家日和

著者 :
  • 集英社
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感想 : 525
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087748529

感想・レビュー・書評

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  • 先日、「田舎でロックンロール」を読んだので、下敷きが出来てたというか、作者の音楽趣味歴が、あ、あれだな、的に随所に現れる。展開のスピード感がちょうどよく、また笑いの含み具合も自分にはちょうどよくて、面白かった。「家においでよ」は、妻との別居を機に、自宅を自分の音楽趣味に合わせて好きなように改造する話。やっぱり男には自分の部屋を持ちたい願望がある。子供のころの秘密基地みたいな。「夫とカーテン」に登場する「夫」は、最初頼りなさそうだが、実はしっかり商売を成功させていくスーダラ感がとっても羨ましい気にさせられる。最後の「妻と玄米ご飯」は、作者そっくりと思われる作家が登場する。「田舎でロックンロール」を読んで、作者がいかにして作家を目指すようになったかが分かるが、全編、作者の実体験が裏打ちされたような、いわゆる男が外で働いて、女性は家に、みたいなありがちなサラリーマン家族に当てはまらない夫婦の姿を描いている。いいんじゃないか、そういう男の人生も、とどこか羨ましいような、ほっとするような読後感。

  • カーテンの話が面白かった。自分の旦那だったら嫌だけどw

  • もっと家庭を楽しまなければと思い知らされた。でもやっぱりお金があるから幸せなんですね。

  • 奥田さんの本
    さいこーだ(^_^)
    どれが一番いいか?
    これは迷うな。
    「家においでよ」
    男の城を作ると過程も
    めっちゃ共感するし。
    別居した夫婦がまた
    戻りそうなる
    そんな妙な距離感がいい。

    「ここが青山」
    にでてくる、かみさんが
    男前で潔くて好きだわー

    どの話も
    夫婦のかたちが
    いいんだなぁ〜

    無理に頑張らない、
    理想を求めない、
    ちょっと斜め、
    正論や正義ぢゃない、
    そんで、押し付けがましくなくて
    ほわっとやさいし。

    読み終わるとあったかくて
    はふっとなる。

    さて寝るか

    ブクログみたら2007年に読んでたんだー
    何度読んでもいいんだなぁ

  • 家とそこに住む人々のお話です。とても楽しく読みました。何か身につまされたりもしました。

  • 家においでよ が特に良かった。相手のことを最終的に思う気持ちが感じられる作品だから読後感が心地よい。

  • サクサク読めます。読後感もよいです。

  • 家シリーズ第3弾。

    安心の面白さ。

  • あっという間に読めちゃいました。
    家庭を持つ人がテーマで、ちまちまっとしたお話が詰まっている短編集です。
    基本、読みながら感じたことは、ふーん、とか、ほほ~っ!とか、なるほどなるほど、とかで、
    決して、へ~っ!!、とか、すごい!!、ではないのです。
    それが、いいのか悪いのかよくわかないけど、通勤時間が楽しく過ごせました。
    最後のお話し、ロハス生活をイジッた小説がどんなだったか読みたいなぁ、と、強く思いました。

  • ロハスの話ってご自身がモデルだったりするんですかね。優雅でいいな!

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著者プロフィール

おくだ・ひでお
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『最悪』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『ガール』、『サウスバウンド』、『無理』、『噂の女』、『我が家のヒミツ』、『ナオミとカナコ』、『向田理髪店』など。映像化作品も多数あり、コミカルな短篇から社会派長編までさまざまな作風で人気を博している。近著に『罪の轍』。

「2021年 『邪魔(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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