愛がいない部屋

  • 集英社 (2005年12月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784087747904

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

人間関係の複雑さや愛の欠如をテーマにした短編集は、同じマンションに住む人々の10の物語を通じて描かれています。タイトルに反して、愛が見え隠れする瞬間があり、心の奥深くに触れるような感覚を与えます。登場...

感想・レビュー・書評

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  • 「十七ヶ月」、「愛がいない部屋」が読んでいて面白かった。
    「ホームシアター」では、父親の息子に対しての言葉が好きだった。

  • 石田衣良さんはなんでこんなに女の気持がわかるんだ!死ぬ前にもう一度読みたいと思える短編集。

    自分用メモ
    魔法の寝室 浮気していた夫が自白→この人は単純なのだ。嘘を抱えて生きていくことの重さをただ放りだしたいだけなのだ。その重さを私の肩に乗せて明日からは嘘をつかない誠実な夫として生きていきたいのだろう。想像力のない善人なのだ。
    いつか自分にこの夫を本当に愛する日が来るのだろうか。それは一生答えが出ないかもしれない恐ろしい質問だった。麻耶は夫の厚い胸板に抱きついた。この空から堕ちずにいるには、それだけしか支えがないように思えたのだ

    ホームシアター 人間はもともと考えるようにはつくられていないのだ。異動して食物を見つけ安全なねぐらを探す。動かずに自分のことだけを考えている人間は、結局自分を憎むようになる。
    働かなくても、仕事を探さなくてもいいじゃないか。経済のものさしで人をはかってるだけだろ。日本の経済に役だつ人間になんかならなくてもいい。

    十七ヶ月 どの母親もきっと一度はこの子の苦しみを代わりに自分に与えてくださいと、誰かに祈ったことがあるはずだ。同じようにどの母親も一度はこの子が地上から消え去ってくれたらと願ったことがあるはずだ。
    きっといつか、自分なりの愛し方を見つけてみせる。そして一度見つけたら、誰にも文句は言わせないしその方法を変えないだろう。自分だけのやり方で愛し続けるのだ。

    指の楽園 結婚は素晴らしいものだ。相手の職場への文句も毎日もれなくついてくる。
    「男と女って、最後までいくと急に難しくなる。セックスなんて簡単にできるものね」セックスは夫婦間以外でなら容易なものだ。

  • おしゃれであるけれど
    優しい
    でも
    その時の、時代を反映して
    一気読みしました

  • 神楽坂にある高層マンション「Maison Liberte」を舞台にした10本の短編集。

    『空を分ける』・・・・・
    19階1917号室で男性とルームシェアをしている20代後半の女性。梨花は結婚式の直前に婚約者と別れて3年になる。
    女性とルームシェアしていることを、彼女に責められたことをきっかけに分かれたことを博人が話しているときの描写が心に残る。

    「僕はひとりの人をそんなに深く愛せるような人間じゃない。一生ひとりの女性に忠誠を誓えるような立派な男じゃない。ぼくは愛とか本当は苦手なんだ。愛なんていったいなんだろうと思うよ」
    梨花の心は半々に裂けていた。愛が苦手だと口にする博人は確かに正直で誠実そうだ。同時に一面からしか恋愛を考えられない根の浅い男にも思えた。

    梨花から告白をするが、博人は受け取らなかった。

    「明日からは、ほんとうにただのルームメイトにもどるのだ」とあるが、戻れるのだろうか…という余韻をのこして終わる。

    『魔法の寝室』・・・・・
    25階に暮らす専業主婦。光本麻耶と業界中位の印刷会社に勤める三歳年上の夫、真治の話。
    マンションはローンの10年分を早稲田鶴巻町に住む麻耶の父が負担してくれた。
    結婚して6年になる夫とのセックスはあるが、その描写を都電荒川線になぞらえるのが面白い。

