洗面器の音楽

  • 集英社 (2007年10月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (184ページ) / ISBN・EAN: 9784087748802

作品紹介・あらすじ

一体どれが現実で、そもそも私は誰なんだ?
殺人事件の身元不明被害者を、愛する情婦・麻里と思い込み、現実と虚構の狭間に巻き込まれていく作家。妄執と狂気、そして官能のカオスの中に手応えある現実を探ろうともがく男を描いた力作。

みんなの感想まとめ

現実と虚構が交錯する独特の世界観が魅力の作品で、主人公の思考が迷走する様子が印象的に描かれています。自叙伝的要素とデリヘル嬢殺人という重厚なテーマが並行し、読者は物語の中でさまざまな謎に直面します。最...

感想・レビュー・書評

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  • 記憶、注意力のバランスを崩し主人公の思考回路が迷走している事を宣言して描いているから当然、何が伝えたいの?と言いたくなる。柱は自叙、付随してデリヘル嬢殺人と娼婦の一代記が並走する。現実と虚構を行ったり来たり…でも最後の追記だけは紛れもない真実だナ。

  • 読後、どうこの作品を捉えたらいいのかわからず困惑。ミステリを多く読んでるせいか、最後謎が解決されるもんかと思ってたけれど、結局いろんなことが謎のまま残され、すっきりしない。虚構と現実が入り混じったまま終わってしまった・・もちろんそれは作者が意図したもので、むしろその混濁さがこの作品の味だけど。麻里はどうなったのか、ヤマダさんが何者なのか、小山田はいったい誰を殺したのか・・それとも全てが作中作という設定なのか。そしてこの作品はどうカテゴライズしたらいいのか、どにが中心なのか、よくわからない。タイトルの意味も結局よくわからない。娼婦だとかストーカーだとか殺人事件だとかわかりやすい単語が並んでいるのに、まさかこうもわからない話になってしまうとは!面白かったかどうかって聞かれたら、面白かったと答えるしかないし、でもどこが面白いのか説明しろと言われても、説明できない。

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著者プロフィール

藤谷 治(ふじたに・おさむ):1963年生まれ。小説家。日本大学芸術学部映画学科卒業。会社員を経て、東京・下北沢に本のセレクトショップ「フィクショネス」を経営。『いつか棺桶はやってくる』(2008年)三島由紀夫賞候補、『船に乗れ!』(2010年)本屋大賞第7位。『世界でいちばん美しい』(2014年)織田作之助賞受賞。著書に『小説は君のためにある』『小説にできること』『睦家四姉妹図』(筑摩書房)などがある。

「2024年 『文学傑作選 鎌倉遊覧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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