星へ落ちる

  • 集英社 (2007年12月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (136ページ) / ISBN・EAN: 9784087748970

作品紹介・あらすじ

一つの恋愛と三人の孤独――
元彼の部屋を出て、「彼」と付き合い始めた「私」。「彼」が女と浮気をしていると知り、自殺を考える「僕」。突然去った「彼女」を待ち続ける「俺」。愛するほど孤独になる、三人の絶望と激情。

みんなの感想まとめ

愛と孤独が交錯する五編の連作短編集は、三人の視点から描かれた切ない物語が特徴です。元彼との関係を終え、新しい恋に進む「私」、浮気を知り自殺を考える「僕」、去った「彼女」を待ち続ける「俺」。それぞれの心...

感想・レビュー・書評

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  •  

           『星に落ちる』


    これは 今から十七年前の作品✨
    色褪せずに とっても素敵な作品



    五編からなる連作短編集
    私、僕、俺 の視点で描かれていて…
    それぞれの想いが切なくって
    感情移入しまくりながら読んでしまう




    「星へ落ちる」
    彼との部屋を出て新しい彼と
    付き合い始めた私。


    「僕のスープ」
    彼が女と浮気をしていると知り
    自殺を考える僕。


    「サンドストーム」
    彼と共に暮らすことになっても
    不安なままの私。


    「左の夢」
    彼女が突然去ってしまった部屋で
    待ち続ける俺。


    「虫」
    彼と結婚することになったが、
    絶望していく私。


    ねっ!
    これ読んだだけでも
    気になってしまうでしょう?


    前作の『ハイドラ』もそうなんだけど
    金原さん…前と雰囲気が変わったなぁって
    感じます
    『オートフィクション』あたりからかなぁ
    なんて言ったらいいんだろう…
    落ち着いた感じ?
    文の奥行き?
    繊細さだったり、ことばの妙だったり…?

    私、僕、俺、 それぞれ上手に描かれていて
    同じ空間で覗いてる感が…ヤバイの
    彼の視点では描かれていないのが
    いいんだよなぁ✨

    「ねぇ、結婚しようよ」
    …ってね 言われるの
    嬉しいはずなのに…
    不安で仕方がないって気持ちが
    わかるわぁ、、、溜息しか出ないわ



    私と彼の関係が浮気だった頃は、あの人が私の影に怯えていたのに彼があの人の元を去ってからは、私があの人の影に怯えている。



    って…すごいなぁ 金原さん♡
    まだまだ
    読み続けていこうって考えているのだけれど
    だいたい あと十八作品かなぁ
    どんなふうに変化するのかしら?
    楽しみだなぁ ♡♡♡


    余談なんですけど…
    金原さんの描く女性…
    作家さんって設定がかなり多いの!
    あと…ジントニック頼みがち!!


             えへへ o(^▽^)o










  • 引き続き再読中。

    4人の恋愛がそれぞれの視点から描かれる短編集。

    中心にある男性だけの視点がなく、いったいどんなこと考えて
    こんな生活おくっているんだろうって思うけど、
    それ以外はどの人の気持ちもよく伝わり、特に「左の夢」は
    幸せだった頃の回想が恐ろしくリアルで悲しくて、読んでいて泣いた。

    嫉妬、別離への恐怖、もう無理だとわかっていながら
    してしまう執着。たまらなく痛いけどどんどん読んでしまう。

  • 好き。
    今までとちょっと違うって、可愛いらしい感じがあった。
    それぞれの視点で描かれていてそれぞれの主観と客観のずれが楽しい

  • 2021年 6冊目


    主人公が最愛の人からプロポーズされたあとゲロ吐いたのがよかった。最初から最後まで醜いのだけど、安っぽさはなくなっていく。

  • 若い女性向けのポップな感じが「狙ってるな」って印象
    ゲイ設定とか・・・
    登場人物は主に四人、それぞれ一人称、二人称での登場
    名前はない
    むしろ「彼の恋人」の名前など、頑なに伏せている演出

    「彼」という星の引力に引きつけられ、まわりをぐるぐる回るだけの私たち。
    「彼」がどういう人物なのか、語られることはない。

  • なんとなく読み始めて一気に読んだ。恋する者の苦しさ、って感じ。追う側はいつも苦しい、あの手この手でみっともなかったり、格好付けたり、どうにもできなくて苦しい。相手も自分も同じ分量で好きになれたらいいのにね、でもだとしたらつまらないのかも。

  • 真っ赤な装丁。墜落、埋没していく男女4人。人を好きになることは落ちていくことかも。

  • 金原ひとみの文章の書き方にハマったキッカケの本でもある。
    面白いのは、登場人物のうちの一人の「彼」からの心情描写がひとつもない点だと思う。それなのに、この人の文章の独特な「スピード感」が鈍らない所が好奇心を掻き立て、あっという間に読み終えてしまった。

