- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087748253
感想・レビュー・書評
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叔母の遺した家を引き継いだ蝶子は、2階を3人の女に貸してシェアハウスにした。
それから10年経ったあと年齢も中盤になった彼女たちの様子はといえば…。
親の介護や離婚、シングルマザーなどさまざまであるが、年齢など関係なしに男性の存在は気になるものらしい。
最終章の「流れてきた男」の久樹さんは何だったのか、謎である。
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20170224
初めて読む作家さんだったけど、読みやすくておもしろかった。
好きな感じだった。
桜ハウスみたいな共同生活、ちょっと憧れる。
ひとって、観客や相手次第で、どういう自分にもなれる多面性を持った生きもの -
年齢の異なる女性4人ぐらし。
大家さんの蝶子さんが選んだ人たちだから、そう気が合わないということもないだろうし、にぎやかで楽しいのではないかしら?
みんな独身でそれぞれ悩みを分かち合えるところが魅力。
最後に現れた男性はちょっと気になるな。 -
蝶子 46歳。
遠望子 41歳。
綾音 36歳。
真咲 31歳。
7年前、「桜ハウス」で生活を共にした4人の女性。
恋愛、離婚、親の世話…
年齢も生き方も様々な女たちの愛と本音を柔らかく軽やかに描き出す。
女性のもつ独特の雰囲気がふわりと香るシンプルな1冊。
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まるでどこかのガールズトークを聞いているような、そんな感覚で読めてしまう本。いくつになっても女の子は女の子なんだなあって気持ちになります。
最近よくある劇的な展開や小説ならではの内容なんかじゃなくて、過ぎゆく日々をただシンプルに描いた系統の物語を好む方におすすめです。 -
46歳、41歳、36歳、31歳、かつてルームシェアをしていた4人の女性が7年ぶりに顔を会わせる。
恋愛、離婚、介護、それぞれの人生を生きる彼女たち。
久しぶりに読む藤堂志津子。面白かった。
登場する男たちが、真面目で控えめでフェミニスト、男だからと頑張らなくていいよという視点で書かれているところが昔と変わらず、懐かしかった。
(図書館) -
叔母の残した家を改装し、間貸しした蝶子さん。
そこで一緒に暮らした遠望子、綾音、真咲。
シェアハウスの日々のあれこれ。
各世代の女性が同居するという話。
大好きなドラマ「すいか」を思い出しました。
どこにでもいそうで、でも個性的な登場人物達が興味深い。
家主の蝶子さんのように達観した感じで過ごせたら幸せだろうなと思いました。
妙齢の女性につきものの介護の話が切実。
ゆるく流れるようなストーリー展開が好みでした。
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ルームシェアを解消して7年。一つ屋根の下に暮らした4人が顔を揃えるのも7年ぶりだ…。
煩わしくも賑やかな生活を描いた作品かと思いきや、もう一緒に住んでいないとは。意外。
気が合う女同士、会えば話は盛り上がるし、各々が相手を大切に想っているのも伝わる。
等身大の女たちの正直な感情が小気味良い。色気より食い気、わからんでもないなぁ。 -
終盤までは淡々と読み進んで行く感じでしたが、最後のオチが良かったです!
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ルームシェアをする女性たち目線のエッセイのような話。
読んでいて嫌だと思ったのは、こういう奴はこーだ、的な批判が多い。お前はいったい「なに様だ!」と言いたくなる本。