ラッフルズホテル

  • 集英社 (1989年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784087751338

感想・レビュー・書評

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  • あんまり内容覚えてなかったんですが、これは若気の至り的作品なんでしょうか。確か映画も全然面白くなかった記憶がありますが、小説としても何と言うか浅いなぁという一言です。

  • お前はジャングルに咲く野生の蘭のようだ。戦場の影をひきずるカメラマン狩谷のことばが女優・萌子の胸に響く。華やかなシンガポールの夜に交錯する男の過去と女の想い…。すべてをすてた萌子の愛の追跡。書き下し恋愛長篇小説。
    描写は面白いと思うが、ストーリー的には目的不明で分からない。せつなさが残る。

  • 映画→小説
    映画を観ようという気にはならない

    ハッとさせるフレーズや印象的なシーン、同じストーリーを、それぞれの視点から描写する手法など、細かい面白みは散りばめられているが
    統合失調症か境界線人格障害のよう女優とカメラマンの先のない恋愛模様

    読むのにエネルギーが必要
    周りに精神障害ちゃんがいて、ヒントを探しているような人、女優志望の人には得るものがあるのか?

    村上龍ファンの中でも賛否分かれる可能性があるのではないか 議論してみたい作品

  • 分からない。
    映画の小説化らしいが、原作を知っていることが前提なのか。映像カメラマンがいつの間にか金持ちになっていた。女は精神障害者か。何が言いたいのか分からない。

  • 濃ゆい。対比しながらの描写は双方の視点で書いてあり、お互いの重きをした点が強調されてて心地よい。
    心の動きの描写が秀逸でした。

  • 長方形の紙を、のりを使って接着すると、のりしろ部分がだぶる。
    だぶりつつ、紙は長くなる。
    この小説はそんな感じ。

    章ごとに、3人の登場人物間で視点が変わる。
    時間をだぶらせながら、話がすすむので、のりしろができる。

    例えば、

    「他に用事はないんです」
    手の指で涙を拭いて本間萌子は言った。
    「よくわからないな」
    「何がですか?」
    「僕はあなたを知らない」
    「あたしは、今、ここにいます」

    という会話が、次の章だとこんな具合。

    「他に用事はないんです」
    死刑にするわよ、
    「よくわからないな」
    いつか死刑、
    「僕はあなたを知らない」
    永遠に知ることはできないよ、
    「あたしは、今、ここにいます」

    会話の連続だった部分が、別の視点だと長い長い脳内モノローグが挟まれていたり、非現実的な現実臭さ。

    だぶらせてまで、話は続いていくのに、
    「文学はコラージュ」な稲垣足穂の雰囲気。
    コラージュが「のりしろ」って意味だからかな。

    この作品は、龍監督の映画「ラッフルズホテル」の小説化らしく、先に映像が存在したゆえの、この雰囲気かな。
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    p141 Fly Me To The Moonの歌詞が
    In other wordsの代わりにIn another world(別の惑星)として翻訳されていた。
    耳の裏側の世界=別の惑星 ということね。

  • 刊行時、この天才的な女優やその耳の奥のリゾートのイメージに共感できるよう努力し、そして失敗して読み進めなかった。あらためて話半分に聞くようにして読むと、視点を変えてのオーバーラップ部分もあり、すさまじい速さで読み進む。「ストレンジ・デイズ」もそうだったが、登場人物同士が互いに称賛し合うようには、読み手としては称賛できない。(それぞれの内面が書かれるからか?)。結果として「うちわぼめ」を遠くで眺めているうちに、その世界が加速していき終末を迎えたという印象。
    (追記) (1) 「その写真」はあの写真だろうか。(2) "Fly me to the moon" の日本語訳が "In other words" ではなく "In another world" のそれになっているのではないか。この歌はこの「換言すれば(まったく鈍いんだから!)」が肝だと思うのだが、そこを "Another World" - "別の惑星" - "耳の裏のリゾート" にされると何の歌か分かりにくい。

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著者プロフィール

一九五二年、長崎県佐世保市生まれ。 武蔵野美術大学中退。大学在学中の七六年に「限りなく透明に近いブルー」で群像新人文学賞、芥川賞を受賞。八一年に『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、九八年に『イン ザ・ミソスープ』で読売文学賞、二〇〇〇年に『共生虫』で谷崎潤一郎賞、〇五年に『半島を出よ』で野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。経済トーク番組「カンブリア宮殿」(テレビ東京)のインタビュアーもつとめる。

「2020年 『すべての男は消耗品である。 最終巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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