ハナシにならん! 笑酔亭梅寿謎解噺 2 (笑酔亭梅寿謎解噺)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 143
感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087748239

作品紹介・あらすじ

爆走!青春落語ミステリー「笑酔亭梅寿謎解噺シリーズ」、再び!東西落語対決あり、破門騒動あり、師弟対決ありの、スピード全開第二弾。

感想・レビュー・書評

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  • 前作は事件と謎解きがやや重く感じましたが、今回はぐんぐん読めました。
    謎解きとしては薄いかもしれませんがバランスがよくなった感じがします。 竜二の迷いっぷりにハラハラし、たまに見せる梅寿のカッコよさと竜二の成長を楽しませてもらいました。
    「親子茶屋」はロバの耳やあぶ虎まで出てきて、これでもかっていうくらいいい話になってて楽しかったです。

  • 推理色が薄くなった気がする。
    ただそれは本書の魅力とはあまり関係ないようで、1より面白いと感じた。
    続編も読も。

  • 楽しく読み終えました。
    次も読みます。

  • 2017.12.10 読了

    入門して1年に満たない 笑酔亭梅駆。

    なんやかや あるけど、日々 少しづつ
    成長していってます。


  •  前作に比べ、さらに「謎解」は後退し、新人噺家ビルドゥングスロマンになっとりますが、そっちのほうがハナシに集中できるなぁ。まず、正常進化といえるのでは。

     全7作の連作短編。ひとつひとつ、導入に工夫があっておもしろい……というか入ってイキナリ落語っぽくてイカス。小説も落語も、さいしょにトントーン♪とたたみかけてペースに載せてしまえば、あとは煮るなり焼くなりすきにせぇとというか、まぁ「こっちのもん」っつーものよ。そこホントに気持ちよくリズムに乗せてくれるので、キャラクターは濃い口でも、ツルツルっと入って胃にもたれない。

     最初から最後まで楽しんだが、シリーズ2作目ということで、もすこし主人公に飛躍がほしかったと思わんでもなし。そのぶん、意外と著者はこのハナシ、腰を据えてやるつもりでいると見た。
     著者一流の変拍子ではあるが、フレンドリーなテーマは聞き応えがある。ひねくれ者の著者がスタンダードナンバーをどう料理するか、引き続き興味はつきない。

  • (収録作品)蛇含草/天神山/ちりとてちん/道具屋/猿後家/抜け雀/親子茶屋

  • 上方落語ミステリ第二弾。

    前作では主人公の竜二がいち早く真相に気付き師匠である梅寿の言葉として真相を語る、という形態をとっていたけども今作はその辺は大分崩れてきている。
    そして無茶苦茶な行動をとりつつもその実弟子のことを心配している梅寿がほろりとさせる感じでよかったんですが、そのあたりは健在。「落語で導く」という感じでもなくなったような気もするけど。

    相変わらず一編は短めなので、軽い読み物として空いた時間にさらっと読めるのがいいですね。

  • ちゃんとした監修に支えられた
    「荒唐無稽」は
    それなりに 面白いもの

    二作目に入り
    ますます
    面白し

  • 相変わらず師匠がむちゃくちゃでんがな。
    そのハチャメチャさ加減に磨きがかかったとは言わないけど、違う場所でまたも大暴れでございます。

    にしても、これからどうなるんだろう、彼は。
    思慮深さと浅慮がここまで同居していると、先が読めません。
    ほとんどわらしべ長者のような展開です。

  •  落語界を舞台にしたミステリ……なのかな。サクセスストーリーでもいいかもしれない。

     芸の内容に焦点をあてるのではなく、芸を物語の小道具としてうまく使っていて面白い。
    (芸の内容にこだわり過ぎて、その芸が肌に合わなくて困るというのもよくある話)
     一歩引いて客観的な著者のスタンスが好み。

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著者プロフィール

1962年大阪府生まれ。神戸大学卒業。93年「凶の剣士」で第2回ファンタジーロマン大賞佳作入選、短篇「落花する緑」で「鮎川哲也の本格推理」に入選しデビュー。2002年「銀河帝国の弘法も筆の誤り」で第62回日本推理作家協会賞短篇部門を受賞。ミステリー、ホラー、伝奇と様々なジャンルで活躍し、時代小説では「鍋奉行犯科帳」「浮世奉行と三悪人」などのシリーズなどがある。

「2023年 『貧乏神あんど福の神 秀吉が来た!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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