マザコン

  • 集英社 (2007年11月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (232ページ) / ISBN・EAN: 9784087748833

作品紹介・あらすじ

だれもがマザコンなのかもしれない。
頼まれたコーヒー豆を忘れたおれに佐由理は言った「あなたマザコンよ」。それは違うだろう。いさかいの中ふと思った、おれは母を知らなかった、と――淡くもあり、濃密でもある人とのかかわりを描く作品集。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

母親との関係をテーマにした短編集で、さまざまな親子の絆や葛藤が描かれています。各エピソードには、読者自身の母親を思い起こさせるような普遍的な要素が散りばめられ、共感を呼び起こします。特に、現代において...

感想・レビュー・書評

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  • 母親がテーマの短編集。
    どのお話にも自分の母親が少しずついるような気がした。
    世の中はマザコンと聞くと男性を連想してしまうが、今の時代は、マザコン女性がとても多い気がする。
    筆者のあとがきがとても心に残った。

  • 一度読んだ本をまた読んでしまいました。空を蹴ると鳥を運ぶが面白かったです。

  • 「だれもがマザコンかもしれない。」という帯にひかれて手に取った。いろんな母親がいていろんな母と子の関係があった。うまくいかないな〜、もやっとするな〜、という読後感。「ふたり暮らし」が怖かった…。

  • ボケてしまったような母親。六十を過ぎてからフィリピンに移住した母親。鳥を六羽買っている母親。夫に嫌気がさしていると言いつつも、実は仲良くしていた母親。再婚した母親。三十代後半の娘とふたりで仲良く暮らす母親。息子と二十年以上会っていないけれど、食べ物を送ってくる母親。初恋の人を探しに息子夫婦と北海道へ向かう義母。

    色んな母親がいた。そして母親がいるということは、親子関係があるということ。年老いた母親には中年の息子か娘がいるのだ。

    作家デビューを夢見て仕事を辞めたものの結局何もうまくいかず、妻にも逃げられ、20年以上会っていない母親にオレオレ詐欺のフリをして電話をかける中年男の話、『クライ、ベイビイ、クライ』がすごくよかった。
    全部うまくいっていないけど、母親の声を聞けばまっとうになれるんじゃないか、という短絡的な発想もいいし、なにも好転していないのになんとなく前向きな気持ちになって終わるのもいい。


    いまの自分の年齢の時には、もう母親は幼い自分を育て始めていた、なんて考えると、妙な焦燥感に駆られてしまう。
    けれど、当時の母親だっていまの自分と同じようにつまらないことにイラついたり、些細なことで喜んだりしていたのかな、と想像すると同じ時代を一緒に生きる同志みたいに感じたりもする。同志というか、先輩というか。

    自分の母親も去年還暦を迎えた。体が動くうちに旅行なり、ジム通いなり、好きなことを楽しんでほしい。自分の人生を楽しんでほしい。

  • 母と子(中年)をめぐる短編集。

    角田光代さんは「暗い」と敬遠してきたんだけれど、母子関係(特に母娘関係)は今一番関心のあるテーマなので読んでみました。・・・すごいよかったです。他の角田さんのものも今更ながら読んでみようかと思うほど。

    「鳥を運ぶ」・・中年になっても「母を失望させない」ことに心を砕く主人公の心のありように共感。私自身、母親を喜ばせることからどれだけ離れられたかとなると疑問だから・・

    「パセリと温泉」・・「私が今まで見てきた世界は、私自身のものだったのか、それとも母親の目を借りて見ていた一枚の布地だったのだろうか」という言葉にはっとさせられました。母親に「世の中は悪だ」と教え込まれた主人公の苦悩には深く共感します。母親の価値観から自立するのって本当に大変なんだよね。

    「マザコン」・・・夫婦関係ってどうしても親からの自立度が問題とされます。それをよく描けています。「幼い子どものように何もかも母に打ち明けたい衝動」で浮気を告白されたら奥さんもたまらないでしょうね。

    色々考えさせられた優れた作品。

  • まさに角田光代、的な短編集。全部母親にまつわる話だけどなんだかエキセントリック。理解がおいつかない話が多い。角田光代のお母さんが亡くなった話は知ってて、それを受けて書いたのかなと思ってたら、書いてる途中に倒れて、亡くなって、色々思いが変わって、という経緯があったらしい。
    母親にまつわる話、といったらなんでも共感できる、と思ったら大違い。母と子の関係は代替のきかないものである。

