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Amazon.co.jp ・本 (204ページ) / ISBN・EAN: 9784087748154
感想・レビュー・書評
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温泉を舞台にした、5篇の恋愛短編集。
すれ違い、離婚を考えている夫婦。よく喋る、結婚間近なカップル。ダブル不倫カップル。妻を誘ったが、断られた、保険外交官の男。高校生のカップル。
五組の客が、温泉宿を訪れる。
熱海温泉・蓬莱➡︎初恋温泉
ランプの湯・青森、青荷温泉➡︎白雪温泉
京都祇園・畑中➡︎ためらいの湯
那須・二期倶楽部➡︎風来温泉
黒川・南城苑➡︎純情温泉
それぞれの宿を検索しながら読み進めていくと、まるで、その宿にいるような気分になれた。
ゆっくり流れる時間。風が見える。凛と澄んだ空気。
旅への憧れが膨らむ作品。
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本当に気が合う人と温泉に行きたい
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温泉を舞台にした短編集。
一番はじめのは続きがとても気になった。 -
#2535-85-297
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最後の高校生カップルの純情温泉、甘酸っぱい記憶が蘇ってくる。家内とは、行きたいとは思えない温泉、一人でサウナ付きの健康ランドでくつろぐのが一番な人生は、残念だ。
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吉田修一の短編集.個人的には表題にもなっている離婚話中の夫婦の話である初恋温泉が好き.基本男性目線で進んでいくのだが,女性から目線が物語の肝となす.こういう女性目線はどうやって理解し,小説にするんだろう.
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初恋の女性に突然離婚を切り出された夫、互いに夫/妻がありながら関係を持っている元同級生、初めての外泊に緊張気味の高校生・・・それぞれの事情で温泉にやって来る5組のカップルを描いた短編集。このところミステリのように起承転結のはっきりした作品が続いていたので、ある瞬間の感情だけをスナップショットのように描く手法が新鮮。物語の行き先を予想することなく、感じるままに読むのも心地良い。どのシーンもそれぞれ共感と余韻があって良かったが、最後の高校生のくすぐったい程の初々しさが好印象。おかげで読後感も良い。
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奥さんを愛しているのに、すれ違ってしまう夫婦が切ない。
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温泉を舞台にした五つの恋愛模様。日本人にしか、描けない。最後の作品が、初々しくていい感じ。
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2017.02.22
なんか、ほのぼのとした短編集だったなあ。 -
短編集。
結末がはっきりしない終わり方をするお話もあり、もやも~。
白雪温泉が良かったかな。 -
実在する有名温泉を舞台に、物語が繰り広げられる短編。基本は男女カップルで泊まる設定。カップルの年齢と話がきちんとあっていて、いくつになっても愛はあるのだと感じた。
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いい湯いい思い出
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せつなーい
尻切れとんぼだけど、それがまた良いように感じてしまう
吉田修一、好きだなぁ -
高級温泉旅館に関するステマというか宣伝作品的な臭いはしつつも、男女のふわっとした何気ない関係性をソリッドに描く様は吉田修一らしいなあと。
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最後の"純情温泉"がすごく、きゅー♡な感じでよかった。
(もっと違う気分のときに読んだら「けっ(  ̄っ ̄)」ってなるかもしれんが。。。)
温泉行きたい気分満載。
再読>>
やっぱりまた"純情温泉"が好きだった。
ものすごく彼女が大好きな感じに、泣く話ではないような気がしつつ、なぜか涙が出た。
いいなー。きゅんとなるなー。 -
この人の本って私には当たり外れが激しくて、
「東京湾景」「7月24日通り」はよかったけど、
「ひなた」「日曜日たち」は全然だったりとかする
でも今回のは完全に当たり!
なんていうか、作りこんでない感じがよかった
表現がよければ、単純に人の気持ちを追っていくだけで
十分におもしろい作品になるんだなぁって思った
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