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Amazon.co.jp ・本 (168ページ) / ISBN・EAN: 9784087748963
作品紹介・あらすじ
四人の少女たちが織りなす愛と孤独の物語
資産家の娘だけが入れる特別な学校に「捨てられた」四人の少女たち。閉じた空間で生まれる愛情、執着、嫉妬。濃密で危うい感情の行く先は――。大人のための“少女小説"。
みんなの感想まとめ
閉ざされた空間で織りなされる四人の少女たちの愛と孤独の物語は、心の寂しさや虚しさを埋め合う彼女たちの姿を通じて、切なさと美しさを感じさせます。特別な学校に入学した彼女たちは、まるで少女そのものでありな...
感想・レビュー・書評
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タイトル通り雨の似合うストーリー。
隔離されているかのような土地に立つ女子大の寮に住む4人の少女達。大学生ともなると、未成年とは言え少女という感じではないかもしれないが、この物語に出てくる4人は少女以外の何物でもないくらい純粋で清らかだ。心の寂しさや虚しさをお互い埋め合う姿は痛々しい程。
現実とはかけ離れた耽美な雰囲気が好きな方は是非!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「ロード・オブ・ザ・リング」や「ホビット」シリーズで知られるピーター・ジャクソン監督の「乙女の祈り」という映画を思い出した。
世界の果てと表現される世間から隔絶された学園で幽閉生活をおくる少女たち。
実際は大学生なので少女ってほどでもないけど、みんなまるで少女。
閉鎖的で排他的な人間関係と脆くて危うい絆にすがり、抑圧されて苦しんでも、それでも食べて寝て息をする。
切ないけど美しいな。
ちなみに「乙女の祈り」は、もうずいぶん昔に見たきりなので細かいとこは覚えてないけど、当時すごい絶賛したことは覚えてる。
こんなおっさんが、思春期の多感な少女たちをこんなリリカルに美しく描いているなんて!という衝撃と、さすが「ロード・オブ・ザ・リング」の監督!と感心する甘美で繊細な表現で、完成度がとても高い作品です。 -
訳ありで閉ざされた学校に入学した資産家の子供たち。しかし舞台は学校ではなく、寮である。人の気配をほとんど感じない塔の形をした鳥籠の中で出会い、身を寄せ合う四人の少女たちの心の叫びは、互いを絡めとりながらそれぞれの結末へ向かっていく。雨にけぶる塔の中でくゆる煙草の煙だとか、おいしそうな匂いを放つマフィンだとか、ピアノの音だとか、色あせた世界で五感を刺激する描写が静かに重くのしかかってくる、そんな物語だった。
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外界から遮断された岬の学校。
陸の孤島である寮で、資産家の娘たちはひっそりと寄り添い合う。
ある者は逃げるために、ある者は家のための「駒」として使われる日のために。
終始退廃的で薄暗い雰囲気に包まれた世界観。
「大人のための少女小説」という謳い文句を見かけたが、なるほどその表現がしっくりとくる。
この世界観と、それをかたちづくる言葉選びのうまさだけで充分価値がある作品。
くらくらするほど心惹かれた。
煙草やバナナのマフィン、サティのピアノ曲が読後も胸の中に渦巻いている。
「今」しかないからこそ、そのかけらはきらきらと輝くのだろう。
都岡と三島の主従とも友愛ともつかない関係性が好き。 -
女の子たちの息詰まる世界。
まさに倒錯の世界という感じ。
好きな人はとても好きだと思う。
私には重たく感じられた。-
レビューを拝見し、「女の子たちの息詰まる世界」と記載されていたので、超女子独特の世界(グループを作るとか)を想像してしまいました!!。
そ...レビューを拝見し、「女の子たちの息詰まる世界」と記載されていたので、超女子独特の世界(グループを作るとか)を想像してしまいました!!。
そんな世界が苦手なので、私も重く感じてしまうのではと思いました(><)。2012/10/18
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文庫化するのをずっと待って、やっと購入(笑)
思っていた以上に濃い女の子同士の関係が描かれていてとても読み応えがありました。私は好きです。そもそも百合が好きなので(笑) -
閉じた世界の、少女たちの孤独。脆く危うい彼女たちの心。
http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-216.html -
ここは「世界の果て」。捨てられたわたしたち。
一番孤独なのは、だあれ?
少女たちが抱える心の闇・孤独・閉塞感が物語全体を覆っています。
全体的にモヤで覆われたような雰囲気、現実感のない印象。それが、耽美で美しい。
誰かに感情移入するよりは、『雨の塔』という作品が醸し出す世界観に浸ることが出来ました。
閉塞感を感じる中だからこそ、物語の中に出てくる、空の写真のコラージュやマフィン、温かいコーヒー、煙草の香り・・・これらの描写がいっそう引き立っていると感じました。
私もマフィンを作りたくなりました。
装丁もとても美しいです。4人の少女が籠の中に入っています。 -
誰が誰か分からなくなった
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陸の孤島と言われる、外界から隔絶された全寮制の女子大を舞台に、四人の少女の関係性と、それぞれの揺れ動く繊細な想いを綴った物語。
ちょっと浮世離れした設定ではありますが、儚さや美しさが際立つ世界観に惹きつけられました。
シャンプー、マフィン、煙草など、香りを連想させるアイテムの用い方が効果的で、甘さと苦さ、救いと諦めが共存する物語に、彩りを与えているように思います。 -
ストーリーはいまいち入り込めなかったし、先が気になる展開もなかった。娯楽小説じゃなくていわゆる純文学?みたいな感じを受けた。登場人物が現実離れした上流階級の人間なので感情移入できない。文章は綺麗だった。
おもしろくなかったので、返却期限が迫る中で読み進めるのが大変だった。 -
陰鬱な空気感がどうにも苦手。
入り込めないまま、なんとか読了。 -
2021/08/27-08/29
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4人の女の子が織りなす、大人のための少女小説。
儚くも美しく、かつ色気があり、甘く濃密な百合っぽさ漂う内容となっています。
耽美的な雰囲気にどっぷり浸って楽しめる作品ですね。
個人的な好みとしては、年齢がもう少し下でも良かったかなと。
“少女”って幾つまで?高校生くらいが一番しっくり来るように思います。 -
隔絶された寮に送られた、四人の少女の物語。
ほの暗いジュニア小説といった雰囲気で、懐かしさも感じながら読んだのだけど、割とあっさり終わった印象。 -
少女漫画的な流れのストーリー。そこはかとなく耽美チックな内容かと。
登場する四人の少女の境遇は正に表紙の通り。
カゴの中に入れられた四人は抜け出すために足掻こうとせず、過去にとらわれ続け、漫然と日々を過ごす。
ストーリーが展開に従い、四人の素性、ここにいる理由が少しづつ打ち明けられる。
四人の個性、お互いの関係、想いがゆっくりと変化してゆく。
最終場面、雨の塔で、一人は絶望的な選択を、一人は成り行きで救われ、一人は友を救うために自ら動き、もう一人はそれにより救われ、それまで以上の絆で結ばれる。
それぞれ異なる結末が印象的であった。
著者プロフィール
宮木あや子の作品
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