  • 短編集。面白くない。読みにくい。何が言いたいのやら。

  • あとがきによると、娘からみた母の話の短編集ということです。読後、ああ、あるよね、こういうこと、という気持ちの悪い共感があります。母からのなんともいえぬ影響、母に対する言葉にならない気持ち、そんなことがぬめっと書いてある感じの本です。また時間をおいて読んでみたいかも。

  • 読了日2010/01
    空を蹴る・雨をわたる・鳥を運ぶ・パセリと温泉・マザコン・ふたり暮らし・クライベイビイクライ・初恋ツアー 全8編からなる母についての短編集。
    とても近い存在なのにふとした瞬間、とても遠くて手の届かない存在に思えてしまう母親。とても神秘的な存在に思えます。
    この本には、母とのそんな不思議な気持ちの距離感が子供の目線から描かれています。
    自分が知ってる母親の違う面を見たときのショックや違和感。
    母親から自立するということは、きっといくつになっても難しいのだと思う。
    この短編集のなかには、一般的に言われる病的なマザコンの話はない。
    だれもが男も女も歳を取ってもマザコンなのだ。

  • 男はみんなマザコン?
    普通の男はみんなマザコン。かな。でも良いんだよ。

  • 大人になった子どもたちから見た、母の話
    なんとなくどの話もどんより暗い感じ

    『ふたり暮らし』は恐ろしいほどべったりの母と娘の話
    娘の人生にいちいち口出しする、うざい母なのに
    娘はそれをすんなり受け入れる
    けっこうないい年になっても結婚もせず母と二人で暮らしている…
    あり得ないーと思ったけど、けっこう現実にもこういう母子いるよね…

  • 子供は母親にずっと変わらないでいてほしいんだなあ。男女関わらず大人になっても、母親は自分が幼かったころのままでいてほしいんだな。子供自身はどんどん変わってくのにね。
    母親の立場としてはそう思った。
    子供の立場で読んだら、自分の母親と重なるところ多くてちょっと傷ついた。どこの母親も娘に父親のグチを聞かせるものなんだな。
    わたしは言わないようにしよう。笑

    角田光代さんの小説は会話がリアルで好き。登場人物が知っている人みたいに思える。

    2016/9/22

  • ここに登場する母は、私の母ではないかと思うくらいよく似ていた。共感しまくり。さすが角田さん、と思いました。

  • 母親との関係を描いた短編集。
    わかるような部分もありつつ、あまり気持ちの良い話ではなかったかな。

  • 【27/10000】
    マザコン/角田光代
    角田光代さんの本。親子関係について考えさせられます!

    ★★★

  • 大人になって、母親を見つめている短編小説であるが、どれも、最後は、、、どうなるの?、、、、と言う感じの終わりかたである。

    母親だって、普通の子供から、大人になり、子供を出産して親になっただけで、聖母でも、賢母でも無いのである。

    べったりの親子関係でもなく、この小説は、「マザコン」と、題名になっているが、母親を得体のしれない人物像に描かれている部分がある。
    一緒に、家庭で暮らしていても、家族の一人一人の事を、親も全部を知っているわけでもない。
    子供でさえ、親がどんな人生を歩んできたか?知る由も無いのだから、、、
    そんな考えの中の小説の様な感じで、少し、母親を他人の様な感じの目で、眺めているような短編であった。

  • あとがきが一番良かった。

  • 母に対する何とも言えない感情が伝わった

  • わかるわかる。

  • 2014/8/2 読了

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著者プロフィール

1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年『幸福な遊戯』で「海燕新人文学賞」を受賞し、デビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で、「野間文芸新人賞」、2003年『空中庭園』で「婦人公論文芸賞」、05年『対岸の彼女』で「直木賞」、07年『八日目の蝉』で「中央公論文芸賞」、11年『ツリーハウス』で「伊藤整文学賞」、12年『かなたの子』で「泉鏡花文学賞」、『紙の月』で「柴田錬三郎賞」、14年『私のなかの彼女』で「河合隼雄物語賞」、21年『源氏物語』の完全新訳で「読売文学賞」を受賞する。他の著書に、『月と雷』『坂の途中の家』『銀の夜』『タラント』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『月夜の散歩』等がある。

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