    「私」も「僕」も「俺」も、そして「彼」も一人ひとり違う状況や考え方を持っているのに、彼らには何かの共通点があるような気がする。
    それを言い表せないもどかしさがなんとも言えない。
    ただ、その共通点を軸に話がスッと伸びて、気が付いたら話が終わっていた。
    そこには漠然とした何かが心に残るけれど、それは嫌なシコリとしては存在しない。
    そういう所が金原ひとみの味なのではないかと思う。

  • 自分に自信たっぷりなくせに、大切な人が離れていくのが怖くて怖くて仕方がなく発狂にまで追い込まれる2話目の男の子にゾッとした。ストーカーチックな元彼には、最後、光がさしたようでホッとした。女が書く女はいつも、あんな感じな気がする。

  • あまりに衝撃的な『蛇にピアス』以降、敬遠していた金原ひとみの近作。

    「恋に落ちる」とはいうが、その気持ちをリアルに表現出来ている。ちょうど賞を取ったときから今に至る彼女の私生活とかなり重なっているように感じた。(そう思わせるように書いたのかもしれない)元彼の言葉をパソコンに打ち込むシーンなど、特に。

    この本は私にも「わかる」。


    作成日時 2008年01月15日 19:49

  • 芥川賞受賞した「蛇にピアス」は衝撃作で感動したのだが、同じ作家なのか?と思うくらい、私には全く響かなかった。

  • 私、彼、私の元恋人、彼の元恋人。女一人と男三人、誰も幸せにならない恋愛小説。“恋愛感情”って言葉は美しいけど“依存”や“執着”と表裏一体で、それを極限まで濃縮させたらこんな風になっちゃうのかな。
    あと、金原さんってすごい作家さんだなと思った。全然救われない展開なのに、登場人物全員に感情移入して共感できてしまう。一番罪深いのは“彼”のはずなのに、彼はオム・ファタル的にただ惹きつけてしまうだけであって決して悪い男じゃない。だからこそ救われない。人生って惨めなもんだよねえ。ほんと。

  • 私、彼、彼の彼氏、私の元彼、の4人が登場するお話で、章ごとに、私、彼、私の元彼、と視点が切り替わるスタイルでした。浮気しているときは心の距離が近いのに、いざ同じ部屋で生活をして付き合い始めると心の距離が遠くなってしまうのは人間の性なのでしょうか。主人公は、彼氏のことが大好きで何一つ不満もないはずなのに、初めて会ったその時から彼のことを好きになりました。恋人に不満がなくとも浮気してしまうものなのだという描写が、現実的で虚しかったです。

  • すごい本だった…星を見つめているとくるりと天地がひっくり返りそうに感じるという話に始まり、浮気相手だった自分と浮気されていた彼の恋人の立場や幸不幸が逆転しているねというオチ、すごかった。最悪の仕掛け絵本って感じ。どうしようもない人々が本当にどうしようもなくなる話。いい気持ちにはならないけど、雰囲気や構成込みでかなり好みだった。
    面白かったけど彼はしっかりしろマジで!!!浮気すんな〜〜〜!!!

  • 暗いし痛いし辛気臭い

  • 重いけど好き

  • 10年ぶりに小説を読んだが、とても読みやすかった
    頭の中で情景が想像できて、登場人物の様子もわかりやすかった

    読了後は誰も幸せじゃないじゃんと思った
    個人的に性別や性対象が何であろうと、浮気や浮気相手から本命に格上げされても同じことが起こると思っている
    なので、「私」があの調子だとまた浮気相手を作って「彼」はそっちにいってしまうんだろうな
    「彼の元恋人」と「私の元恋人」は真っ直ぐ相手を愛してきたので、いつかまた素敵な恋愛ができることを祈る

  • すんなりと内容がはいってきてとても読みやすかった。
    ひとの心の奥を描いている力作。

  • 愛って怖くて醜くい。
    私はここまで誰かを愛したことがないからここまで1人の人に執着できることが羨ましく思う気持ちもある。

  • 太陽を見上げると、ひっくり返りそうな気がして、私は思わず目を閉じた。いつか、私は彼に墜落した。そして今も炎上している。
    (P.33)

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著者プロフィール

1983年東京都生まれ。2003年に『蛇にピアス』ですばる文学賞を受賞しデビュー。翌年同作で芥川賞を受賞。10年『TRIP TRAP』で織田作之助賞、12年『マザーズ』でBunkamuraドゥマゴ文学賞、20年『アタラクシア』で渡辺淳一文学賞、21年『アンソーシャル ディスタンス』で谷崎潤一郎賞、22年『ミーツ・ザ・ワールド』で柴田錬三郎賞を受賞。他の著書に『AMEBIC』、『オートフィクション』、『fishy』、『パリの砂漠、東京の蜃気楼』、『デクリネゾン』、『腹を空かせた勇者ども』、『ナチュラルボーンチキン』『YABUNONAKA -ヤブノナカ-』など。

「2025年 『マザーアウトロウ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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