    いつもと変わらない手順で進むセックスは、終点の三ノ輪に到着することなく、遊園地前や町屋二丁目あたりで、真治が一人で先に終了してしまう。

    それが寝室の壁紙を変えることで、麻耶も心も身体も開いていった。
    「夜明けの空の部屋」は青ガラスのような夜明けの空に、純白の月が沈もうとしている壁紙の部屋。

    その後その部屋を中心にまわる、二人のセックスの描写が素晴らしい。

    「麻耶は頭から大波にのまれ、渦の中できりきりと回転しながら、はるかな高みへと連れていかれた。下腹部に小さな太陽が生まれたようだった。目がくらむような白熱の光が何度も収縮を繰り返している。
    (略)
    このまま何度か試していけば、また別の見たことのない光りが見えるだろう。自分自身のなかに輝きだす真夜中の太陽だ。」

    二人のセックスが良くなって2週間、夫真治は自らの浮気を告白した。

    『いばらの城』・・・・・
    母親の影響で、自己肯定ができない35歳美広が、612号室を購入する話。
    内覧に一緒に行った2年付き合っている1歳年上の彼茂人から一人暮らしになる1LDKのマンションを買うのを待って、自分と結婚しないかとプロポーズを受けたが、美広は断る。

    「きっと幼いころから傷つけられてきた自分を守る、コンクリートの城が自分は欲しいのだろう。あまりに豪勢だったり、明るかったりしてはいけないのだ。すこし棘のあるいばらで囲まれたくらいが、自分にはちょうどいいのだろう。

    今日は初めて自分の城と、その城に似合いの少しくたびれた王子を手に入れた記念日なのだ。」

    プロポーズを断られても、寄り添う彼が現代的だと感じる。

    『ホームシアター』・・・・・
    17歳で高校を中退したひとりっこの長男との父子関係を描いた作品。
    家族はマンションの8階に住んでいた。
    マンションも望んで購入したわけではなく、都心の社宅が無くなることになって、老後資金として貯めていた資金をもとに購入した。

    3LDKはそれぞれ夫婦の寝室、長男優樹の部屋、AVルームになっていた。

    優樹は4年前から引きこもりのような状況になっていて、
    ある日「優美」という名前の女性宛ての手紙が届いたことで、父親は息子に向き合うことになる。

    AVルームで『スター・ウォーズ』を見ながら父子の思いを吐露する。
    現実を受け入れ、そのままの自分で良いと思える作品。

    『落ち葉焚き』・・・・・
    63歳になる佐々木静子は、7年前に夫正明を亡くす。
    持ち家だった場所が道路の拡幅工事のために取り壊されることをきっかけに、代替え候補として挙がったのが神楽坂の高層マンションの19階。

    未亡人の集まりの中にたまたま合流した二宮雄介と付き合いうことになったのだが、雄介の娘が「父親と別れてほしい」とマンションに乗り込んでくる。

    子供世代からみたら、還暦を過ぎた老人の恋愛は気持ち悪いのかもしれないが、自分がその年に近いと苦しくなる。。。

    『本のある部屋』・・・・・
    マンションの12階。47歳の長沼洋介は赤坂のクラブでホステスとして働いていた尚美を自分の蔵書を朗読させるために住まわせていた。

    14畳ほどある部屋には、ダイニングセットと本棚しかなく、壁一面を埋める造りつけの本棚は、家具と同じ濃茶色の樫の素材。

    洋介は結婚していたが、同時に十年来の愛人がいて、その愛人が尚美が暮らすマンションに乗り込んできた。

    尚美は肉体関係のない愛人。
    そのことを乗り込んできた女は理解できず、悪意を尚美に向ける。最後はステンレスの灰皿の中の灰を尚美に振りかけて帰っていった。

    尚美は心の中で朗読を続けていた。

    女の嫉妬は怖すぎる・・・一番ダメなのは洋介なのにね。

    『夢の中の男』・・・・・
    マンションの27階に住む緒方純子は子供のいない専業主婦。夫の忠志は虎ノ門にある外資系の証券会社勤務。
    暇を持て余した純子が出会い系で男性と逢い、ひと時を楽しむのだが、その関係さえ空虚さを感じる作品。

