ベーコン

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087748918

感想・レビュー・書評

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  • すべて食べ物がタイトルになっている短編集。

    直接食べ物がテーマになっている感じではなく、物語の中にさらりと当たり前の様に出てくる。
    まあ人間の生活で食事をするという事は当たり前の事なんですが、その当たり前がなぜが印象深く脳裏に残ってしまう。
    すっごく美味しそうなんですよ。

    また、井上さんの作品は人間の性も同時に描いてあるのでその相乗効果なのかな。
    人間の三大欲求のうちの二つ。

    井上荒野さんの短編は間違いない、むしろ短編にこそ彼女の良さが際立つ様な気がします。

    またしても胸が熱くなる充実した読後感でした。

    ほうとう/クリスマスのミートパイ/アイリッシュ・シチュー/大人のカツサンド/煮こごり/ゆで卵のキーマカレー/父の水餃子/目玉焼き、トーストにのっけて/ベーコン

  • ドライな印象の短編集。
    出てくる料理はどれもおいしいそうなのに
    物語はどれもちょっと塩辛い。

    時期的に「クリスマスのミートパイ」がぴったりきた。
    この奥さんのようなパートナーの不調にも動じない
    それでいて思いやりのある女になりたいものだ。

    • vilureefさん
      こんにちは。

      井上作品に出てくる食べ物はどれもこれも美味しそうですよね~♪
      この本でアイリッシュシチューが印象深いです。
      ラム肉の...
      こんにちは。

      井上作品に出てくる食べ物はどれもこれも美味しそうですよね~♪
      この本でアイリッシュシチューが印象深いです。
      ラム肉の煮込み臭くないんだろうか・・・、などと想像しながら読んだ記憶があります。
      2013/12/24
  • 雑誌『ダ・ヴィンチ』で食べ物を扱った小説を紹介していて、これはその中の1冊。この作家の『キャベツ炒めに捧ぐ』が良かったので期待して読んだのだけど、残念ながら私が好きなタイプの小説ではなかった。
    ほとんどが不倫を扱った短編で、ウェットな読後感。私が読みたかったのは、もっとカラッとしていて、登場した食べ物を後で食べたくなるような小説だったのに。そりゃ確かに食欲と性欲はヒトの因果の元だけれど、わざわざそれらを関連付ける手法は嫌いだ。
    唯一良かったのは「ミートパイ」という一編。読後しばらくミートパイのことが頭から離れなかった。オーストラリア滞在中によく食べていたのだ。あんなに好きだったのに、帰国してから食べてない。今度のクリスマスに作ってみようかな。

  • 短編集。

    もっと爽やかなイメージだったんだけど全然違った。
    タイトルが食べ物のわりに、美味しいものの描写は皆無に近く、
    恋愛ものの印象のほうが強かった。
    つまらなくはないけれど、期待はずれでした。

  • 「生皮」を読んで気になっていた井上荒野さんの小説。料理とそれに纏わる人々のエピソードを描いた短編集です。不倫をテーマにしていたり、ほろ苦い作品が多いので好みが分かれるかも。はっきりと結末を書かずに読者に想像を委ねる作品もあり、後味があまりすっきりしないので私は好きではないです。

  • 「クリスマスのミートパイ」「煮こごり」が好きだった。不倫の話が苦手だからだと思う。

  • 人間模様と食事。
    特別美味しそうに描かれている訳ではないのになぜだか印象に残る。
    どうして今まで読まずにいたのだろう。

  • みずみずしいかんじ。ゆで卵のキーマカレーがよかったな。

  • 佐野史郎の舞台でやっていて観に行けなかったので気になって購入した本。人間の暖かみや複雑な感情、白と黒だけではわけられない人の物語が思い出の食べ物とともに綴られていた。

  • タイトルに惹かれて。ごはんものの物語っていいよね。
    大人な恋愛模様のあれこれ。
    文章が好きだった。
    特によかった話は「クリスマスのミートパイ」「煮こごり」あたりかな。

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著者プロフィール

井上荒野
一九六一年東京生まれ。成蹊大学文学部卒。八九年「わたしのヌレエフ」で第一回フェミナ賞受賞。二〇〇四年『潤一』で第一一回島清恋愛文学賞、〇八年『切羽へ』で第一三九回直木賞、一一年『そこへ行くな』で第六回中央公論文芸賞、一六年『赤へ』で第二九回柴田錬三郎賞を受賞。その他の著書に『もう切るわ』『誰よりも美しい妻』『キャベツ炒めに捧ぐ』『結婚』『それを愛とまちがえるから』『悪い恋人』『ママがやった』『あちらにいる鬼』『よその島』など多数。

「2023年 『よその島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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