ベーコン

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 483
レビュー : 117
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087748918

感想・レビュー・書評

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  • すべて食べ物がタイトルになっている短編集。

    直接食べ物がテーマになっている感じではなく、物語の中にさらりと当たり前の様に出てくる。
    まあ人間の生活で食事をするという事は当たり前の事なんですが、その当たり前がなぜが印象深く脳裏に残ってしまう。
    すっごく美味しそうなんですよ。

    また、井上さんの作品は人間の性も同時に描いてあるのでその相乗効果なのかな。
    人間の三大欲求のうちの二つ。

    井上荒野さんの短編は間違いない、むしろ短編にこそ彼女の良さが際立つ様な気がします。

    またしても胸が熱くなる充実した読後感でした。

    ほうとう/クリスマスのミートパイ/アイリッシュ・シチュー/大人のカツサンド/煮こごり/ゆで卵のキーマカレー/父の水餃子/目玉焼き、トーストにのっけて/ベーコン

  • ドライな印象の短編集。
    出てくる料理はどれもおいしいそうなのに
    物語はどれもちょっと塩辛い。

    時期的に「クリスマスのミートパイ」がぴったりきた。
    この奥さんのようなパートナーの不調にも動じない
    それでいて思いやりのある女になりたいものだ。

    • vilureefさん
      こんにちは。

      井上作品に出てくる食べ物はどれもこれも美味しそうですよね~♪
      この本でアイリッシュシチューが印象深いです。
      ラム肉の...
      こんにちは。

      井上作品に出てくる食べ物はどれもこれも美味しそうですよね~♪
      この本でアイリッシュシチューが印象深いです。
      ラム肉の煮込み臭くないんだろうか・・・、などと想像しながら読んだ記憶があります。
      2013/12/24
  • 雑誌『ダ・ヴィンチ』で食べ物を扱った小説を紹介していて、これはその中の1冊。この作家の『キャベツ炒めに捧ぐ』が良かったので期待して読んだのだけど、残念ながら私が好きなタイプの小説ではなかった。
    ほとんどが不倫を扱った短編で、ウェットな読後感。私が読みたかったのは、もっとカラッとしていて、登場した食べ物を後で食べたくなるような小説だったのに。そりゃ確かに食欲と性欲はヒトの因果の元だけれど、わざわざそれらを関連付ける手法は嫌いだ。
    唯一良かったのは「ミートパイ」という一編。読後しばらくミートパイのことが頭から離れなかった。オーストラリア滞在中によく食べていたのだ。あんなに好きだったのに、帰国してから食べてない。今度のクリスマスに作ってみようかな。

  • 短編集。

    もっと爽やかなイメージだったんだけど全然違った。
    タイトルが食べ物のわりに、美味しいものの描写は皆無に近く、
    恋愛ものの印象のほうが強かった。
    つまらなくはないけれど、期待はずれでした。

  • メディアマーカー・読了コメントRSSで興味。

  • 何かを食べたい、ということは、誰かを抱きたいということだ。食と性愛にまつわる9つの短編。

    二股や離婚など、なかなかシビアな状況にいる主人公たちだが、彼ら彼女らが食べる料理のなんと美味しそうなこと。
    読むとお腹が空いてくる。
    ベーコン、食べたいなぁ…

  • 小川糸さんがエッセイで触れていたので。
    物語の雰囲気がふたり似ている。短編。不倫おおめ。

    C0093

  • 江國香織さんが「物語のなかとそと」の中で井上荒野さんの「ベーコン」を読み、井上荒野さんの文章が好きだと書いていてとても気になり手にしてみた。

    大人の物語だった。短編であるところがとても良かった。さらっと 不倫や、出ていった母のこと、壊れかけの夫婦などを書いていて、でも結末を聞かされずに済むからとても気持ちいい。

    「クリスマスのミートパイ」がとくにすきだった。仕事に行けなくなってしまった夫とキャットシッターをする妻はもうなんとなくすれ違いはじめたような夫婦に見える。実家から送られてきた絵本の中にでてくるミートパイ。
    それを食べられることになるラストが可笑しくて、最高に優しかった。

    1番食べたくなったのは、「アイリッシュ・シチュー」ふふふ。

  • 井上荒野さんの作品は6~7冊目です。「静子の日常」が一番印象に深いです。今回読んだのは「ベーコン」、2007.10発行、短編9話、食べ物をタイトルにつけてますが、大人の男と女の物語です。「ほうとう」「ミートパイ」「煮こごり」「ベーコン」が気に入りました(^-^) 井上荒野さん、直木賞作家だけあって読み応えがありますね。(この作品が2007年、直木賞は「切羽へ」で2008年でした)

  • 井上荒野さん、ブクログ談話室のスレッド「食事シーンのある話」でいくつか推薦されてたな、というぼんやりとした情報だけで図書室の「作家別・あ行」の棚へ。中でも一番読みやすそうな短編集をお借りすることに。

     人の気持ちが動くとき、
     人生が少しだけ変わるとき。
     いつも何かを食べていた。

     何かを食べたい、ということは、
     誰かを抱きたい、ということだ。

     食と性愛にまつわる9つの短編(いずれも帯より)

    んんんんん~~~~~~~。
    何と言うか、食べ物あんまり関係なくない?という感じ。
    個人的に「食7:性愛3」くらいを期待して読んだのですが、蓋を開けたら「食1:性愛9」だったなあ。
    その「食1」も、不倫相手が好きだった食べ物とか、セックスしている最中に煮込んだシチューとか、初めてセックスした後に食べた朝食だとか、なんかこう、諸手を挙げて「美味しそう!!!」とは言い難いものばかりで……。

    談話室で紹介されていた『キャベツ炒めに捧ぐ』と『チーズと塩と豆と』は読んでみたい。

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著者プロフィール

1961年東京都生まれ。1989年「わたしのヌレエフ」でフェミナ賞、2004年『潤一』で島清恋愛文学賞、08年『切羽へ』で直木賞、11年『そこへ行くな』で中央公論文芸賞を受賞。ほかに、『もう切るわ』『だりや荘』『誰よりも美しい妻』『ベーコン』『つやのよる』『キャベツ炒めに捧ぐ』『ほろびぬ姫』『虫娘』『悪い恋人』『リストランテ アモーレ』『ひどい感じ 父・井上光晴』『ママがやった』など著書多数。

「2018年 『100万分の1回のねこ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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