    『十七ヵ月』・・・・・
    翻訳の仕事をしている主人公の真紀は、34歳の時大手家電メーカーのSEの誠二と結婚した。
    共働きだったので、倍率6倍の抽選を勝ち抜いて購入した30階のマンションも自分たちだけで返済していた。

    30代後半で授かった命は、未熟児として生まれた。

    子供は3人は欲しいと思っていたが「不妊治療によって排卵日から強制された5日間連続の行為が傷になって、性が本来持っていた豊かさやたのしさが、永久に抜け落ちてしまった」二人はセックスレスになっていた。

    子供がいればすべてがうまくいく激しく願ったが、子供がいることで、思うように仕事が進まない。

    ジレンマの中で、真紀は自分らしく子供も愛し、仕事も続けることを考え続けることを心に決める。

    子供のいる働く女性なら感じたことのある感情が描かれている。

    『指の楽園』・・・・・
    中堅建築会社インテリアコーディネーターとして勤務している”うらら”の楽しみは、自宅マンションから徒歩5分の場所にあるマッサージハウスでの施術。
    担当の渉はうららより15歳年下の25歳。

    1時間に満たない時間の施術だが、月に2万円ほどマッサージ代に使っている。

    「仕事と結婚のストレスと肉体疲労の解消、それに加えて異性へのほのかな欲望まで満たしてくれるのだ」

    広い寝室に二つ置いたベッドで別々に寝るうらら夫婦はセックスレスだった。

    「若い男に身体を触れられるのは、性的な意味あいなどなくても、なぜか心の浮き立つものだった」と何度か言い訳めいた文章があるところに、うららの心情の揺らめきが表現されていて、石田衣良の表現の妙を感じる。

    ある日彼女に振られた渉が、以前からうららに話をしていたラブホテルへ誘う。
    軽くはない、声やの震えや指の力に現れる真剣な様子の告白に好感が持てるが、あれ?人妻を誘ってる???自然すぎてびっくりした。

    「(略)渉君に会って秘密の話をたくさんして、マッサージをしてもらう。それが最近のわたしの生きがいなんだ。もしその関係になったら、絶対に今みたいな自然な雰囲気はなくなっちゃうと思う。

    男と女って、最後までいくと、急にむずかしくなる。だから、そうはならないけど、でも色っぽいボーイフレンドっていうのが貴重なの。セックスなんて、簡単にできるものね」
    (夫)晋一郎の顔を思いだして、うららは自分のことを笑った。セックスは夫婦間以外でなら、容易なものだ。もしかしたら、晋一郎とはもう一生そういうことはないのかもしれない。

    「仕事も結婚もストレスだらけだって、いったでしょう。ここにこないわけがないじゃない。渉くんにも会えるし、マッサージも必要なんだもの」
    そうなのだ、せっかく見つけた指の楽園なのだ。しかも会社からも、自宅からもほんの五分で通える究極のリゾートである。

    他の作品を含め、日常にときめきを絡ませて、主人公の心の動きを文字で表現するのが絶妙で良いなとしみじみ感じる。

    『愛がいない部屋』・・・・・
    メゾン・リベルテ神楽坂 は33階建て。
    最上階はゲストルーム。
    パーティールームと展望室、来客用の宿泊施設がある。
    1階のエントランスには、カフェ、コンビニ、本屋、花屋などがあった。

    主人公の須藤愛子は35歳で、夫の英之と小2の由梨絵とともに3年前から暮らしている。
    自分の人生は完全に失敗してしまったと考えていた愛子は、由梨絵を学校へ見送ってから、自宅に帰るのも嫌で、1階にあるカフェの屋外用テーブルでコーヒーを眺めていた。

