はず)。このタイトルだと漱石の作品ばかりだけど、実際はそうじゃなかった。そして『本当は~』読んでみたら結構楽しく(ときどきおもしろかなしく)読めた。書評って面白いなあと感じた体験だった。(05.7.24)

  • 途中で何度声出して笑ったか。。ホロリとするお話もあり。ダメっぷりが、ダメだけど、面白い。図書館で借りた。

  • こんなはずじゃなかったと思う事は日々たくさんあるけれど、
    「今はまだ人生のリハーサルだ。本番じゃない。」という発想はなかった。
    さすが穂村さん。だけど「今が将来」という現実。こわいこわい。

    相変わらず色んなことを怖がり、変なことにこだわる穂村さんのエッセイ。
    他の人から見たらダメ人間かもしれないけど
    この感受性は大事にしたいなと読み終わった後に思った。

    文庫版より単行本の方が表紙のイラストが
    本の雰囲気に合っていてかわいい。

  • 最初はやっぱりほむらさんおもしろーい♪という感じだったけど、途中からちょっと泣けちゃいました(さいきん涙もろくていけません)

    面白い代表
    かなり難しいですが(面白いが溢れている)
    修行僧…のくだりかな?(学生時代はあだ名つかなかったそうだけど、今はついたじゃないですか!(慰めにならんか…)
    「どうして俺にだけ敬語、と思うが、おそらくはこちらの異様な緊張が伝わってしまうのだろう」

    「二月十四日」も捨てがたい。
    演劇のセリフのない人と自分の対比のあたりはたまらんです。
    「難しいだろう。辛いだろう。だが、二月十四日の俺はもっと辛かったんだ」

    感動ナンバーワンは「それ以来、白い杖を持ったひとをみつめてしまう」かな。
    二人の絆をみたようで、なんだか泣けます。「世界の闇の中で、ふたりは本当に「大丈夫」なのだ」

    おじいさんのつむじにキスするおばあさんも素敵すぎる。
    おじいさんがかわいい…私もそんなおばあさんになりたい。
    そこにも愛を感じました。

    ちなみに、旦那さんにバレンタインデーにもらったチョコレートの最大値をきいてみたところ、
    「(小学6年のころに)48個」
    ほむらさん、デパートのチョコレートはここにきていましたよ。

    本読んでる最中にちらちら見えるキリンが可愛かったです。

  • 穂村さんにハマってます。
    少なからず同調してしまう些細なことを、穂村さんの独特の観察眼により自意識過剰気味に語られます。
    ダメっぷり全開で自分を卑下してますが、実際にはそんなことはないんじゃないかなぁ。精神的に卑屈ではあると思いますけど。
    結婚できないっぽい話が前半にあり、途中で急に妻が登場(笑)いろんな本や雑誌での連載を寄せ集めたものなので、こんな風になってしまったのかもしれませんが、結婚のエピソードとかも読んでみたい。
    親近感を感じるエッセイです。

  • ・無名にて死なば星らにまぎれむか輝く空の生贄として
    ―寺山 修司

    ・冬の夜の星君なりき一つをば云ふにはあらずことごとく皆
    ―与謝野晶子

    いや、勿論、すごいなって、中に引用されて出てきますけれど。

    ・「かたいね」のひと言で、私はふわふわの異空間から戻ってきた。手に現実の力が戻って、焼き鳥はなんとか外れた。
    あの短いやりとりを、Yくんはきっと忘れているだろう。
    だが、私は覚えている。
    覚えているから、先日のYくんの誕生日にアンティークのカップ&ソーサーを贈ったのだ。
    Yくんはちょっと不思議そうに「ありがとう」と云った。

    とか。好きだな。

  • 牛乳パックが、両側からぎゅうって押すとパカッて口が開くって知らなかった!
    …でも、両側ぎゅうってどこをどう。。

    永遠の10代、偽本好き穂村さんのエッセイ集。

    目録のタイトルをみてるだけで、うっとりすること、あるなぁ、笑


    内容とは関係ないですが、
    なぜか、山口昇さんとイメージがかぶってしまいます。
    職種違うのに・・・

    ・エスプレッソ
    ・夜道からの電話
    ・ファンレター
    ・真の本好き

  • いわゆる”非リア充”の日常エッセイ。
    (※オタクという意味ではなく、スポットライトが当たる人種じゃない、っていう意味で。)
    哀しくもたくさん共感してしまうことで自分の非リアっぷりを思い知らされるわけだけど、ほんとに面白くて、笑っちゃう。
    なにも輝かしいことが大事なわけじゃないし、「自称輝かしくない人」にしか見えない素晴らしいものがたくさんあるんだなって。開き直りじゃなく。

    我々の見ている世界はこんなにも面白いのだ!と誇りを持って言えます。

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著者プロフィール

1962年生まれ。短歌をはじめとして、エッセイ、評論、絵本、翻訳などを手がける。『シンジケート』『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』『水中翼船炎上中』『世界音痴』『蛸足ノート』『短歌の友人』『短歌ください』等著書多数。伊藤整文学賞、講談社エッセイ賞、若山牧水賞他を受賞。

「2026年 『百人一首バトル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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