    ある日サングラスをかけて由梨絵を送り出した愛子に、老女が声をかけた。

    女性は32階に住んでいる山之辺咲。70歳だった。
    マンションの地権者の一人だったので、実質最上階に住んでいた。

    愛子がサングラスをしていた理由は、夫からの暴力で、それは以前から続いていた。
    そして咲も夫の暴力に苦しみ、35歳の時に離婚していた。
    「ねぇ、愛子さん。あなたは終わったと思っているけど、まだなにも終わっちゃいないのよ。だって、あなたは自分のことをかわいそうに思っているだけで、なにも自分で始めていないんだから。私は今年で七十になる。離婚した年の倍になっちゃった。でも、最初の35年よりも、後半の35年のほうが、苦労もあったけど、ずっと楽しかったねえ。なにより自分の力で生きてきていた。女にはみんなその力があると思うんだけどね」

    朝から昼食をはさんで午後二時を過ぎるまで、二人は話をして、愛子は涙腺が壊れてしまったように泣いた。
    最低の気分だった朝から、愛子の気持ちは驚くほど変化していた。

    由梨絵をロビーで出迎えた愛子は、咲のことを「咲ばあ」と呼ぶ由梨絵が、以前から両親のことを咲に話していたことを知る。

    「由梨絵はこれからなにがあっても、ママといっしょにいてくれる」
    8歳の女の子はすました顔でいった。
    「なにいってるの。わたしがいなくちゃ、ママはダメじゃん」
    声をあげるのはなんとか抑えることができたが、涙は止まらなかった。愛子はひざまずいたまま、しっかりと娘を抱き締めた。先が愛子の肩をやさしくたたいた。

    愛子は(略)秋の日ざしのなか手を振る咲に右手をあげた。もうなにかを隠す必要などなかった。サングラスをはずして、周囲を見わたす。いつものロビーがまぶしい光りにあふれていた。この光りが自分にはずっと見えなかったのだ。きっと光りは世界にではなく、人の心にあるのだろう。

    前に向ける気持ちの良い話だった。
    (一日だけでそんなに前向きになれる???とも思ったけど)

  • あつくなる体、おきざりの心。
    吐息で心が満ちる夜。
    男と女が織りなす風景10シーン。

  • 「魔法の寝室」「いばらの城」「ホームシアター」にぐっときた。ホームシアターのお父さんが息子にかけた言葉に泣きそうになった。高層マンション「メゾン・リベルテ神楽坂」。自由の家という名のマンションに住む、そう自由ではない人々の暮らし。伊坂幸太郎さんだと住民それぞれが絡んだりするかもなあ、って思った。

  • 1つの高級高層マンションに住む人たちを描いた短編集。
    石田衣良さんの作品だからと、何気なく図書館で借りたけど、今の自分の状況と似ていたり、心境が似かよったりしていたことに驚き。
    予想に反しておもしろかった。

  • 石田衣良の恋愛短編集
    前作とは違って幸せにならない話も多かったけど、その感じがすごく現実に近くて、登場人物に自分の心境を重ねて読むことができた。
    暗い気持ちの時によむととことん落ち込んでしまうけど、どうにもならない状況になんとかなって幸せになって、と応援したくなる魅力的な登場人物ばかりだった。

  • ひたすらハイソな雰囲気だった印象。
    さらっと読めて楽しかったな~

  • 12/3

  • マンションを舞台にした、短篇集。
    多少、「えっ?これで終わり?」という、何か足りない感じを受けて終わってしまうお話が多いのが残念。後は読者が自分で考えろ ということか?
    短篇集のため、空き時間に読めるのは良い。

  • 結婚が描かれてる。
    今までに私が読んできたそれらの小説の中で幸せそうな話は一つも記憶に残っていない。
    小さい頃結婚とは、綺麗なドレスを着て王子様と幸せになることだと思っていた。
    お姫様は王子様と幸せに暮らしましたとさ。
    よくクレヨンでお姫様と王子様の絵を描いたっけ。

    そしてまたこの本によって100%その夢は壊された。

    でも五星です。
    リアルでどー仕様もない感じ、でもコレが現実の恋に一番近い。自分も感じたことある。
    ビタービターって言ってるけど、苦いからコーヒーは美味しい。
    100%夢を壊された中で私なりの幸せを探すしかない。


    恋愛小説はちょっとお休みと言っておきながら買ってしまいました。だって「模倣犯」長すぎなんだもん^^; 続きが気になってずっと読んじゃうから、睡眠不足が懸念されるし。
    というわけで石田さんの最新恋愛短編小説に手を出しました。町田から多摩センターまでの通勤の間にサクっと一作読めちゃてナイスでした!
    やっぱり石田さんの書く恋愛短編はかなり素敵です。いや、今回は恋愛って感じでもなかったし、現実的で幸せとは言えない話ばかリだったけど。言葉が綺麗過ぎる。山本文緒の短編に比べて毒すぎないし。(あ、勿論山本さんは山本さんで好きなんだけど)
    前作の「一ポンドの悲しみ」「スローグッドバイ」とセットでおススメします。

  • 『空を分ける』、『魔法の寝室』、『いばらの城』、『ホームシアター』、『落ち葉焚き』、『本のある部屋』、『夢の中の男』、『十七カ月』、『指の集団』、『愛がいない部屋』から成る恋愛短篇集。

    誰もが憧れる構想マンション。そこに住む女性達が各々悩み、それでも前を向いて進んでいく姿を描いたラブストーリー。

    一言で言うと、ミスチョイスだった。女性では無いので、あまり共感できる内容も少なく、『世の中には色々な人がいるんだなぁ』程度の感想しか抱けなかった。ただ、次のセリフは心に残った。

    「どの母親も、きっと一度はこの子の苦しみを、代わりに自分に与えてくださいと、誰かに祈ったことがあるはずだ。同じように、どの母親も、一度はこの子が地上から消え去ってくれたらと願ったことがあるはずだ。自分自身だって、確かに母親として子供のことは愛しているけれど、それと同じくらい自分自身や自分の仕事や、独りきりで過ごす時間も大切なのだ。母親は子供を産んだというだけで、自分という存在の全てを子供に差し出さなければならないのだろうか-」(十七カ月より)

    母親には本当にお世話になった。両親には感謝をしなければいけないと痛感させられた。一方で、子供が負担になること事実を正面切って描写されると、申し訳なさと、子供をもつ時に対する不安とが膨らむ。

  • ☆☆$$まあまあ面白かった。苦手な短編だが、舞台が同じであり$$多少取っ付きやすかった。$$中々残る短編も有り、良かった

  • 33階建ての高層マンションに住む
    さまざまな人たちの 人間模様を
    描いた10篇の短編集。

    全て ハッピーエンドではないんだけど
    希望がみえる終わり方で
    気分はすっきり! 

  • 構成がうまい
    女目線でかけるのが不思議

  • 神楽坂に思い入れがあるので、手にした本です。
    神楽坂の高層マンションが舞台の短編集でした。
    一戸一戸、それぞれに人間模様、情事があり、それが石田衣良さんらしいと言うか、幸せ万歳家族やカップルでないところが、興味深かったです。
    現在の神楽坂の路地裏風情や、神楽坂下の甘味屋さんとして【紀の善】が登場したり、景色、舞台背景描写が気に入りました。

  • いい思い出も、悪い思い出も、いったん口にするとすべての重さが半分になっていくようだった。


    淡く、叶ったようで叶わない恋を描いた短編集。
    ほろ苦い気分が残る。
    スローグッドバイよりも影がある作品だった。

  • 神楽坂の高層マンションに住む住人の恋愛短編集。
    お互いに伴侶を亡くした還暦すぎの二人の物語「落ち葉焚き」
    DVで若い時に離婚した70過ぎの老婦人に
    同じくDVで悩む孤独な母娘。
    親子ほど歳の離れた二人の女がバカで弱い男に
    見切りをつける物語「愛がない部屋」
    この2編が心に残る。

    どうしてカミさんに手をあげるのだろうか??
    そんな男の気持ちがわからない・・・・

  • 同じマンションに暮らすそれぞれのお話。短編集。
    暗いイメージで淡々と進んでいくんだけどそれぞれにドラマがあって面白かった。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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